サッカーを生涯楽しむために。そして勝負に徹しチームを勝利に導くために。

　みなさま、こんばんは。
　現在、秋田市では５０歳以上のシニア年代”サッカー全国一”を決める大会が開催中であることをご存じだったでしょうか？

　その大会名を
　「第15回全国シニア（50歳以上）サッカー大会」と言います。

　
　公益財団法人日本サッカー協会（以下「ＪＦＡ」）が主催、一般社団法人秋田県サッカー協会が主管しています。
　出場チームは全国各地から、各地域予選を勝ち抜いた１５チームに、開催県代表の「秋田シニアフットボールクラブ」を加えた１６チーム。
　会場は秋田市八橋の八橋運動公園内、「あきぎんスタジアム」「陸上競技場」「健康広場」の３会場です。
　
　６月２５日（土）と今日の２６日（日）に予選リーグ（Ａグループ～Ｄグループ）を各チームが３試合。
　明日の２７日（月）は各グループ１位チームのみの４チームによるトーナメント戦で優勝を決定します。

　ＪＦＡのホームページには、今大会の特設ページがアップされています。
　大会の概要、詳細を知ることができます。ぜひご覧いただけたらと思います。
　
「第15回全国シニア（50歳以上）サッカー大会」http://www.jfa.jp/match/senior50_2016/

　わたくしＮ岡は昨日の２５日（土）そして２６日（日）の２日間、レフリー業務で大会をお手伝いをしてまいりました。
　２５日（土）がアシスタントレフリーを２試合、
　２６日（日）がレフリー１試合とアシスタントレフリーを２試合受け持ちました。

　この２日間は、もうすぐ７月になるとは思えないほど強風と低温の秋田市内。また時折、小雨も降るぐずついた天候でもありました。
　北国・秋田に集った全国からのシニア選手たちにとっては、酷暑・悪コンディションではなかったことだけでも幸いだったのではないでしょうか。

　サッカーを楽しむ場、プレーできる環境は、年齢を重ねたシニア年代になっても広く整ってきています。
　これは秋田も例外ではなく、シニアリーグは秋田県、各市町村地域で開催されています。また練習を定期開催しているシニアチームもあるとは伺っております。

　『楽しむスポーツとして』『健康維持と体力向上の一環として』のような考え方はもちろんのこと…
　年を重ねても『真剣勝負がしたい』『勝ちにこだわるサッカーがしたい』競技志向を目指す目的でサッカーを続ける方もいらっしゃることでしょう。
　現在開催中の標記大会は、まさしくこの「生涯スポーツとしての側面」「競技志向としての側面」を両方とも堪能できる全国大会であるといえます。
　Ｎ岡もレフリー業務を遂行しながらも、全国から集まった素晴らしい技術と精神力を併せ持ったシニア選手たちのプレーに驚嘆し、かつ楽しむことができた２日間でした。


　大会１日目（２５日）の予選リーグについては、ハイライト動画を配信もしておりましたよ。
　５０歳以上の選手たちがどんなプレーをし、どんな攻防を繰り広げているか、ご覧いただけます！
　http://www.jfa.jp/news/00010283/

　開催県代表として全国の舞台に挑んだ「秋田シニアフットボールクラブ」。
　昨年は東北予選を勝ち進んで、静岡県藤枝市での前回大会にも挑んでおります。

　今年は地元・秋田での晴れ舞台。ひのき舞台。
　「秋田シニアフットボールクラブ」の予選リーグ３試合には、数多くの秋田県関係者、同チームＯＢの先輩方、応援の方々がお越しいただきました。また大会運営のスタッフ、審判団たちも地元開催県チームの試合を真剣に食い入るように観戦していました。

　２５日（土）２６日（日）の「秋田シニアフットボールクラブ」の予選リーグ試合結果をご紹介します。

　【第１試合】２５日（土）13：00（あきぎんスタジアム）　● ０－３ ○ 福岡とびうめシニアサッカークラブ（九州代表）
　【第２試合】２６日（日）09：30（あきぎんスタジアム）　○ ２－０ ● 香川ＦＣ50（四国第２代表）
　【第３試合】２６日（日）12：00（健康広場）　　　　　　● ０－１ ○ アルファット安曇野シニア（北信越第２代表）


　「秋田シニアフットボールクラブ」の予選リーグ成績は３試合１勝０分２敗で惜しくも準決勝進出はなりませんでした。
　なによりも残念だったのが「秋田シニアフットボールクラブ」が敗れた２試合とも、Ｎ岡がアシスタントレフリーを担当したということ。
　勝った試合を見たかった…担当したかった……、というのが率直な感想でした…。

　そして明日２７日（月）は大会最終日！出場１６チームの中から準決勝に進んだ４チームが決まりました。
　その組み合わせと試合日程をご紹介します。

　【準決勝第１試合】09：30開始（あきぎんスタジアム）　
　「福岡とびうめシニアサッカークラブ（九州代表）」－ 「東京ベイフットボールクラブＯ-50（関東第２代表）」
　
　【準決勝第２試合】09：30開始（健康広場）　
　「ＫＹＯＴＯ　ＭＡＹＵＭＡＲＯ　ＦＣ（関西第２代表）」－ 「静岡駿府フットボールクラブ（東海第１代表）」

　【　決　勝　戦　】12：30開始（あきぎんスタジアム）　
　「【準決勝第１試合】勝者」－ 「【準決勝第２試合】勝者」

　明日、お時間に余裕のある方！今大会に興味のある方！　５０歳以上シニア年代最高峰の戦いが秋田市八橋で観ることができます！
　ぜひ秋田市八橋運動公園の試合会場に足をお運び、ご観戦くださいませ。
　http://www.jfa.jp/match/senior50_2016/schedule_result/

　
　６月１７日（金）に開催された「東北高校選手権」の敗退から２週間が経ちました。

　「秋田南高校サッカー部」は新チームとして再スタートを切ります。
　７月２日（土）、秋田県２種年代リーグ「高円宮杯秋田県ユースサッカーリーグ２０１６」が再開されます。

　　※ ※ 高円宮杯秋田県ユースサッカーリーグ２０１６　２部第８節 ※ ※
　平成２８年７月２日（土曜）１０：３０キックオフ　
　会場／秋田市雄和 県立中央公園球技場Ｂ（手前側）

　 秋田南 － 秋田工業
　

　７月２日（土）のこの試合、Ｎ岡は観戦に行きます！
　…というのも「秋田南 － 秋田工業」の午後に開催される次試合のレフリーを担当することになりまして、
　観戦できることになりました～。(^_^)

　ぜひ、お時間のある方！秋田南高校サッカー部の再スタートの試合をぜひご観戦ください！
　
　ぜひ試合会場でお待ちしております！

「第５８回東北高等学校サッカー選手権大会 １回戦」秋田南 - 福島東 試合結果速報！

　みなさま、こんばんは。Ｎ岡ですー。
　今日６月１７日（金）は標記大会、東北高校選手権の１回戦の試合が開催された日。
　秋田南の結果を心待ちにされていた方！お待たせいたしました。

　６月上旬の全県高校総体で準優勝、そして本大会に出場した秋田南高校サッカー部。
　その１回戦試合結果です！

　※ ※ 第５８回東北高等学校サッカー選手権大会　１回戦 ※ ※
　平成２８年６月１７日（金曜）１３：３０キックオフ　
　会場／宮城県 七ヶ浜サッカースタジアム　（宮城県宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山1-2）

　 秋田南 ０－１ 福島東（福島県第２代表）
　（前半０－０）（後半０－０）（延長前半０－０）（延長後半０－１）
　

　試合は前後半では決着がつかず、延長戦へ。
　
　延長戦後半も終了が近づいてきた頃、ＰＫ戦突入がよぎった頃でした。 　
　福島東のコーナーキック。一度は秋田南が跳ね返しますが、そのセカンドボールを再びセンターリング。 　
　このボールをヘディングシュートで秋田南ゴールを揺らし、ついに福島東が先制。 　
　直後に、試合終了のホイッスル。 　

　非常に惜しい内容で試合を進めながら、土壇場の決勝ゴールで敗れてしまいました。 　

　本日、宮城県七ヶ浜町まで観戦に行かれたサッカー部ＯＢのママ（略して「ＯＢママ」）が観戦スタンドから撮影してくださった試合フォトを最後にお送りいたしましょう。 　

　ＯＢママ！　今日はご観戦お疲れさまでした！ 　
　そして、試合レポートとフォトのご提供、本当にありがとうございます。(^_^)


　秋田南高校サッカー部が挑んだ”東北の舞台”。

　残念ながら初戦で敗れました。
　この敗戦を糧に、そして、今後へのモチベーションに換えて、日々のトレーニングに励み、
　次なる戦いの舞台に備えて欲しいと願います！

東北の舞台への挑戦！「第５８回東北高等学校サッカー選手権大会」大会日程のご案内

　みなさま、こんばんはーーー。
　ご無沙汰をしておりました。秋田南高校サッカー部ＯＢ会のＮ岡です。
　
　６月６日（月）。
　”緑の戦士”たちは「インターハイ切符 広島行」を賭けて決勝戦に挑みました。
　残念ながら延長戦までに及ぶ激闘の末、秋田商業高校に敗れました。


　試合終了のホイッスルの瞬間、ピッチに倒れ込み号泣する３年生１０番君。
　この試合への想い、決意、闘志、そして悔恨の念……。




　いやいや、選手全員が頑張ったんです。３年生１０番君は獅子奮迅の活躍をしてくれたんです。
　”悔恨の気持ち”なんぞは要りませんよね。
　この舞台（決勝戦）まで連れてきてくれたのは、１０番君なんですから。




　試合を観戦していた我々は、１０番君を拍手で準優勝を称え、ねぎらって上げましょうね！
　これからも（今後も）サッカーに限らず、幾多の困難、試練、挑戦に出くわすでしょうが、
　ぜひとも”この日（６月６日）”の闘った記憶を呼び戻して、それらに立ち向かっていって欲しいですね。








　さてあの決勝戦から１週間が過ぎました。
　あの激闘の記憶が徐々に薄れていく感じがして、一抹の寂しさも覚える今日この頃です。
　決勝戦が終わってからのＮ岡、激務続きでした…。なかなかブログ更新できず申し訳ありません。
　１３日（月）になって、ようやくブログ更新できる時間を作ることができました。(^_^)

　「第62回秋田県高等学校総合体育大会 サッカー競技」
　で優勝した秋田商業、準優勝の秋田南、第３位の本荘、この３校は今週末から開催される東北大会に出場します。

　このたび、本大会の日程が発表になっていますのでご紹介します！
　秋田県第２代表として出場する秋田南高校の初戦カードはこちら！

　※ ※ 第５８回東北高等学校サッカー選手権大会　１回戦 ※ ※
　平成２８年６月１７日（金曜）１３：３０キックオフ　
　会場／宮城県 七ヶ浜サッカースタジアム　（宮城県宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山1-2）
　https://www.shichigahama.com/aquarena/facility02.html#06

　 秋田南 － 福島東（福島県第２代表）

　秋田南の初戦は、福島東高校に決定しました。
　この福島東は、よく覚えている高校なんです。
　
　Ｎ岡が南高を卒業した翌年、すなわち…
　弟のＮ岡Ｎ志が３年生となった南高３２期の年に、全県総体で３位となり、そして東北大会に出場しました。

　そして東北大会１回戦で戦ったのが”福島東”であったんです。
　その年の福島東は優勝候補とも目される強豪でありながら、なんとなんと！秋田南は初戦突破！

　当時、大学１年生だったＮ岡は、
　東北大会を観戦に行っていた両親から電話で「初戦勝利/福島東に勝利」の一報を聞き、とても喜んだのを覚えています。
　かれこれ２０数年前の昔話です。笑

　余談ですが…、
　Ｎ岡が３年生だった年の全県総体も第３位。準決勝で敗れて３位決定戦に勝ちました。
　しかしこの年の東北大会出場枠は上位２校だったので、東北大会には出場できず。
　Ｎ岡の南高でのサッカーは「全県総体の３位決定戦」がラストでありました。(*^_^*)

　話しが横道にそれてしましました！申し訳ありませーーん。
大会のトーナメント表（全日程）はこちらをご参照くださいませ。↓↓↓
　http://www.touhoku-fa.com/2syu/16tohokukoukousenshukenkumiawase.pdf

　南高サッカー部は現在、テスト期間中により、サッカー部の練習はテスト終了後の午後からだそうで、１５日（水）までは学校で練習。
　１６日（木）には秋田を出発し、そして１７日（金）の１回戦に臨むそうです。

　ぜひ「東北の舞台での１勝」を皆さんで願いましょう。

　また、もちろん宮城県七ヶ浜町で向かわれる方も大勢いらっしゃると思います。
　観戦に行けなかった関係者・サポーターの分まで、ぜひ大声張り上げて、声援を送ってきてください！
　Ｎ岡も観戦にはいけませんので、ぜひ現地観戦された方からの”結果速報！お待ちしてます！(^_^)

　そして宮城県在住のＯＢのみなさーーーん。ぜひ東北大会に出場する南高を応援する、願ってもない絶好の機会です。
　ぜひ、試合会場に足をお運びいただき、久々の母校現役生にエールをおくってください！

　２０年越しの対戦。そして勝利へ。

　秋田南高校サッカー部は東北大会に出場します。ぜひ応援よろしくお願いいたします。

「第62回秋田県高等学校総合体育大会 決勝戦」秋田南 - 秋田商業 マッチレポート＆フォト特集！（後半戦）

　たった１枚の”広島インターハイ行き切符”を賭けて決戦の舞台である八橋陸上競技場に相対した両校。
　「緑」秋田南。そして「赤」秋田商業。


　前半戦はわずかしかなかった決定機（ゴールのチャンス）を逃さず、先制ゴールを挙げた秋田南。
　その後は、秋田商業のサイドを起点にした多彩な攻撃に耐え、跳ね返し、奪い返し続けました。
　大会を通じて披露してきた”堅守”はこの大舞台でもブレることなく、徹底してました。

　…しかし、守備一辺倒であるがゆえ、徐々に選手たちの体力は奪われ始め………。

　さあ！決勝戦「秋田南ー秋田商業」の後半戦をプレイバックしてまいりましょう！


　

　ハーフタイムを終えてロッカールームから出てきた選手たち。
　その表情からは前半戦３５分間で見られた集中力を高めたままの闘争心いっぱいのギラギラした眼をしていました。


　円陣。何人かの選手が円陣の輪の中心に入り、大きな声を出してます。チーム全体が盛り上がりました！
　さあ、後半戦開始です！




　後半０分。１分にもならない時間に、秋田南がファール。秋田商業が直接ＦＫ。


　そのＦＫは秋田南が触り、左ＣＫへ。開始早々のピンチは脱します。


　後半１分。秋田商業７番君が相手選手に深いタックル。ラフプレーによりイエローカードが提示されます。
　直後、秋田南が左サイドからの攻撃。１１番君がクロスを上げ、中央の１８番君がヘディングするもタイミングが合わず、ゴールには届きません。


　後半３分。秋田商業が数的優位の状況下、速攻を仕掛けます。秋田南ＤＦラインの裏に出たボールを秋田南ＧＫ１番君が飛び出します！
　しかし秋田南１番君ボールに触れなーーーい！　
　秋田南のゴールマウスにキーパーもいない中、秋田商業ＦＷがドリブルで秋田南ＤＦと競り合い！


　しかし秋田南ＤＦが体ごとシュートブロック！　絶体絶命のピンチを奇跡的に脱します！
　気迫が伝わる素晴らしい守備です！


　後半６分、秋田商業の右ＣＫ。ボールは混戦になり、ゴール手前に転がったボールを秋田商業がシュート！
　このシュートは観ていた誰もが決まった、と思った瞬間でした。
　しかし！しかしーーー！
　このゴール手前のシュートも秋田南の選手が体ごとブロック！　なんという執念か！　なんという集中力か！






　後半戦は、前半戦以上に秋田商業が、しっかりとマイボールをパスで展開していきます。
　この大舞台でも選手は、非常に落ちいていて、状況判断も冷静に、そして的確に出来ています。


　一方の秋田南は、マイボールにすることがほとんどできなくなってきました。
　クリアボールはほとんどが、秋田商業に拾われていき、守備一辺倒になってきています。


　防戦一方の秋田南は、後半１３分ファール。左エリアからの秋田商業直接ＦＫ。
　そのクロスボールは、フリーで待っていた選手がＨＳ（ヘディングシュート）もわずかにゴール左の枠外に。
　これも危ないシーンでした。


　同１４分、秋田商業は右サイドで１１番君から１０番君へ。１０番君がクロスを供給するも秋田南ＧＫ１番君キャッチ。
　同１５分、秋田商業の浮き球の縦パスを胸トラップした１１番君を、秋田南がファール。右からの直接ＦＫもピンチ脱出。


　秋田商業は右サイドＭＦ（≒右ウイング）１１番君がフリーでボールを受けることが多く、そこからドリブルでの仕掛けを多用しています。秋田南は左サイドを守る５番君、１１番君はしばしば守備で帰陣せざるをえなくなります。

　秋田南、後半の時間が経過するにつれ、さらに秋田商業の攻撃への対応の時間が続いていきます。
　ＦＷ１０番君のみをひとりワントップに残し、もう一人のＦＷ９番君は１列降りて、中盤での守備に加担しています。

　相手エリアの深い位置からのスローインでは、秋田商業はロングスローをたびたび活用。
　ゴールエリアあたりまでボールが届くため、秋田南はその防御とセカンドボールの対応になります。


　後半２３分。試合終了まであと１２分あまり。
　秋田南ＧＫ１番君へのラフプレーで秋田商業ＦＷにイエローカード提示。
　ＧＫ１番君は、ピッチ内で治療を受けます。その他ＦＰの選手は飲水を取ります。

　そしてその治療時間の数分間で、
　わたくしＮ岡はピッチそばでのカメラ撮影を終え、正面スタンドの秋田南側応援席に戻ります。
　そうです！　
　優勝の瞬間は、南高ＯＢのみんなと、そしてご父兄のみなさんと迎えたい、と戻ってきたのです！
　２年前と同じ瞬間、同じ光景を見るために。

　秋田南ＧＫ１番君の治療終了。秋田南観客席から拍手が上がります。そして試合再開！
　後半２７分、終了まであと８分。秋田商業はまたもロングスロー。
　ゴール前の混戦でボールはＣＫへ。右ＣＫのクロスを秋田商業がシュートも秋田南がワンタッチ。再びＣＫ。
　このＣＫのピンチも脱します。

　そして２９分、歓喜の瞬間まであと６分。
　秋田南が久々の速攻で攻撃に移ります。１１番君のクロスを１８番君が左足ダイレクトシュートもゴールポストに。惜しい！

　後半３０分、あと５分。秋田南が右からのＦＫ。チームの支柱、３年生１０番君がＨＳも左の枠外へ。ゴールキック。

　
　後半３１分、あと４分…。あと４分…。あと４分…。守り切ってくれ！頑張れ秋田南！！

　そうつぶやいていたＮ岡が見たピッチの光景。
　秋田商業のスコアボードが「０」から「１」に変わってしまいました。

　ロングスローのボールが中央へ。秋田商業１８番君が秋田南ＤＦと競り合いながらボールをキープ。
　中央から右にドリブルで切れ込みます。秋田南ＤＦを振り切り中央へグランダーのクロス。


　ゴール前でフリーになった秋田商業１１番君がダイレクトでシュート。ついに同点に追い付きます。
　湧きあがる秋田商業の選手、ベンチ、応援席。


　一方の秋田南。落胆するようすは見られず、すぐにキックオフに向かいます。
　秋田南応援席からも激励の掛け声が次々とピッチ上の”緑の戦士たち”に掛けられます。

　後半３３分。秋田南４番君がスライディングタックルが無謀で危険を及ぼすと判断されイエローカードが提示されます。
　同３５分＋アディショナルタイム１分。秋田商業右足シュートも枠外へ。
　直後、再び秋田商業がミドルシュート。これは秋田南ＤＦがスライディングでシュートコースを消しブロック。
　素晴らしいディフェンス対応！

　ここで前後半７０分間が終了。決勝戦は延長戦１０分ハーフ（計２０分）に移ります。


　延長戦開始。


　ここまでの間、秋田商業の猛攻を跳ね返し続けてきましたが、
　秋田南の全選手はかなり疲労しているようすが応援席からも感じ取れました。
　本当に”緑の戦士たち”はこの試合、この時間まで頑張っていました！
　ボールはクリアしてＦＷ１０番君につなげて速攻を仕掛けようとするも、マイボールは続かず秋田商業に奪われ、また守備の対応になります。


　延長前半２分、秋田南が初の交代。先制ゴールを決めた殊勲の１８番君が交代。小柄な１９番君が入ります。
　運動量が落ちてきていた傾向の秋田南は後半開始からゴールへ向かう姿勢を強め、全員がラインを上げて攻撃を仕掛けていきます。


　延長前半４分頃でした。ついに勝ち越し点を許すことになります。

　秋田商業２０番君が左から斜めのクロス。秋田南センターバックの間を抜けてＤＦの裏にボールが出ます。
　このボールに斜めから走り込んで中央でフリーの状態になったのが秋田商業９番君。


　胸の高さほどのボールをヘディングシュート。秋田南ＧＫ１番君は懸命のセーブ。しかし届かない！
　ついに、秋田商業２－１秋田南となります。




　延長前半６分、秋田商業右コーナーキックからクロス。ＨＳもゴール枠外。
　同９分、秋田商業２０番君から１３番君へ渡るも秋田南はピンチ脱出。

　延長戦後半の開始。秋田南は追いつくしかありません。あと１０分の勝負です！
　開始直後、秋田南１０番君分左足シュートもゴールならず。


　同５分、秋田商業ワントップ９番君が左足シュートもＧＫ１番君キャッチ。
　追いつきたい秋田南、もう残す時間はわずかになってきました。ボランチ６番君ＯＵＴ → ３年生８番君ＩＮ。
　直後、秋田商業はＦＫから９番君が左足シュートも枠外。
　
　秋田商業９番君はこの試合の出来は素晴らしいプレーばかりでした。

　試合終了のホイッスルまであと１分。秋田南は右からのロングスロー。この好機に同点ゴールを目指します。
　しかし得点ならず。
　続いて右からの直接ＦＫ。ゴール前に人数を賭けて同点ゴールを狙いに行きますが、これもゴールならず。

　そして試合終了のホイッスル！


　今大会、フィールドプレイヤーで唯一の３年生でスタメンを続けた１０番君。
　チームの攻撃の起点として、精神的支柱として、残る２年生の選手たちを引っ張ってきました。
　ゴールこそはありませんでしたが、強靭なフィジカル、サイドからのクロスを供給し、
　まさに最上級生にふさわしい存在感で決勝戦に導く活躍をしてきました。



　試合を終了するホイッスルが鳴ったその瞬間…
　赤色のユニフォームの選手がガッツポーズをしている中、
　相手ゴール近くでその場にうずくまり号泣しています。なかなか立ち上がることができません。





　
　南高サッカー部２年生のみんな。　

　君たちは１０番君のこの姿を見ていましたか？　今も記憶していますか？
　高校サッカー３年間で集大成のこの大会に、最後まで全身全霊で闘い続け、願い届かず敗れた瞬間の先輩の姿を。

　そして、延長前半秋田商業の９番君に決勝ゴールを奪われたあのシーン、あの瞬間を。


　南高サッカー部１年生のみんな。

　君たちはバックスタンドから、３年生の先輩、２年生の先輩の姿を見ていましたよね？
　その姿を今も記憶に留めていますか？
　歯を食いしばって走り続け、ボールに追いつけないと思うと、体ごと投げ出してシュートやドリブルを防ぎにいった、あの姿を。


　試合に出場した選手たちは、自分の為にゴールを目指していただけではないのです。
　…”出場できなかった控え選手”の為に走り、ゴールを目指し、勝利をつかみとってきたのです。

　試合終了後、涙にくれる３年生１０番君は、君たち下級生に託すメッセージを残しピッチを後にしました。
　「この”大舞台”にもどってきてそして必ず”俺の届かなかった目標を達成してくれよ”」と伝えたかったと思います。


　今大会、試合重ねるにつれて秋田南高校サッカー部は成長し、逞しくなってきました。
　堅守、献身、走り続ける運動量、そしてチームワークの良さ。
　得点の奪えない苦しい試合も、チームの結束力で難関を越えてここまでやってきました。

　残念ながら「全国の舞台」に届かなかった”緑の戦士たち”でしたが、この大会の健闘を称え、ねぎらってあげましょう！

　最後は秋田南高校サッカー部の今大会の全成績をご紹介し、今大会を締めくくり「事務局ブログ」を終えたいと思います。
　南高サッカー部は６月１８日からの「東北高校総体」に秋田県第２代表として出場します。

　今後も秋田南高校サッカー部をどうぞご支援くださいますよう、お願いいたします。

　　　※ ※ 第62回秋田県高等学校総合体育大会 サッカー競技　 ※ ※

　※ 　３回戦 ※　秋田南 ２－０ 由利工業　（前半１－０）（後半１－０）

　※ 準々決勝 ※　秋田南 ０－０ 西仙北　　（前半０－０）（後半０－０）（ＰＫ４－２）

　※ 　準決勝 ※　秋田南 ３－０ 秋田工業　（前半１－０）（後半２－０）

　※　 決勝戦 ※　秋田南 １－２ 秋田商業　（前半１－０）（後半０－１）（延長前半０－１）（後半０－０）
　秋田南高校サッカー部を応援するこの「事務局ブログ」は
　今後も引き続き発信してまいりますのでどうぞご覧いただけたら幸いです。　

　URL　:　http://blog.goo.ne.jp/spirit_of_nanko

「第62回秋田県高等学校総合体育大会 決勝戦」秋田南 - 秋田商業 マッチレポート＆フォト特集！（前半戦）

　
　秋田県３２校が出場しインターハイ切符を目指した大会は５月２７日に開幕。
　そして本日６月６日（月）に大会最終日を迎えました。

　最終日、決勝戦の舞台「八橋陸上競技場」のピッチに立ったのは、
　「緑」秋田南高校。そして「赤」秋田商業高校。


　さあ、優勝の賜杯を手にしたのはどちらの高校か？結果報告です！

　　※ ※ 第62回秋田県高等学校総合体育大会 サッカー競技　決勝戦 ※ ※
　平成２８年６月６日（月曜）１４：００キックオフ　
　会場／八橋運動公園陸上競技場

　 秋田南 １－２ 秋田商業　（前半１－０）（後半０－１）（延長前半０－１）（後半０－０）

　　得点者：前半　１７分 秋田南　１８番君
　　　　　 後半　３１分 秋田商業１１番君
　　　　　 延長前半４分 秋田商業　９番君


　「緑の戦士」秋田南高校サッカー部の選手たちは、
　初戦の３回戦から少しずつ少しずつ成長を遂げ、逞しさを増し、成熟していきました。
　結果は残念ながら敗退しましたが、延長戦を含む１１０分間で死力を尽くし闘い抜きました！


　では、試合開始前から優勝決定の瞬間までを順を追ってご紹介しましょう。
　試合開始３０分前のピッチ内アップ。ピッチの緊張感が観客席まで伝わってきます。




　アップが終わり戦闘服（ユニフォーム）に着替え、いよいよグランド上へ。


　円陣を組みます。これが今大会最後の円陣！


　そして選手名の確認、用具の点検を受けます。試合開始まで５分を切りました！


　入場セレモニー。バックスタンドには両校生徒が大挙詰めかけ、大声援を送ります。








　コイントス。両チームキャプテンと審判団。
　コイントスで勝った秋田商業は、攻める方向を交換します。
　前半は風下（風を受ける側）を選びました。


　前半開始。南のキックオフで決勝戦の幕が上がりました！

　この日のスタメンと配置は準決勝と同じ。
　ＧＫキャプテン１番君。
　ＤＦラインは右から４番君、２番君、３番君、５番君。
　ＭＦ中央（ボランチ）６番君、７番君。
　ワイドＭＦの右は１８番君、左１１番君。
　ツートップ（ＦＷ）９番君、１０番君。


　前半１分も経たない立ちあがりに秋田南がファール。秋田商業直接ＦＫ（フリーキック）。

　
　秋田商業は立ち上がりからサイドのＭＦを起点に攻撃を組み立てます。
　この日のフォーメーションは、４－２－３－１。　
　中盤の３のうち両サイドの選手はタッチライン沿いまで張り出すポジションを取っています。
　これも商業が良く取り入れている戦術。


　前半４分、商業が右からシュート。しかしシュートブロックで防ぎます。そのボールに対して商業がファール。
　同７分、秋田南左ＣＫ（コーナーキック）。商業にクリアされる。

　前半の立ち上がりから１２分頃までは、商業は低い位置、高い位置、密集したエリアでもパスをつなぎ打開していきます。
　準々決勝、準決勝ではロングボール主体だったこともあり、この日はマイボールを大事にするサッカーを試みています。


　前半１４分、秋田南、左から１８番君がクロスもクリアされて、右ＣＫ。
　このＣＫもクリアされて今度は左ＣＫ。７番君がＨＳ（ヘディングシュート）するもゴール枠外。ゴールキック。


　前半１７分、秋田南は右の良い位置からの直接ＦＫ。
　ゴール前でクリアされたボールは浮いたまま、フリーの秋田南１８番君の前に。
　１８番君は左足ダイレクトでボレーシュート。


　弧を描いたボールに、秋田商業ＧＫ君は触れられず！　
　そのボールはゴールネットに吸い込まれ、待望の待望の先制点を秋田南が上げます！！




　喜ぶ秋田南のイレブン。そしてベンチのスタッフ。


　そしてバックネットの大応援団。秋田南は歓喜に沸きます。






　前半の中盤あたりに差し掛かっても、秋田商業はワイドに張り出したＭＦ……（いやウイングと表現すれば良いのか？？）
　を攻撃の起点にします。
　そのワイドＭＦはフリーでボールを受けるケースが多く、ドリブルで仕掛けたり、サイドバックを上げて２対１を作ったり、アーリークロスを上げたり多彩な攻めを仕掛けていきます。

　前半２０分、商業、右からのＣＫ。秋田南は１度、２度とクリアしゴールを許しません。
　２度目のクリアボールを拾い、カウンターを仕掛けますが、ゴールまでは至らず。
　同２２分、秋田南エース９番君がインターセプトから左足シュートも枠外。

　秋田南は初戦から準決勝まで貫いてきた、集中力を持続した堅守、球際での厳しい寄せ、ボール奪取をこの日（決勝戦）もいかんなく発揮します。
　秋田商業が序盤から続ける猛攻も次々と跳ね返していきます。


　前半２８分、商業のサイドＭＦがドリブルで中央突破しゴール前目前まで迫るも、秋田南ＤＦが体ごと投げ出す形でドリブルを防ぎます。
　まさに、本能のディフェンス、とでも言えましょうか…。気迫が伝わる素晴らしいディフェンス防御です！
　続く２９分、商業７番君、左から左足シュート。わずかにゴールポスト外に外れてゴールキック。危なかった～。

　同３０分、今度は秋田南のカウンター。秋田南の大黒柱、１０番君が相手ＤＦとの競争、そしてボール奪取に勝ち、右足シュートも大きくゴールの枠を外れます。
　ボール奪取後の速攻に活路を見出したい秋田南は、今後も続けたい攻撃の形でありました。


　同３１分、商業が左ＦＫ。ゴール前へのクロスボール、そしてシュートに対して秋田南は４度ともボールを跳ね返しクリアします。
　まさに気迫が伝わる防御です。全員が集中しています。

　同３２分、秋田南４番君が右サイドからファーの位置へ長いクロスボール供給。
　ボールはワンタッチがあり、右ＣＫへ。ＣＫのクロスボールは秋田南のオフェンスファールにより攻撃は潰えます。


　前半はここで終了のホイッスル。１－０のスコアで秋田南がリードして折り返します。


　秋田南、秋田商業が攻守を目まぐるしく替えて攻め、そして守り防ぐという一進一退の攻防に。
　たいへん見ごたえのある前半戦でした。


　主導権をつかんでいたのは、若干ながら秋田商業。
　この日は縦への長いロングボールや手数をかけない速攻よりも、マイボールをしっかりとパスで展開し、サイドでは大胆に仕掛ける、といった攻撃パターンを多用。
　昨日までとは違う、いや今日は攻撃に関してはバリエーションの多い、多彩な攻撃ができています。

　対する秋田南は、気迫伝わる球際での競り合い、自陣ゴール前でのゴール死守を続けてくれました。
　「あぶねーーー。」「やばーーーい。」と何度叫んだことでしょうか………。笑

　ハーフタイムの秋田南ロッカールーム。
　南高サッカー部１３期卒の長谷川トレーナーが、選手の疲労回復に従事します。
　こうしてサッカー部ＯＢが現役生を直に（じかに）サポートする姿、ＯＢのみなさんはぜひ”目に焼き付けて”ください！


　ハーフタイムの１０分が迫り、選手はロッカールームから退出してきます。




　そして円陣。ここでは選手達の笑顔も見ることができました。





　たいへん申し訳ありませんが、本日は前半戦までのご紹介にいたします。
　（いろいろとサッカーの事務作業等を残してて、自宅でそちらを片づけなくてはならないので…）
　近日中に後半戦のレポートと、フォト特集をお送りしたいと思います。








　近日中に、決勝戦「秋田南‐秋田商業」の後半戦レポートをお送りします！
　どうぞ、お楽しみに！！