2日前の決勝戦。
秋田南高校の2年連続2回目の優勝で幕を閉じた
「第60回秋田県高等学校総合体育大会」。
本日6月11日は、決勝戦「秋田南VS秋田商」の激闘を、
フォトを織り交ぜながら試合経過に沿ってお伝えいたしてまいります。
試合を現地会場で観戦された方。
所用で観戦できなかった方。
県外・遠方に住んでいて母校サッカー部の活躍、結果が気になって気になってしょうがなかった方。
たくさんのみなさんに「この決勝戦の激闘」を知って頂きたく、ていねいにレポートいたしましょう~。
まずは13時55分。選手入場。
左に「赤」、秋田商。右に「緑」秋田南。
ピッチ内に現れた選手、ベンチ前のスタッフ、そして全ての関係者の緊張感が、観客席の正面スタンドまでビシビシ伝わってきます。
キックオフ前の円陣。
選手一人ひとりが順番に大声を張り上げていました。
緊張を解きほぐすのと、解放させることを意味しているのでしょう。
逆に、大声を出すことで集中力を高めているのかもしれませんね。
キックオフは秋田南。
ついに激闘が幕を開けました。
この日の秋田市の気温は29~30℃近くまで上昇。今日は「暑さ」との戦いにもなるな、と感じたN岡でした。
開始早々の1分。秋田南がファールを冒し、秋田商に直接FKが与えられますが、ゴールには至らず。
6分。ファーストシュートは秋田南。
ペナルティーエリア外から秋田商ゴールを狙いますが、ゴールの枠外へ。
試合開始から11分。いきなり大歓声が八橋陸上競技場にあがります!
南高9番君から8番君にパスが通り、ペナルティーエリア内へ進入。そこに秋田商DFが後ろから倒してしまし、レフリーはPKを宣告!
このPKを8番君が冷静にゴール左隅にグランダーで決め(12分)、秋田南が幸先良く先制。秋田南1-0秋田商。
先制点直後の15分。
秋田商のクリアミスを秋田南がトラップ、右足を振りぬきますが、そのシュートはゴールの大きく上へ外れます。
17分。秋田南の直接FK。キッカー6番君。6番君左足のシュートは秋田商がクリア。
そのセカンドボールの奪い合いで再び秋田南に直接FK。キッカーは続けて秋田南6番君。
左足のシュートは大きく上へ外れます。
ここまでの時間帯は秋田南が優勢にゲームを運んでいる印象です。
21分。秋田南ボランチ15番君が相手選手を遅れて倒してしまい、イエローカードが提示されます。
続く23分。秋田商のコーナーキック。
コーナーキックからのセカンドボールをペナルティーエリア外から秋田商がシュート。キーパーがパンチングでセーブ。再びコーナーキックへ。
このセカンドボールの競り合いで秋田商3番君が負傷。残念ながら回復できず、交代。
交代手続きを終えると、コーナーキックで再開。今度はライナー性のセンターリングを秋田商がシュート。このシュートはわずかに左にそれて、ゴールならず。
秋田南は大きな失点のピンチを回避します。
ここは「冷や汗もの」の時間帯でした。
この時、わたくしN岡は「あぶねぇーーー」の連呼でした。笑
秋田商は、ワントップを任された11番君の好調ぶりが目立っていました。
ビルドアップからの攻撃と、11番君を走らせての裏を取る縦パスを共に重用(多用)。
秋田商11番君は、とてもスピードがあって、追いつかないかと思うような縦パスにもしっかり追いつき、ボールをキープできていました。その11番君のキープからたびたびチャンスメイクできていましたね。
前半終了が近づいた31分(残り4分)。秋田南のコーナーキック。
そのコーナーキックは誰も触ることができずに、ゴールラインを割り、ゴールキックへ。
直後の32分。スコアが動きます!
秋田南のコーナーキックで、何人かがボールに触り、シュート、クリアを試みますが、そのボールはゴール前にいた秋田南11番君の前へ。
11番君はそのボールをシュートしますが、一度はキーパーがセーブ。しかし再び11番君が浮き球のボールをダイレクトでボレーシュート。今度はキーパーが及ばず、ゴールネットを揺らし、歓喜の2点目が追加されます!!
前半戦終了のホイッスルは直後に吹かれ、2-0でハーフタイムへ。
そして後半戦。秋田商が風上。かつ、2点ビハインド。
「絶対に秋田商の猛攻が続くだろうな…。」
そう予感していたN岡は「後半開始のホイッスル」が鳴るのを恐れていました。
案の定というべきか、
これが「全国常連の伝統校の底力」というべきなのでしょう。
後半開始1分も経たないうちに、秋田商がゴール前に侵入し、シュート。
このシュートを秋田南ゴールキーパー1番君がファインセーブ!!!
決定的なピンチを防ぎます。
得点機を逸しましたが、この開始早々のシュートで俄然、勢いを増した秋田商が早くも1点を返します。
後半4分(39分)。秋田商のコーナーキックをファーサイドで秋田南DFの裏を取った秋田商11番君がヘディングシュートを決めます。これで1点を返し、秋田南2-1秋田商。
試合(勝敗のゆくえ)は、いよいよ分からなくなってきました!
このあとは
後半20分(55分)頃にかけてこう着した一進一退の状況が続きます。
両校ともに相手ゴール前までなかなか進入できず、シュートにまで至りません。
後半24分(59分)。久々のシュートは秋田商。相手陣内左隅から11番君が右足を振りぬきますが、ゴール枠の右外へ。
後半25分(60分)。秋田南の交代。後半開始から交代出場した14番君アウト → 2年生の7番君イン。7番君はボランチの位置へ。
後半開始から28分(63分)までは、秋田南にシュートは1本もありません!
中盤では秋田商の鋭いプレスに、ボールキープしている選手が3人に囲まれてボールを奪われる場面も。なかなか秋田商ゴール前に到達できずにいました。
そして後半28分(63分)。秋田南のコーナーキック。
そのコーナーキックのリスタートから、秋田南はシュートを立て続けに3本放ちますが、相手DFとGKの必死のセーブにより得点に至らず。
そのシュートブロックした秋田商はボールを拾い、長い距離をかけての「高速・カウンターアタック」へ!
秋田南の選手が戻れず、かつ守備に割く人数が足りず、決定機になりますが秋田南DFが懸命のクリア!!!
このコーナーキックの混戦の場面で、秋田南3番君が負傷。
一度ピッチに外れて治療を受けます。
チームドクターで南高13期卒の長谷川さんが、南高ベンチに向かっていったんは「×」のサイン。ところが数分後「○」のサイン。
この「○」サインに、観客スタンドの南高応援席から大きな拍手と歓声が上がりました。
試合終了の時間が気になり誰もがソワソワし始めた、後半31分(66分)。
秋田南陣内のペナルティーエリアわずか外で秋田商選手が頭を打ち、直接FKを得ます。
その直接FKを秋田商10番君が右足でゴール前にセンターリング。
そのボールは秋田南ゴールキーパー1番君の前に。
秋田南、秋田商それぞれの選手が入り乱れて混戦になります。
そのこぼれ球を秋田商の選手が先にシュート!秋田南ゴールネットを揺らします。
レフリー(主審)は、秋田商のゴールイン(得点)を宣告!
しかし、アシスタントレフリー(副審)がフラッグを挙げています!
一度はレフリーのゴールインの合図を見て、秋田南が失点したものだと、会場の誰もが思いました。。。
しかし、アシスタントレフリーのジャッジ(判定)により、ゴールは取り消され、オフサイドが適用!!
その瞬間の秋田南応援席の喜びようと言ったら………。
まさしく「お祭り騒ぎ」でした。笑
その後の後半34分(69分)。後半終了直前の35分(70分)にも秋田商に決定的得点のチャンスが。
「やばい、失点か?」というような大ピンチを2度続けてありましたが、かろうじて失点にはならず。
そしてレフリーが70分間の激闘の終わりと告げるホイッスルを吹きます。
前後半各35分。合計で70分という試合時間ながらも…
体感としては、90分間試合が続いていたような感じでありました。
それだけにこの決勝戦の70分間の中にはさまざまなドラマが詰まっていて、その70分間に凝縮された展開だったのだと思います。
平成26年6月9日。午後4時23分………。
決勝戦の「試合終結」と「全国総体切符 山梨行」の獲得高校を告げるホイッスルが吹かれた時、N岡は試合会場の観客スタンドに立っていました。
N岡はずーと「試合終了はまだか…?いつ笛が吹かれるのか…?」と気にしながら、腕時計をチラチラ見ていたところでした。
実は、昨年の初優勝時(平成25年6月3日)は決勝戦を観戦することができなかったのです。
準々決勝「西目」、準決勝「新屋」、決勝戦「秋田商」。並み居る強豪校を次々撃破しての覇権。
この「2連覇」という偉業達成の瞬間に立ち会えたこと。
そしてなによりも「秋田南高校サッカー部OB会」発足初年度の優勝。
こんな歴史的瞬間に立ち会えたことを一生涯、忘れないでしょう。
「OB会ができた1年目に、南高現役生は2連覇。自分は(N岡は)その試合会場にいたのだよ。」と…。
最後に…
優勝を決めた瞬間から選手たちの歓喜のようすまでを収めたフォトをお送りして、本日の事務局ブログはおしまいとさせていただきます。
最後に一言。
「おめでとう、秋田南高校サッカー部。そしてありがとう、現役生たち。君たちは僕らの『誇り』です!」
今日は、最後まで「事務局ブログ」を飽きずに(笑)ご覧くださいまして、ありがとうございました。
やはり「全県優勝」をお伝えするブログですからね。
ボリュームたっぷりにお伝えするのが当然ですよね!
今日の事務局ブログの「ボーナストラック(おまけ)」です。
優勝を決めたこの日。夕方から秋田市大町の飲食店に繰り出しました。
「秋田南高校サッカー部OB会」の名誉顧問であられます尾形隆秋田県サッカー協会副会長、安井誠悦OB会長、佐藤重徳副会長をはじめ、OB会役員で集い「優勝祝賀会」を開催しました!
こうして「美味しいお酒」を呑めたのも、現役生の活躍があってこそですよねーーー ☆