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縷述「つながる授業」その6

2006年09月25日 | 教育ノート
 授業の中での言葉の使い方の意識は、ある意味子どもに力をつける教師のレベルと同等のように思う。
 ねらいを定める、こだわりを持つ…そのために少しずつ書いている。 



 この前の校内研修で、いわゆる「話型指導」のことが話題になりましたが、モデルを掲示するしないということは、どんなふうに意識させるかと大きく関わる問題だと改めて気づきました。「掲示」全般の問題とも言えるので、これは後日検討してみたいと思います。

 さて、「つなぎことば」のことですが、これは接続語そのものを指しているわけでなく、文字通り「ことばや文章をつなぐ」という意味です。だから、話す方法はもちろんですが、思考法という面と大きく重なっていることはおわかりと思います。

 「もし~~(ならば)~~」と「例えば~~」という言葉は、自分自身が最も重視してきたことばのように思います。理由づけや具体化を意識していたからでしょう。他にも「なぜなら」「したがって」「さらに」…といった言葉も取り上げて使うことができるようにしたいものです。

 最近読んだ雑誌に、それらの発展形として参考になるものを見つけました。

佐藤先生はその指導技術の一つとして、授業中の子どもたちの発言例を時をおかずに教材化することに求めておられた。例えば「○○さんにつけ足して」「私もそう思う」「ちょっと見方を変えて」
「みんなと少し違う」といった発言を取り上げてスキル教材としての「学習の手引き」とされている。            
~大内善一(茨城大教授)『国語教育誌2006.7』(明治図書)~
 

 前回最後に書いた指導例と似通っていることがわかります。そういう地道な積み重ねが、話し方も考え方も伸ばしていくのだと思います。「○年生でこの言葉を…」といった段階を細かくする必要はあまりないと思いますが、取り上げる言葉は絞って徹底的に続けた方が効果が上がるはずです。
 そして「書き言葉」にも使っていくことで、相乗効果がでてくるのではないでしょうか。

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