秋田県３２校が出場しインターハイ切符を目指した大会は５月２７日に開幕。
そして本日６月６日（月）に大会最終日を迎えました。
最終日、決勝戦の舞台「八橋陸上競技場」のピッチに立ったのは、
「緑」秋田南高校。そして「赤」秋田商業高校。
さあ、優勝の賜杯を手にしたのはどちらの高校か？結果報告です！
※ ※ 第62回秋田県高等学校総合体育大会 サッカー競技 決勝戦 ※ ※
平成２８年６月６日（月曜）１４：００キックオフ
会場／八橋運動公園陸上競技場
秋田南 １－２ 秋田商業 （前半１－０）（後半０－１）（延長前半０－１）（後半０－０）
得点者：前半 １７分 秋田南 １８番君
後半 ３１分 秋田商業１１番君
延長前半４分 秋田商業 ９番君
「緑の戦士」秋田南高校サッカー部の選手たちは、
初戦の３回戦から少しずつ少しずつ成長を遂げ、逞しさを増し、成熟していきました。
結果は残念ながら敗退しましたが、延長戦を含む１１０分間で死力を尽くし闘い抜きました！
では、試合開始前から優勝決定の瞬間までを順を追ってご紹介しましょう。
試合開始３０分前のピッチ内アップ。ピッチの緊張感が観客席まで伝わってきます。
アップが終わり戦闘服（ユニフォーム）に着替え、いよいよグランド上へ。
円陣を組みます。これが今大会最後の円陣！
そして選手名の確認、用具の点検を受けます。試合開始まで５分を切りました！
入場セレモニー。バックスタンドには両校生徒が大挙詰めかけ、大声援を送ります。
コイントス。両チームキャプテンと審判団。
コイントスで勝った秋田商業は、攻める方向を交換します。
前半は風下（風を受ける側）を選びました。
前半開始。南のキックオフで決勝戦の幕が上がりました！
この日のスタメンと配置は準決勝と同じ。
ＧＫキャプテン１番君。
ＤＦラインは右から４番君、２番君、３番君、５番君。
ＭＦ中央（ボランチ）６番君、７番君。
ワイドＭＦの右は１８番君、左１１番君。
ツートップ（ＦＷ）９番君、１０番君。
前半１分も経たない立ちあがりに秋田南がファール。秋田商業直接ＦＫ（フリーキック）。
秋田商業は立ち上がりからサイドのＭＦを起点に攻撃を組み立てます。
この日のフォーメーションは、４－２－３－１。
中盤の３のうち両サイドの選手はタッチライン沿いまで張り出すポジションを取っています。
これも商業が良く取り入れている戦術。
前半４分、商業が右からシュート。しかしシュートブロックで防ぎます。そのボールに対して商業がファール。
同７分、秋田南左ＣＫ（コーナーキック）。商業にクリアされる。
前半の立ち上がりから１２分頃までは、商業は低い位置、高い位置、密集したエリアでもパスをつなぎ打開していきます。
準々決勝、準決勝ではロングボール主体だったこともあり、この日はマイボールを大事にするサッカーを試みています。
前半１４分、秋田南、左から１８番君がクロスもクリアされて、右ＣＫ。
このＣＫもクリアされて今度は左ＣＫ。７番君がＨＳ（ヘディングシュート）するもゴール枠外。ゴールキック。
前半１７分、秋田南は右の良い位置からの直接ＦＫ。
ゴール前でクリアされたボールは浮いたまま、フリーの秋田南１８番君の前に。
１８番君は左足ダイレクトでボレーシュート。
弧を描いたボールに、秋田商業ＧＫ君は触れられず！
そのボールはゴールネットに吸い込まれ、待望の待望の先制点を秋田南が上げます！！
喜ぶ秋田南のイレブン。そしてベンチのスタッフ。
そしてバックネットの大応援団。秋田南は歓喜に沸きます。
前半の中盤あたりに差し掛かっても、秋田商業はワイドに張り出したＭＦ……（いやウイングと表現すれば良いのか？？）
を攻撃の起点にします。
そのワイドＭＦはフリーでボールを受けるケースが多く、ドリブルで仕掛けたり、サイドバックを上げて２対１を作ったり、アーリークロスを上げたり多彩な攻めを仕掛けていきます。
前半２０分、商業、右からのＣＫ。秋田南は１度、２度とクリアしゴールを許しません。
２度目のクリアボールを拾い、カウンターを仕掛けますが、ゴールまでは至らず。
同２２分、秋田南エース９番君がインターセプトから左足シュートも枠外。
秋田南は初戦から準決勝まで貫いてきた、集中力を持続した堅守、球際での厳しい寄せ、ボール奪取をこの日（決勝戦）もいかんなく発揮します。
秋田商業が序盤から続ける猛攻も次々と跳ね返していきます。
前半２８分、商業のサイドＭＦがドリブルで中央突破しゴール前目前まで迫るも、秋田南ＤＦが体ごと投げ出す形でドリブルを防ぎます。
まさに、本能のディフェンス、とでも言えましょうか…。気迫が伝わる素晴らしいディフェンス防御です！
続く２９分、商業７番君、左から左足シュート。わずかにゴールポスト外に外れてゴールキック。危なかった～。
同３０分、今度は秋田南のカウンター。秋田南の大黒柱、１０番君が相手ＤＦとの競争、そしてボール奪取に勝ち、右足シュートも大きくゴールの枠を外れます。
ボール奪取後の速攻に活路を見出したい秋田南は、今後も続けたい攻撃の形でありました。
同３１分、商業が左ＦＫ。ゴール前へのクロスボール、そしてシュートに対して秋田南は４度ともボールを跳ね返しクリアします。
まさに気迫が伝わる防御です。全員が集中しています。
同３２分、秋田南４番君が右サイドからファーの位置へ長いクロスボール供給。
ボールはワンタッチがあり、右ＣＫへ。ＣＫのクロスボールは秋田南のオフェンスファールにより攻撃は潰えます。
前半はここで終了のホイッスル。１－０のスコアで秋田南がリードして折り返します。
秋田南、秋田商業が攻守を目まぐるしく替えて攻め、そして守り防ぐという一進一退の攻防に。
たいへん見ごたえのある前半戦でした。
主導権をつかんでいたのは、若干ながら秋田商業。
この日は縦への長いロングボールや手数をかけない速攻よりも、マイボールをしっかりとパスで展開し、サイドでは大胆に仕掛ける、といった攻撃パターンを多用。
昨日までとは違う、いや今日は攻撃に関してはバリエーションの多い、多彩な攻撃ができています。
対する秋田南は、気迫伝わる球際での競り合い、自陣ゴール前でのゴール死守を続けてくれました。
「あぶねーーー。」「やばーーーい。」と何度叫んだことでしょうか………。笑
ハーフタイムの秋田南ロッカールーム。
南高サッカー部１３期卒の長谷川トレーナーが、選手の疲労回復に従事します。
こうしてサッカー部ＯＢが現役生を直に（じかに）サポートする姿、ＯＢのみなさんはぜひ”目に焼き付けて”ください！
ハーフタイムの１０分が迫り、選手はロッカールームから退出してきます。
そして円陣。ここでは選手達の笑顔も見ることができました。
たいへん申し訳ありませんが、本日は前半戦までのご紹介にいたします。
（いろいろとサッカーの事務作業等を残してて、自宅でそちらを片づけなくてはならないので…）
近日中に後半戦のレポートと、フォト特集をお送りしたいと思います。
近日中に、決勝戦「秋田南‐秋田商業」の後半戦レポートをお送りします！
どうぞ、お楽しみに！！
