【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

アプローチ上手になるには…。

2018年06月01日 17時38分50秒 | ゴルフ

アプローチ上手になるには…。

2017年12月07日




アプローチショット
今回は 打ちだしの角度 についてのお話し。

ゴルフクラブはかなりはっきりとして仕組み・メカニズムがあり
設計、製造されています。

その最たる例が
アイアン~ウエッヂのロフト角度と長さ、バンス角度の関係です。
勿論 ウッドにもありますが、多くのモノは
バンスソールではなく、スクープソールになっています。

wedge-bounce

知っていると思いますが、
殆どのアイアン・ウエッヂにはバンス角度 と言って
ソール部分の リーディングエッジ(フェース側)と
トレーリングエッジ(キャビティ側…バンス側)、
アドレス時、トレーリングエッジの方が低く
リーディングエッジの方が高くなっています。

どの程度 バンス側の方が低くなっているか、
この角度のコトと「バンス角度」と呼びます。

中には リーディングエッジの方が低く
バンス角度が無い、マイナスのモノも存在しますが
アイアンでは意外にレアな存在です。

その『バンス角度』は
5番アイアン、6番アイアン ほど少なく
サンドウエッヂなどロフトが寝てくるに相応して
増えてくるのが常で、例外はありません。
#5アイアン ロフト角度26度 バンス角度4度
#7アイアン ロフト角度33度 バンス角度6度
#9アイアン ロフト角度41度 バンス角度8度
A..P/S.   ロフト角度51度 バンス角度12度
このような具合です。



一見すると ロフトとの関係に見えますが、
このバンス角度の変化はクラブの長さと関係しており
長いものほど ボールに対するヘッドの入ってくる角度(入射)
が緩くなり、短いものほどその角度はキツクなる
というコトを示唆していると同時に、
スイングにある一定の規則性があると有効である
と物語っています。

バンカーなども含め目の前に障害物があり、
高さや角度が必要な場合、
規則性を持ったクラブの扱いをしていると
計算が立ち易くなります。

単純に考えて
ウエッヂも含め、アイアンの入射角度は
その番手の「バンス角度相当」です。
つまり 55度ロフト角度のサンドウエッヂで
15度のバンス角度が存在すると
ヘッドの入射角度は約15度(=バンス角度)
そして ボールの飛び出る上昇角度は約40度強
(ロフト角度55度-バンス角度15度)
ということになります。
 ☛この計算式が成り立つのは「ボールがつかまっている」
  という大原則の上のみ! です。



スピン分も入るので 
40度よりもやや多めになりがちですが
単純にそう考えて下さい。

40度というのは そこそこの上昇角度ですから、
大抵の障害物は避けられます。

これを無理にロフトを開くと
ロフト角度が増えた分、同じ量バンス角度も増え、
跳ねやすくなりますし
その状況は ヘッドが入射する角度も緩くなり
場合によっては アッパーになってしまう可能性も秘めています。

ロフトが寝て、アッパーになって、
その上でバンスが跳ねてしまえば
ボールはフェースの上に乗りきらないので
ボールは予想の高さ・角度よりも低く出ます。

弊社のウエッヂのヘッド重量は 380gを超えます。
特に大きく強く速く振らなくても 十分ボールは出ます。
開いたり 特別な打ち方は要りません。




難しい状況ですから、挑戦するのは楽しみの一つで
それを否定するつもりはありませんが、
スイングの規則性を失う無謀な取り組みは
単に夢を描いているだけで もし成功したとしても
そのあと その成功は何も生まず、何も残りません。
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ドライバー ヘッドの形状による特性

2018年06月01日 17時26分07秒 | ゴルフ



ドライバーヘッド・ウッドヘッドには
大きく分けて 3種類の形状のものがあります。


一つは ディープタイプ
 形としては サイコロのような形 をしており
:重心深度~奥行きと重心距離~横幅が似た形状のもので
 重心距離は短め です。
 完売になってしまいましたが 弊社のGR-14はそれに属します。


もう一方は シャロータイプ
 形としては円盤型で 厚みがあまりなく
:ヘッドの横幅(重心距離)に対し奥行きがあり
(重心深度が深い)
 もので 最近とても多い形です。


まあ それとその中間モノ です。


ヘッドの形状には好みがあり、良し悪しはないですが、
重心距離の短い ディープなモノ方が
 重心深度が浅く、重心率も低めが多いので
 ボールが上がりにくい~低くなりやすい~吹き上がらない
 ものは少なくありません。
 が これも一概に決めつけは危険で
 ロフトを違うモノを選べば 解決する場合もあります。


 ボールが低くなりやすい~吹き上がらない
 ので ボールを強く打ちたい人が好みますが、
 性格的に左に行き易い性格を強くもっているものが多いので、
 叩けるのか? と言われたら「NO」に属します。



重心距離の長めの シャロー形状のモノは
 これも総じて、ですが
 慣性モーメントが高く、安定性重視の方が好みます。
 構えた時の打ち手から大きく見える平べったい形状
 と言うのもその理由の一つでしょう。
 重心が深いモノが多く、上がり易い形状ですが
 これも ロフトによって解決できます。
 性格的には 左に行き難く、右に行き易いモノが多いですので
 実際にはこちらの方が叩けるヘッドと言えます。
 が、強く叩きたい人はあまり好まない傾向です。



 ドライバーだけに限りませんが、
 ドライバーを飛ばす要素の最大は「ヘッド重量」です。
 この重さは 重心距離との掛け算になると考えて良く、
 同じ重さであれば 重心距離分
 重心距離の長いモノの方が「破壊力を持っています」
 慣性モーメントの大きなクラブは必ず恩恵を受けられます。

 また 伏線ではありますが、慣性モーメントの数値の高さなど
 安定感は 平均飛距離だけでなく
 安心して打てる と言う心理的な側面からも
 ボールを飛ばす要素は高いと思います。




 ゴルフクラブの場合
 忘れてはいけないのは ドライバーであれば
 購入、買い替えてから『何年かは使う』のです。

 残念ですが、人間は3年経てば 3年分劣化します。
 何年か先でも楽しく使えるものを選ぶ方が得策ですから、
 「今! 今! 今!」のためだけに
 あまり厳しいロフトは選ばない方が良い と思います。

 長い目で見ると 上がり易いクラブで
 低めに打てる技術の方が
 すべてのクラブを上手に使うコツ ですし、
 体にも圧倒的にやさしいモノになります。



 最近のドライバーヘッドの形状の特徴としては
 ネックによって、
 ロフトやフェース向きを変えられるものがあり、
 その調整は実際には ヘッドをひねって
 ねじった形で固定しています。
 故に ソールが平らなモノだと 構えた時の座りが悪くなるので
 あらゆる方向にラウンドを付け
 ひねって構えても座るモノにしている結果、
 シャローな形状モノが多く採用されているような気がします。



 また 本来 構えた時に見える 後方のカーブ
 というのが そのクラブの雰囲気を醸し出すのですが、
 ロフトやフェースの向きを調整できるヘッドの場合、
 そのひねった構えによって
 そのカーブの見え方を変えてしまい、
 構えにくくなってしまうので
 クラウンに模様をつけ、
 全体のシルエットを誤魔化している というか
 カモフラージュしているように思えます。

 これを進化と呼べるのか、作り手の怠慢と呼ぶのか
 はたまた使い手のクラブを見極める技術の劣化 というか
 古いタイプの私からすると 
 飲み込むには大きなお餅を無理やり飲み込んでいるような
 そんな印象がぬぐい切れません。
 
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