【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

時として ゴルフクラブには賞味期限があります

2018年06月02日 17時23分04秒 | ゴルフ
スイングをよくしたい

そのクラブですぐに結果を変える
というよりも スイングを良くすることに
重きを置いた場合、
あまり長く 一つのスペックを使い続ける のは
問題が生じる場合があります。

どの位か というと
使っている人の年齢や体力にもよりますが
5~7年を超えてきたら
そのスペックが自分にとってキツクないか
再確認をする必要があるでしょう。

若いときはまだしも
中高年になって 10年は少々長すぎるかもしれません。

ヘッド重量もそうですが、
シャフトは物理的には変化しません。
スチールシャフトは劣化しますが、
グラファイトシャフトの場合、
よほど 致命的な傷がない限り、半永久的に
変わらずお使いになれます、 が 
がしかし 使う人は日々劣化していきます。

5年前に丁度良かったスペックというのは
5年分、年を取った分、自分にはオーバースペックな可能性が
秘めている というコトです。

弊社のお客様の場合、特にスイングを覚えたい という理由で
クラブをお造り頂いているケースが多いので
長く使っていただけるのは クラフトマン冥利には尽きるのですが、
あまり長く使いすぎて、結果 オーバースペックになり
本末転倒になってしまうコトがあります。
店長の私には○○さんはそろそろ…なんだけどなー
 というケースがたくさんあります。

目安としては
気づかないうちに ボールが中、右寄りになってきているコトです。
これは 弊社のクラブだけでなく
すべてのメーカー、すべての銘柄のクラブに対してですが、
例えば ドライバーであっても
ティーアップせず、地面から直接打つ とすると
どこにボールを置けるか がスペックの一つの目安です。

多少の許容範囲はありますが、
左足かかと付近~1個程度右寄り が基準。

それよりも中(右寄り)であれば危険信号です。



一般的なスイング理論とは反対になりますが、
意図的に「溜め」を作らなければいけないようなスペックは
明らかに オーバースペック です。

溜め とは別な言葉にすれば
~意図的な振り遅れ~ です。

シャフトは選択して使うために
硬さに種類があるのです。
にもかかわらず 溜め~意図的な遅れ を作らなければいけない
というのでは シャフトに硬さの種類がある意味がなくなってしまいます。
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軽いヘッド/硬いシャフトのウエッヂ は悲劇を生みます

2018年06月02日 17時20分44秒 | ゴルフ
ゴルフはゲームとして
本来、スコアを競うもので
マッチプレイであったり、ストロークプレイであったり
するので ショットの能力は大切ではあっても
ゲームメイク 知恵や経験、対処方法なども含めた
総合的なゲームであったはずです。



いつ頃からなのでしょうか・・・
タイガーウッズの影響は少なくないのでしょうね・・・

今やスイング論もクラブも
脳みそ筋肉、筋力や運動能力を競う遊びになってしまっています。
特にクラブはそうです。

弊社は重いヘッド・柔らかいシャフトを専門とした
ゴルフショップなので 痛感するのですが、
ゴルフクラブや各部品を開発したり、製造する場合
アスリート志向 のものの方がコストは圧倒的に安上がりです。


特にシャフトは硬いほうが圧倒的に安く済みます。

スチールシャフトのブームなんかは最たる例です。


例えば、よくある シャフト繊維の弾性 〇〇トン 何トン というのは
確かに入っていますが、その量、その割合に規定はありません。
マイナーな分野の商品ですので 明確な工業規格が存在しないのです。

ゴルフクラブのグラファイトシャフトの場合、
弾性何トンの繊維が一本しか入っていなくても
半分以上入っていても 同じ表記というか、同じ宣伝です。

チューブタイプのわさびは
わさびがその50%以上入っていると
本わさび使用と明記でき、
それ以下だと書けない のだそうです。
ホースラディッシュ~西洋わさびに着色したものが
いまや わさび と言われていますね。

硬いシャフトの場合、かなりそれに近く
ゴルフクラブとしてのシャフトでなく
ただの鉄の棒、アクリルを焼いたグラファイトの筒
になりつつあります。

シャフトの硬いモノはおおむねシャフトが強いですから、
破損のための工夫、インパクトの衝撃を逃がす工夫が
あまり必要ありません。
アスリート『志向』の人はブランドに弱いですから
有名メーカーの宣伝をそのまま信じたりします。



話を本題に戻しますが、
そう言ったことの影響
どちらかというと 使い手にとっての都合 ではなく
売り手にとっての都合 によって
クラブのハードスペック化は止まりません。

昔でしたら アイアンのグラファイトも半分を占めていましたので
スチール用のアイアンヘッドとグラファイト用のアイアンヘッド
二通り 用意されていました。
良心的です。

今はスチールシャフト用のアイアンヘッドしか存在しません。
グラファイトを装着する場合、装着時に重りを入れるだけ か
OEMで作るシャフトに スチールと同じようなバランス、
つまり 先端が重くなるようにして
形式的な スイングウエイトが出るようにしたりしています。
(今は後者が主流でしょうか…)
これは シャフトメーカーも安くシャフトが作れるので喜んで応じます。

アスリート『志向』のクラブが多くなっている昨今ですが、
それに比例するように ゴルファーの高齢化が進んでいます。
反比例と言った方が良いのでしょうか…。

力のない人や高齢な方、女性にとって
アスリート用の 軽いヘッドの付いたウエッヂ
スチールシャフトのウエッヂ は悲劇です。
正直、残酷でもあります。


ラフやバンカーなど
ボール以外の負荷がかかりやすい状況で
軽いヘッドと硬いシャフトの組み合わせのウエッヂは
何一つ、本当に何一つ良いことはありません。
悪いことしかありません。

バンカーに悩む、もしくはバンカーが苦手な人に
レッスンをするよりも ある程度の重さのあるヘッド
ある程度硬くないシャフトのウエッヂを持たせれば
まず 5分で解決します。
何のテクニックも要りません。
(レッスンプロにはごめんなさいですが…)

確かに アスリート『志向』の
軽いヘッド~硬いシャフト、軽量スチールのウエッヂの方が
単価も安く、買いやすい ですが、
それによって バンカーが嫌い、アプローチが苦手、
挙句の果てには ゴルフが好きになれない…辞める
 なんてことになったら売る側にとっても悲劇です。

ゴルフを始めて初期の頃に
その手のウエッヂを持って バンカー嫌い、アプローチ嫌い
が植えつけられてしまったら、後々たくさんお金を使っても
それを解消するのはとても大変です。
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