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犬ぞりタクシー

2014-01-31 | 北極圏ニュース
ロシアとの国境に位置するノルウェー最東端の町ヒルケネス。有名なノルウェー沿岸急行船「フッティルーテン」も就航し、最近は国境を越えてロシア人観光客も増え、街の標識にはノルウェー語とともにロシア語が表記されている場合もある。

そんなヒルケネスの空港に、世界で始めて犬ぞりタクシーサービスが誕生した。

このサービスを始めたスノーホテルのCEO、Ronny Østrem氏は語る。
「乗客が防寒着を着て、犬達に迎えられ出発します。飛行機という近代的な交通手段から犬ぞりという伝統的な極地の交通手段への突然の変化を、楽しんでいただけます。」

ヒルケネス空港からスノーホテルへは、45分の犬ぞりの旅だ。

冷戦時代には、空港とスノーホテルの間にある山を観光客が犬ぞりで越えることができるとは考えられなかった。当時、航空機の乗客は、窓の外の写真を撮ることは禁じられていた。ヒルケネス空港の周辺地域は軍事施設や演習地で、雪に覆われた地平線には、ロシアとの国境を確認することができる。

冷戦も終わり、ノルウェーとロシアは友好国となった。
そして、軍の国境警備兵の許可が、この犬ぞりタクシーサービスに下った。

スノーホテルは合計200匹のそり用犬を保有している。


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