THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

ヒッチハイク

2008-12-07 | 陸・海の移動
ヒッチハイクはまったく安全とはいえないので強力にお勧めは出来ないが、ラップランドなどはバスの本数も極端に少なく運賃も高いので、予算を切り詰めたい人、急いでる人(早く着けるとはかぎらないが)、現地の人と知り合いたい人、変わった旅がしたい人などにはいいのかもしれない。

 ワタシが始めて北欧に来た時(もう19年前になるんだが)、2ヶ月かけてフィンランド、スウェーデン、ノルウェーをヒッチハイクのみで旅行した。で、ヒッチハイクの難易度は

ノルウェー>スウェーデン>フィンランド

 でノルウェーが一番捕まえにくかった印象がある。

 アイスランドでヒッチしたことないが、場所によってはほとんど車が通らないところもあるだろうし、風も強く、天気が10分おきに変わる!ので注意したい。

 北欧ではヒッチハイカーはほとんど見かけなかった。ドイツ、オランダなどと比べてポピュラーではないのは確かだ。場所によっては(高速道路など)車を止めてはいけない場所もあるので、場所選びも注意したい。しかし他のヒッチハイカーの話では、南欧なんかよりずっと簡単にヒッチできるという。

 それにラップランドなどは車自体あんまり走っていないし、ノルウェーなんかだと2時間以上待つこともあった。しかもノルウェーだところころ天気が変わる。待っている2時間の間に晴→雨→晴→雨とヒッチハイクを中断せざるを得なくなる場合もある(雨といっても日本みたいにザーザー降らないんで傘も必要ないことがほとんどだが)。雨が降るとみんな車を止めたくないだろうし成功率も低い。

 あと夏と冬ではまったく条件が異なってくる。

 夏はずっと明るいので晩9、10時ぐらいにヒッチハイクも可能だろう。乗せる方も拾いやすい。しかし蚊の大群に襲われ続けることになるが(6、7月のラップランドでは)。
 冬だと、昼間数時間ぐらいしか明るくないし、外の気温ははマイナス。立って待ち続けるのもつらいし、拾うほうも寒いのにいちいち車止める気も起こらないのでは。しかし冬ヒッチハイクする人なんてまずいないので、何事かと思って止めてくれるかもしれない。

 一度車に乗せてもらって、行き先が一致するとバスなんかよりずっと早く目的地に着ける。大概の人は制限速度を超えて走るし。宿泊予定のホテルまで連れてってくれることもあるし、ご馳走になったり、「うちに泊まっていけば」と言われた事も何度もある。
 北欧は治安もいいしみんな親切なんで、うまくいけばいい思い出になるだろう。

 拾ってくれる人は、一人で運転している男性が多い。歳は20代から50、60代とさまざま。あとカップルや、女性のグループ、女性一人で運転していたときもあったし、他のヒッチハイカーが乗ってたときもあった。車は乗用車でトラックなどはあまりなかったが、キャンピングカーに乗せてもらったこともある。
家族で乗ってる場合もあったが、大人数の場合スペースはないので普通は乗せてくれない。

 だいたいワタシの経験で待ち時間は5分~2時間。まったく運次第だ。交通量が多いからって捕まえやすいわけでもないし、極端に交通量の少ないところで、最初に来た車に拾ってもらうこともある。

 遠くからでも見えやすいところに立つのが基本だが、直線だとスピード出てるんでなかなか止まってくれない。少しカーブだったりしてスピードを落として走ってるところ、ちゃんと停車スペースがあるかどうかも重要だ。

 大きい町だと、少し郊外まで歩いて、目的地へ行く道路沿いに立つ。親指を立てて、ヒッチハイカーだとアピールするのは世界共通?だが、ダンボールに行き先を大きく書いて掲げるのはさらに有効だろう。

 2008年の旅行でも1度だけロヴァニエミ~Raudanjoki(YHのある村)間をヒッチで行ってみた。

 ロヴァニエミの街からE75を北東に歩く。15分ぐらい歩いただろうか、川に架かる大きな橋を向こう岸のあたりまで行って右手の親指上げてヒッチ開始。ここなら直線でよく見えるし停車スペースもある。

 30分ぐらいたってもまだ捕まらず少々あせる。9月の中旬ともなれば風もあるし結構寒い。腕もだるくなってくる。交通量も多いが北上してRaudanjoki以遠を走るのはごく数%なのだろう。みんな通勤か買い物って感じだ。中にはすぐそこまでしか行かないんだよ~ってゼスチャーする運転手もある。

 ヒッチするときはいつも運転手の目を切実な思いで見つめるのが成功率が高いと勝手に思っている。しかし、あ~だるいな~とかちょっと気を緩めると案外止まってくれて不意をつかれることが多い。今回もぼーっとしてたら速度を緩める車があってワタシのはるか後方で停車した。行ってしまわないうちに話をつけたいので駆け足で向かう。開始から50分経っていた。

 ここで、とりあえず助かった~と思うのだがまだ早い。行き先を聞いて目的地を通るのなら乗せてもらうことができるが、違う方向ならせっかく止まってくれたんだが諦めるしかない。

 今回止まってくれたのはサーリセルカに仕事で向かう20前半の大工さんだった。キートス!(ありがとう)と言い乗せてもらう。
 サーリセルカは今ホテルの建築ラッシュで忙しいとか、前はアイスランドのGullfossの前のホテルの建築の仕事していたとか、ロヴァニエミはスノーモービルのメッカといわれていて俺も去年スノーモービルを買ったんだとか、そんな話を聞いてるうちに目的地Raudanjokiに着いた。またキートス!と握手をし車を降りた。
 

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