【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

清く正しく、体にやさしいフックボールを!

2018年06月21日 14時11分51秒 | ゴルフ


けっして 右回転のボールの方が良くない、悪い
と言っているのではありませんが
余りあるほどのヘッドスピードがないのであれば
飛距離を出すには 左回転の方が良いでしょう。

本質的に、ゴルフクラブも左回転を入れることは得意 です。

オジサンゴルファーにとって
飛ばし → 左回転の方が有利
なのは
ゴルフクラブの形状・特性によるものです。

ゴルフクラブは フェースの向きとロフト角度
そして入射角度というのは 絡みあっているので
右回転が入る弾道 というのは 高さ、もしくは スピン量豊富
がくっ付いてきます。

低ければよい、低スピンなら良い とは
決して思いませんが、
適切な高さ、適切なスピン というのは
平均的には 今の自分の状態・弾道よりも 低め・少なめ になるでしょう。

どちらの回転が入っているにしても
どちらの弾道にも特性があります。

右回転で飛ばすなら、絶対的なボールスピードも必要ですが、
低めに抑える必要があります。
逆に 左回転で飛ばすなら ボールスピードを意識する必要はありませんが、
ある程度の高さが必要になります。


よって ヘッドターン・ヘッドの返しで 左回転 を作る方法は
よほど ヘッドスピードが速くない限り、
左回転の成功 と 打ち出し上下角度の低さ、
         (キャリーボールが確保し辛い)
左回転の成功 と 打ち出し左右角度が㊧、
         (左回転が目標から離れていく)
がパックになっているので 清く正しい左回転 ではありません。
       ( ;∀;)一言でいえば 単なる「ひっかけ」です。

清く正しく 体にやさしい 左回転~フックボール を打つには
物理的には
 飛球線に対し フェースが右を向いた 状態で、インパクトを迎えます。
 別な言い方では インサイドから打つ ということです。

ロフトは締まっている →ボールは長さなりの入射・降下で
上から打ちますが、フェースの向きは閉じません。

左回転を持ち球 にする ということは
結果として出てしまったミスを除き、
出来るだけミスが増えないよう、
ボールを、弾道を管理しなくてはいけません。

左回転は 締まったロフトで打ちますから
縦回転が少なく
 ボールが曲がるか、大きく曲がるか
の基礎になる分母が小さいのです。

右回転であれば 平均的な縦の回転数 は
4000回転以上 が分母になりますから
横回転が 1000回転でも 数値としては 0.25 ですが、
㊧回転だと その数値(縦回転)は 2500回転くらいになるので
同じ横回転の 1000回転では 0.40 になります。

0.25の数値では 弾道に曲がりが出ません。
0.40の数値では かなり はっきりと曲がります。

2500回転の縦回転に対し 0.25 の数値は
625回転という とても微妙な数値
つまり 左回転を自分の持ち球にする限り
 より回転の大小には敏感なショットが必要になるのです。

右回転を打っている限り
横の回転数が 1500でも 1000でも
あまり大きな弾道の違いになり難いのですが
左回転をうつと
500回転と800回転で 弾道に大きな差が出るので
安定し難い方法(フェースローテーション)を採用するのはとても危険なのです。
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ゴルフクラブ◇シャフトの歴史とスイングの変遷

2018年06月21日 12時01分13秒 | ゴルフ

昔のゴルフはヒッコリーシャフトが中心で、
ゴルフをするのには
「如何にシャフトをひねらず、
ボールを確実に遠くに飛ばすか。」
であった。

何故ならば、
クラブを捻ってしまうとたちまちシャフトが折れてしまい、
一球も打たずに壊れてしまうこともあるからだ。

その頃のゴルフは貴族の嗜みではあるが、
主人と小姓さんがいろいろ考え工夫し、
自前で工作したゴルフクラブを使うものであったから、
壊れたものをお金でまた買い直せる
ではなく、また一から材料を吟味し削っていく。

 大変な手間である。

だから、シャフトを壊さないように、大切に打つのだ。 


しかし、これではあまりにも限られた人の娯楽になってしまう、
そこで技術に関係なく、
ゴルフというスポーツを楽しんでもらう為、

   壊れないシャフト=スチールシャフトなのである。 

 今では、まるでスチールシャフトは
上級者が使うもののように思われているが、
始まりは ちゃんとゴルフクラブを扱えない
ちゃんとスイングできない人向けのモノだったのである。

 開発、発売当初は
  「正しいスウィングをしなくても出来る、
壊れない上に非常に長持ち。しかも安い。」

 というのが売り文句であった。



ヒッコリーシャフトのクラブでは
ネック付近の破損防止のために
ヘッドのホーゼル部分やシャフトの先端は
非常に太く仕上げ強度を保ったが、
スチールシャフトはその必要がなく、
すっきりとしたネック部を作ることもできたのだ。


スチールシャフトの最大の特性はねじれ剛性が高く、
ヒッコリーではだめだった捻る動きを容認したことだろう。

  これにより経済的に限られた人ばかりでなく、
   技術的にもヒッコリーでは継続してゴルフができなかった人に門戸が開かれた。


またシャフトも安価で簡単に製造できるようになり、
大量生産の時代に入ったわけだ。 


海外のプロの世界ではちょうど過渡期にかなりの人が
  道具によるスウィングの変化に苦しんだようだ。

クラブを捻る動きを入れない人にとっては 
ヘッド付近の重量が軽いクラブは飛距離が出ないばかりでなく、
タイミングも取り難い

 そして、このスチールシャフトの特性を考慮し、

本来のヒッコリーでは完全なる禁じ手であった捻る動きを利用し、

ヘッド重量の低下を動きのスピードアップで補ったのが
ベン・ホーガン氏である。


ベン・ホーガンの一番特徴的な動きが手首の内転・外転、

 正式に言うと肘関節の回内・回外という動きである。
(もしくは肩関節の外旋・内旋)

 回内とは「前ならえ」の状態から掌を下に向ける動きで、

 回外とはその掌を上に向ける動きを指すのだが 

 この動きはゴルフクラブの構造と
重量配分を無視した動きだと思っている。

ゴルフクラブにはそれぞれ角度があり
距離/方向ともに とても密接につながっている。
いびつな構造のゴルフクラブを 回内 回外 という
ねじる動きで使うことを推奨する・・・ のは
やはり 間違っていると思う。
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