【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

本当の…重心距離

2018年06月10日 11時40分32秒 | ゴルフ
ゴルフクラブの打撃部分、クラブヘッドには
重心位置 と言って
他のスポーツではあまり聞かれないモノがあります。

これは 打撃部分のヘッドの重量の中心点が
それの装着されている、
打ち手が持っている棒(シャフト/グリップ)の延長線上になく
ズレている その量(距離など)を表す言葉です。

多くの人は勘違いしているか、と思いますが、
この重心位置は
 インパクト時になにがしかの形で
 ボールに作用する、影響を及ぼす のではなく、
その重心位置の違いによって
そこに入ってくるクラブの道のりやサマ が
影響を受ける、インパクトの物理的作用よりも
インパクトまでの時間や経緯に影響を及ぼすのです。
ボールではなく、シャフトに影響を及ぼす と
考えた方が良いかも知れません。

ですので どうクラブを扱っているか
によって その影響は様々で
人によって、だけでなく
装着されるシャフトの硬さや性格、クラブの長さ、
そして 同じバックの中に入っている他のクラブたちとの
共存性/互換性などによっても異なり、
一概に こうだからこう とは言い切れません。



カタログなどに出てくる その用語の主なところは

✋重心距離
 シャフトから重量の中心点までの距離をmmで表します。
 一般的には フェース面上で計測します。

✋重心高さ
 ソール(もしくはリーディングエッヂ)から
 重量の中心点までの距離をmmで表します。

✋重心深度
 リーディングエッジから重量の中心点までの
 距離をmmで表します。

総称して 重心位置 と言いますが、
この数値は そのヘッドの性格・特色を表します。




この中で 実はちょっと異色なのが
『重心距離』なのです。
アイアンの場合は 重心位置は
フェース面から 5mm程度の深さ(奥)に位置しているので
フェース面上と実質値に大きな差はありません。

ところがウッドの場合、
本当の重心位置はフェース面よりも30㎜以上奥にあるため
フェース面上で計測する数値よりも
実質の『重心距離』は若干長いのです。



アイアンの重心距離が年ごとに短くなる傾向の強い昨今、
そのウッド、特にドライバーの実質重心距離との差は
広がる一方で それはあまり良いコト…とは言えないのです。



ヘッドターン・ヘッドローテーションをしない人 にとっての
重心距離・重心位置 の差は 重さの差
シャフトのしなり量の差 で済みますが、
ヘッドターン・ヘッドろーてしょんをする人にとっての その差は
重さの差、シャフトのしなり量の差 に加え
ヘッドの開き量の差になります・・・俗にいう遅れの量です。
ゆえに 同じような用途の
ユーティリティとフェアウェイウッドでは
実質の重心距離の長いフェアウェイウッドがより開いてはいることになり
それが そのまま バンス角度の増加になるので
バンスが尻もちをついてしまい だふったり、ダフリトップになります。
フェアウェイウッドのが苦手な理由…ですね
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グリップ‟エンド”コントロールを意識しましょう

2018年06月10日 11時07分27秒 | ゴルフ
ゴルフショットは飛ばすにしても、
希望の方向に打つにしても
グリップ『エンド』のコントロールはとても大切です。

確かに 感覚的というか、物理現象としては
ヘッドとボールが当たるので
兎角、ヘッドの意識が高まってしまうのはわかります。

しかし、そのヘッドとて
勝手に、自動的に動いてくれる筈もなく
どの道、自分の動作によって
 グリップエンド(グリップ)が移動した結果、
ヘッドが動く…微妙に間接的に関係です。


ゴルフクラブ、特にクラブヘッドは 上下、左右、前後
どの方向にとっても対称性はなく、
重さも特出して備わっていますから
ヘッドを単独で、動かせば動かすほど
その後処理は複雑に、大変になります。


長い距離を打たない ランニングアプローチのような状況で
ヘッドを下に振れば、その振った分だけ
体はボールから離れ 
ボールと自分の間に適切な量の空間を『創造』しないと
ミスになってしまいます。
造りすぎればトップですし、足りなければダフリです。




俗称で言う『ダウン』スイングは
おおむねすべてのものが 低くなっている工程に
インパクトがあるのが理想で、
ヘッドは下がっているけれど、グリップは上がっている、
右肩は下がっている(ボールに近づいている)けれど、
左肩は上がっている(ボールから離れている)では
毎度毎度 その調整は微妙過ぎて、
誰からもアドバイスをもらうことも出来ませんし、
再現する目安すら 勘と経験に頼るコトになります。

飛ばす…というコトにもつながっていくのですが、
ショットは「モーメントの高いショット」の方が飛ばせますし、
ミスにも強くなります。

アバウトですが、大きなもの(体など) が同じ進行方向に
動いている方がより「モーメントの高いショット」になります。


スイングプレーン信仰者は ヘッドばかりの軌道を追いかけますが、
手先でそれを作っている人のほとんどが、
プロも含めてその多くの人が
インサイドからと言いながら、グリップはボールから離れるタイミングに
インパクトを作っているのがとても気になります。




アプローチで考えるとわかりやすいですが、
なにがしかの修正をする際、
自分で直接動かすことのできる グリップ/グリップエンドを移動させる
その方向や高さが リニアにヘッドに直結していないと
折角、スイングを修繕したと思っても
今度は 逆の問題が発生し始めてしまいます。

グリップが上がり過程なのに、ヘッドは下がり過程では
薄すぎる当たり、厚すぎる当たりの改善を勘とタイミング頼ることになり
再現性が乏しくなります。

グリップがボールから離れ過程なのに、ヘッドはインサイドでは
その軌道もヘッド姿勢も 直接的に改善する術がありません。

そして 忘れてはいけないのは
ゴルフショットにとって飛ばすことも大切ですが、
コースでは 実にショットの 1/3~半分 はフルショットしない、
なにがしかの加減の必要なショットばかりなのです。

加減はもちろん スピード によってするものですが、
グリップの移動とヘッドの移動がまったくイコールとは言いませんが、
なにがしかの関係性がない スピードのコントロール は
やはり 勘に頼ることになります。



多くのスイングではインパクト付近で
グリップエンド(グリップ)の移動を止め、
その反動でヘッドを動かすので
これでは スピードのコントロールをするのは曲芸レベルになってしまいます。

グリップエンドの移動、移動速度、移動方向
それをコントロールするのがショットです。

そして ゴルフクラブは そのグリップエンドの移動を手助けする
そういう構造になっています。
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