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桜と絵本と豆乳と

青空が後押ししてくれるもの

2006年09月27日 | 教育ノート
今年の「秋分の日」は本当にいい天気でした。
どこまでも青さが広がっていくその空を見ながら思い浮かんだことをもとにして
いつもながらの駄文を書いてみました。



 今年の「秋分の日」は土曜日と重なって、なんとなくアリガタミ?が薄かったのですが、この祝日の主旨をご存知でしょうか。
 資料によると「自然をたたえ、生物をいつくしむ」「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ」とあります。お彼岸という仏教行事に由来した祭日ということになります。
 「昼と夜の長さが同じ」「太陽が真東から昇り、真西に沈む」という天文・気象のことも秋分の日の特徴です。従って、自然の営みが農耕と関わりを持ち、「収穫に感謝する」という意味も込められているはずです。
 多くの家庭で「餅(おはぎ)」が作られ、お供えされたり、墓参りに出かけられたりしたことと思います。

 こうした体験が子どもたちに与える影響は案外大きいのではないでしょうか。世の中が合理的になればなるほど、ご先祖様や地域の自然を敬い、崇めるという純粋な行為の価値が高まるような気がします。
 「お墓に眠る人がいるから、今自分がここにいる」という、ふだんはあまり意識しないことを、お彼岸やお盆の時ぐらいはしみじみ考えたいものです。
 子どもに対しては、面と向って話さなくても「ひいじいちゃんは、あんこ餅が好きだったなあ」という会話や、墓前に花や好きな物を供えさせたりする行為に触れさせていくことは、心の「豊かさ」をつくり上げていく土台になっていくように思います。

 豊作を願う心は、子どもにとっては勉学や健全な心身づくりが中身です。
 「収穫の秋」は校内外で様々な活動、行事が待っていて一人一人の心身を鍛えてくれることでしょう。
 …素直な気持ちでお墓に手を合わせた子を、後押ししてくれそうな真っ青な色がどこまでも続いた秋分の日の空でした。(9/26)

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