支援先の製造業は、部品供給の影響を受けて、震災後は止まったままです。
しかしながら、その経営者に暗い表情はありません。
なぜなら、生産再開後は、自社に仕事が戻ってくることを確信しているからです。それどころか、震災前より、仕事が増える見込みです。
これは、この震災を機に、発注先が取引先をあらためて見直した結果、取引先にとって価値のあるところへ優先的に仕事を振り分けているためです。
では、支援先企業はなぜ選ばれたのでしょうか?
最先端の機械を保有しているというのも理由のひとつですが、一番の理由は、その機械を使いこなす社員そのものが評価されたからです。
最先端の機械が強みなのではなく、それを使いこなす社員の能力であり、その能力を生み出している同社の人材育成のしくみこそが、同社の真の強みです。
今回、この強みを社員一同、あらためて認識することができました。
そして、社員一同が自社の強みを認識したことで、今後、ますます、強みを伸ばしていくことが期待されます。