銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

クアパレス藤(東京・千川)

2021-06-15 07:23:00 | 銭湯
#クアパレス藤

・千川のデザイナーズ銭湯
・とにかくキレイ
・コンパクトながら設備は揃っている






東京メトロ有楽町線
#千川駅

▲有楽町線の千川駅






▲池袋と和光市の間にある


▲目指すは、1番か2番


▲エスカレーターをあがると


▲改札口がある


▲改札口をでたら右にまっすぐ




▲どっちにでてもほぼ同じだが、今回は1番出口にむかう


▲そのまんま進んで






▲エスカレーターをあがり


▲地上にでる


▲右を向くとライフがみえる


▲そのライフまで行き




▲ライフを横切る


▲あとは真っ直ぐ進むだけ


















▲豊南高等学校も横切り






▲ちょっと下り道になると


▲左にクアパレス藤がみえてくる






▲到着


中に入ると、外観からみて予想できるが、とても綺麗で洗練されたデザイン空間になっている。手前が下足箱で、松竹錠。このへんはしっかりと伝統に則ってるという感じだ。
受付は左側にあって、座るのは70代ほどの男性。
コロナ渦ということで受付は透明シートが覆われているが、男性の口元はマスクではなく、マウスシールド。一時期、麻生財務大臣がしていたものだ。
貸しタオルをお願いすると、最初はバスタオルセットを案内されたが、「フェイスタオルだけはありますか?」と聞くと、「それなら10円になります」と言われる。
話し方はとてもおだやかで、銭湯業界では珍しいタイプの男性である。


右側をみると、大きな水槽が入り口横にあって、その水槽前にテーブルが並ぶ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯は右側で、のれんをくぐると脱衣場はそんなに広くはないが、とても綺麗だ。
いわゆるデザイナーズ銭湯ということもあるが、それにしてもその綺麗さには度肝を抜いた。トイレすらその中で食事をしてもいいぐらい心地いい空間だ。


浴室の扉をあけると、やや薄暗いところで、あとで調べると今井健太郎事務所の設計と知ってナルホドと納得(今井健太郎事務所はどこも薄暗くしている)。
入ったときはとても静かで、コロナのせいなのか分からないけど、最初から最後まで男湯で話し声を聞くことはなかった。
女湯はそのうちにワイワイ始まり、とてもにぎやかだった。


ここの浴槽は左側(間仕切り壁側)にあって、カランは、右側で横列に並ぶ。
シャワーは今時らしく粒の大きなシャワーであるが、穴と穴の間が大きいので、湯量が少なすぎる。おそらく節水のための仕様なのだろうが、このへんは不満に感じた。この作りは、立ちシャワーも同じだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


主浴槽は、白湯の部分がほとんどで、その奥側にボディジェットと寝湯、ハイパージェットが並ぶ。
ハイパージェットだと通常は深浴槽になってるのだが、ここの場合はすべて浅浴槽。そのへんはちょっと珍しい造りである。
温度は、42℃ほどだった。この手のデザイナーズ銭湯はたいてい低めに設定されているが、ここはしっかりと熱さを確保してある。
その主浴槽と隔てて奥にあるのが水風呂で、2人ぐらいが入れるスペース。水温は18℃ぐらいか。


出典:東京銭湯ホームページ引用


右に目を転じると、先ほどのカランの奥にあるのが、シルク風呂で、微細泡により白濁化した湯船だ。
ここも広さはかなりあって、4、5人は入れるぐらいだと思う。温度は主浴槽と同じ42℃ほど。その後ろにサウナがある。中を覗くと真っ暗で、この時は緊急事態宣言中とあって自粛してるようだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


室内の奥には扉があり、開けると露天風呂になっている。
左は変哲もない白湯の露天風呂で、詰めれば3人が入れるかなといった感じのスペースだった。温度は41℃ぐらい。
天井を仰ぎ見るとデザインに凝った作りをしており、とてもオシャレである。
ただ皮肉ではあるが、こういう綺麗なところだと汚れが目立ちやすい。
窓の水垢などはどうしても目に付いた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


露天風呂の右側はというと、外気浴用のスペースになっていて、椅子が2つ並ぶ。屋根もついているので、雨の日でも使うことができる。
頭上には扇風機もついていて、この時は稼働していなかったが、夏などは重宝するだろう。


客層は、高齢者もいるが若い人もちらほら。やはり綺麗でおしゃれなお店は、必ずといっていいほど若い人を呼び寄せる。


全体的をみるとかなりスタイリッシュで無駄がなく、洗練されていて綺麗。住宅を兼ねた銭湯ということで、どうしても屋根が低かったりするが、それを差し引いても見事なまでの空間演出だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 千川
経路 東に真っ直ぐいくだけ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 住宅兼
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 水槽
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 ボディジェット、寝湯、ハイパージェット、シルク風呂、露天風呂、水風呂
サウナ あり
温度 41~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 おだやかな感じ
清潔さ とても綺麗
貸しタオル あり(10円)
備え付け あり

◆人
受付 70代の男性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒173-0027
板橋区南町39−10

電話番号
03-3959-1126

アクセス
東京メトロ有楽町線「千川」駅下車、徒歩13分

休日
水曜、第1木曜

営業時間15:30−24:00
日・祝日13:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

亀の湯(横須賀・汐入)

2021-06-12 05:52:00 | 銭湯
#亀の湯

・横須賀で一位、二位を争う古い銭湯
・性善説で成り立ってる
・意外とそんなに熱くない





京急本線
#汐入駅

▲京急の汐入駅。横須賀中央(文字通り、横須賀の中央にある駅)の隣にある


▲路線図をみるとこんな感じ


▲ここはトンネルとトンネルの間にある駅。横須賀はとにかく地形が険しい


▲トンネルを抜けるとそこは汐入だった


▲下に降りると




▲右に曲がって


▲さらに下る


▲改札口


▲改札口を抜けると左にセブンイレブンがみえるが


▲そこを抜けると大通りに突き当たる。とりあえず目の前の横断歩道を渡る


▲渡ったところ


▲そのまま進んで




▲トクダ眼科医の案内板でストップ


▲右に進む




▲すると奥に白い建物がみえるが、それがトクダ眼科だ


▲そこを左折




▲突き当たりにきたら右折する




▲ちょっと歩けば




▲亀の湯がみえてくる


▲入り口は狭い路地のところ。これだけでもかなりの年季を感じさせる




▲建物はものすごく古い


▲裏側奥には薪がみえる


▲到着



神奈川県の組合ホームページでは16時開店と書いてあったが、実際に足を運ぶと張り紙には17時からと書いてあった。かなり遅い開店だ。
ちょっと時間を潰して(といっても10分程度だったが)、再び亀の湯の前に行くと、若い女性が一人立っていた。この手の古い銭湯で若い女性が一番最初に並んでるのはかなりレアである。
17時ちょうどになると、17時を知らせるメロディーが街中に響いていた。それが合図かのように女湯の方から60代ぐらいの女性がのれんを手にして現れた。
この時点で、自分を含め5人ぐらいが並んでおり、最初に入っていったのは腰が直角に曲がったおばあちゃん。最初に並んでいた若い女性はなぜか入っていかない。次に自分。男湯は右側だった


入り口は手前が広く奥行きが狭くなるハの字の玄関口で、この形状は横須賀でしか見たことがない。



おなじく横須賀にある古い銭湯の「当り湯」とも同じ構造だった。当時は流行っていたのか。それとも昔の住宅事情にマッチしていたのか。たしかに、狭い敷地を活用するのに合理的に思える。


扉をあけて中に入ると、やはり下足箱も狭く、かつ数もそんなに多くない。
脱衣場に入るとだいぶスッキリしたところで、古い銭湯にありがちな隙間を埋めるほどの飾り立てはなく、必要最低限にとどめた様子だ。
脱衣場の真ん中には長いすがあり、右側には常連客用の私物が並ぶ。奥にはロッカーがあるが、鍵がついていない。
アレ?と思いながら張り紙をみると、ロッカーを使われる方は番台へ声を掛けてくださいと書かれてあった。ここは原則的にみんなカゴを使うらしい。
ということで貴重品といえば中身のスカスカな財布と古いスマホぐらいだったので、みんなを信じてカゴを使うことにした。番台の目があるから大丈夫だとは思うが…。
ただ、そのカゴをどこに置いたらいいのか迷った。こういう場所は一見さんには分からないローカルルールがあったりするので、それも心配だった。
とりあえず適当に置いてる様子だったので、椅子から少し離れた場所に置いた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引
▲番台の奥に見える扉が玄関


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


もうひとつ驚いたのが、番台を通して女湯側がかなり見えそうだったことだ。一応カーテンはあるが、そのカーテンの隙間から覗こうと思えば覗けてしまう。
古い銭湯だからこうしたプライバシーに関しては寛容というか雑というか…。最初に若い女性がすぐに入らなかったのはこれが理由だったのかもしれない。
さらに浴室内に入ると分かるのだが、間仕切り壁もかなり低く、170センチあるかないかぐらいである。
従業員用の扉は手前が階段なので、そこにのぼったら小学生でも覗けてしまう。
ここはすべてが性善説で成り立っているようなところだ。
昔の人は平均身長が低かったのでそれで足りたのだろうが、現代はその身長を越えた人が圧倒的に多いので、このような間仕切り壁からも日本人の変化を感じることができる。


トイレは縁側にでたところで、床のきしむ音を鳴らしながら扉を開けようとすると立て付けが悪いためになかなか開かない。もちろん和式トイレで、清掃はきちんとされていた。


浴室の扉を開けると、浴室内も古典的というべきか、シンプルな作りである。
真ん中に島カランがあり、このカランはシャワーがなく、左右の壁にのみシャワーがある。こちらは、おそらく後付けされたものだろう。
右側のカランが4つほどで、左もそれぐらい。はじめから地元客のみを想定して作られた銭湯だと分かる。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


浴槽は奥にあって、2つに分かれている。潔いほどシンプルで、左に深浴槽。右が浅浴槽。
ともに一つだけジェットバスがついていた。ただ、それだけだ。
温度は恐る恐る足を入れてみると、熱すぎるという前評判の割には、それほどでもなかった。もちろん熱かったけれども、せいぜい46℃ぐらいか。
狂ったような熱さの銭湯と比べたら、まだ人間が入れる温度である。
 

興味深かったのは、サッと入ってサッと出て行く人が多かったことだ。
入って10分ぐらいでもうあがってる人がいた。このへんはスガっ子気質というのだろうか。東京下町でもここまで早くあがる人は滅多に見掛けない。


天井は、さすが昔の銭湯で、湯気抜きがしっかりしており、天井は高い。
全体的な老朽化は当然ながら全体に見られ、ペンキやタイルがはがれていたが、そのへんはご愛嬌だろう。


客層は高齢者がほとんどで、コンスタントに人が出入りしている。意外と人気のところと感じた。
若い人も来ており、トイレの場所を訊ねていたので、初めての人だろう。自分とおなじ銭湯巡りをしている人間なのかもしれない。


壁絵は、田舎ののどかな風景を描いたペンキ絵で、銭湯の雰囲気とよく似合っている。
とても静かで、銭湯にありがちなテレビの雑音なども一切なく、薄暗く静寂に包まれた不思議と心地よい空間だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 汐入
経路 西へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 田舎の風景
統一感 あり
置物 カゴ
照明 薄暗い

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 シンプル
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス
サウナ なし
温度 46℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 60代の女性
客層 高齢者や一部で若い人


【案内】

住所
〒238-0042 
横須賀市汐入町5-2

電話
046-822-4425

営業時間
16:00〜22:00

定休日
毎週金曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

国立競技場をプレイバックーがんばれニッポン!

2021-06-10 06:16:00 | オリンピック








オリンピックがいよいよ7月23日から8月8日まで開催されます。
東京では二回目。アジアでは初の同都市で二度開催される記念すべき大会です。その東京大会ですが、東京に限らず札幌や神奈川県などもその舞台となり、とりわけ横浜の国際競技場(日産スタジアム)は、サッカーワールドカップ、ラグビーワールドカップ、そしてオリンピックと開催されると、世界初の三大大会が開催された会場となります。






残念ながら昨年度に開催される予定でしたが、コロナ渦ということで延期になり、今大会は反対の声も噴出するなど異例ずくめの大会となりました。


分断から結束へ。
最後は多くの人からやって良かったと言われるような大会になってもらいたいと願っています。


今回はオリンピックが始まるまえにちなんで、国際競技場に関わってきた写真を紹介したいと思います。
プロフィール欄にもあるようにラグビー観戦が趣味で、旧国立競技場はよく通っていました。
まずはそこから紹介したいと思います。

旧国立競技場
国立霞ヶ丘競技場陸上競技場
2014/5/25



この日は、ラグビー日本代表が香港と対戦したときの模様です



幼稚園から中学生ぐらいまでちびっ子応援団が駆けつけてくれました







夕方頃になると聖火台が灯され、ささやかながら歓声が起こりました。
これがおそらく旧国立競技場最後の点火だったと思われます







香港はアジアの中では強い方なのですが、世界的にみたらアマチュアと大差ないチームなので、日本代表の気運をもり立てるために言葉は悪いけど当て馬として呼ばれた親善試合という感じでした



しかしその香港が空気を読まずに奮闘して、日本代表を苦しめます









試合終了後は、香港の選手たちが観客に立ち寄ってサインや記念撮影に応じてくれました



夜になると聖火台が存在感を放ち、幻想的な雰囲気に包まれます。さまざまな感情が去来し、静かな感動がありました







この時までの日本代表はほとんどワールドカップで勝利を掴んでおらず、期待と不安が入り交じる複雑な思いで見届けていました。
世間の注目も低く、ファンも正直不安の方が大きかったのですが、そうした心配をよそにスポーツ史上最大のジャイアントキリングと呼ばれる南アフリカ戦勝利を達成します。
2015年のGoogleでJapanと検索したサジェスト第一位はrugby。世界がもっとも日本のラグビーに刮目した瞬間でした。




このあとの5日後に国立競技場は閉場されました。


新国立競技場建設現場
2017/12/9



この写真は、銭湯巡りを始めたばかりの頃に撮影した写真です。ちょうど渋谷から歩いてきた時に写真におさめました。





二度とこうした写真は撮れないと思い撮影したのですが、仕上がりは芳しくなく、あとでちゃんと撮っておけば良かったと後悔しました。
どんな時もそうなのですが、その瞬間というのは日常の一部なので、なかなかそこに価値を見いだせないものです。
しかし時間が経てば経つほど振り返ったときに、かけがえのないものとして輝きを増していきます。
















新国立競技場



最寄り駅は色々あるのですが、個人的に馴染みがあるのが外苑前駅です





野球ファンとラグビーファンなら必ず降りる駅ではないでしょうか



地図の右側に進むので、出口3をめざします





地上にでたところ



出口3を出て右に進みます







途中に秩父宮競技場



神宮球場も横切ります





すると新国立競技場がみえてきます



オリンピック前ということで、バリケードで覆われていました







仮設の建物もあります







その近くにあるのがジャパンスポーツオリンピックスクエア



近代オリンピックの創始者ピエール・ド・クーベルタンの銅像です



オリンピックミュージアムがありました








さて問題です。次の3つのうち、どの大会で使われた聖火台でしょうか。


A


B


C


答え
A 1964年東京オリンピック
B 1972年札幌オリンピック
C 1998年長野オリンピック






おまけ

コロナ渦ということで従来と比べて小規模のオリンピック大会になるかとは思いますが、始まるとどんな感じになるのか、参考としてラグビーワールドカップの雰囲気を伝えたいと思います。



ラグビーワールドカップの時は丸の内ビルにパブリックビューイングが用意されていました



すごい人が押し寄せて





下がいっぱいなので、上の階で立ち見する人たちも


 
自分もそのうちの1人でした







トライ(得点)のたびに歓声が屋内に響いていました



横浜国際競技場では、外国人が沢山訪れて、インタビューを受けていました





新横浜駅から国際競技場をつなぐ道の途中にあるセブンイレブン



イングランドを応援する人たちが集まっていました。酒と食べ物のある場所がたまり場になるのは世界共通のようです。多分、オリンピック中もこんな感じになるかと思われます



応援歌スウィング・ロウ・スウィート・チャリオットがセブンイレブンの前で響いていました。文字通り、今この瞬間を謳歌している姿が印象的でした




オリンピック期間中はすべてが無事に終わることを祈るばかりです。










新生湯(東京・荏原町)

2021-06-08 07:07:00 | 銭湯
#新生湯
(太陽の湯)


・東急沿線の代表的な銭湯
・注意書きのオンパレード
設備がとにかくユニーク





東急大井町線
#荏原町駅

▲東急大井町線の荏原町駅


▲路線図はこんな感じ








▲出口に向かおう


▲改札口


▲改札口を抜けてまっすぐ進み


▲先を抜けたところ


▲通りを右に歩く


▲まっすぐ進む






▲auショップを横切り


▲賑やかになってくる


▲スーパーをすぎて




▲まいばすけっとが見えてきたら


▲左折する


▲あとはまっすぐ行くだけだ


▲しばらく歩くと






▲新世湯が左にみえてくる






▲今回は左側の方








▲到着


中に入ると下足箱と廊下が一体になっており、狭い銭湯によくある作り。ただ、ここはスロープがついているので、そのための構造かもしれない。
すぐ手前にアルコールスプレーがあり、手を消毒した後に奥にある券売機でチケットを購入する。
進んで右側が受付だ。
座るのは20代前半ぐらいの若い男性。率直に言うと、極めて愛想が悪かった。
今まで銭湯巡りをしてきて若い男性にハズレはなかったけれども、中にはこういう例もあるだろう。
最初に手首の内側で検温してもらい、貸しタオルを受け取る。今回は男湯が左側なので太陽の湯である。ちなみに帰りのときは受付が20代ぐらいの女性に代わり、とても愛想が良かった。


のれんをくぐると、まず目に飛び込んでくるのは、無数の注意書き。その注意書きが壁にビッシリと覆っている。
隙間恐怖症なのかと思うぐらい、とにかく注意書きのオンパレード。木を隠すなら森の中というが、情報過多で逆に目に入ってこない。
情報は優先順位を決めるのが鉄則だ。


脱衣場は真ん中にロッカーがあって、左壁のところにもロッカーがある。
ここは鍵付きと、ダイヤル式が混在しており、ダイヤル式なら鍵の紛失を心配する必要もないが、逆にダイヤルを忘れてしまったら元も子もない。
洗面台のほかに入り口横には給水機があり、こういうサービスがあると嬉しい。


浴室の扉を開けて中に入ると、島カランが一つと、右壁(間仕切り)にもカランが並ぶ。右手前に一つだけ立ちシャワーがあった。
左側に目を転じると、すぐ横にサウナで、サウナの左奥に水風呂がある。広さはそんなになく、2人が入れる程度だったが、水温はしっかり冷たい18度前後である。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここの目玉はいくつかあるが、その一つがサウナの目の前にある流水歩行プールである。
水流を作る機械が前後に一つずつ設置してあり、長さは、4~5メートルほどだろうか。ぐるぐる回れるようになっている。深さは腰ほどで水温はたぶん25度あたりではないかと思うが、ちょっとした体を冷やすのにも使えるだろう。
歩行方法が色々と掲示されてあるが、流れに逆らって歩くとちょうどいい運動になりそうである。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽は奥にあって、左手前の円形が炭酸泉。その奥と横に繋がる形で白湯の主浴槽がある。
白湯は右が深浴槽で、ヒップジェットとボディジェットに分かれている。
真ん中がバイブラで浅浴槽。
左がさらに浅い腰掛け湯だ。
主浴槽は全体がつながっているので、広く感じる。
ボディジェットのところではなぜか上下運動をしている変わった人がいて、お湯が波立つので困った。
温度は41℃と若干低めだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


炭酸泉は、かなり詰めて5人程度かなというスペースで、決して広くはないが、濃度は高濃度なので嬉しい。くわえて、ヒマラヤピンク岩塩というのが縁のところに置いてあり、それにお湯を掛けて塩を少しずつ溶かしている。
この岩塩の効果がどの程度か分からないが、なんとなく体に良さそうな気がした。温度は39℃ぐらい。
ここまでが室内。


左にある扉を開けると、目の前にあるのは外気浴用の椅子で、そのまわりを造花のバラが囲む。当日はゴールデンウイークに近いということもあって、鯉のぼりの旗も飾ってあった。
もちろん、その隙間を注意書きが埋める。せっかくの雰囲気が注意書きで相殺されてしまっている。


さらに奥に進むと、ここは単なる露天風呂ではなく、なんと洞窟仕様だ。
手前は狭いながらふつうの露天風呂で、通路を抜けると洞窟になっている。
完全な密室ではなく、頭上を空気穴があるので湯気はこもらない仕組み。
薄暗くて、秘密の隠れ家的なようだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体的に企画力で直球勝負しており、ここは東急沿線にある銭湯の中では指折りの銭湯ではないかと思う。
温度は一般的に比べてかなり低めで、ガッツリ熱いお湯を求める人にはちょっと物足りないだろう。
ここまで注意書きを張り巡らせた銭湯はたぶんここ以上はないと思う。そうした点も含め、新生湯は良くも悪くも個性あふれる銭湯である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 荏原町
経路 商店街を抜ける
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 和風
壁画・眺望 ペンキ絵
統一感 あり
置物 注意書き
照明 明るい

★設備
休憩所 小さなロビー
脱衣所 注意書きがいっぱい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、流水歩行プール、バイブラ、ジェット、洞窟湯、水風呂
サウナ あり
温度 39~41℃
棚 あり
男女入れ替え あり

■サービス
接客 愛想が悪かったり良かったり
清潔さ きれい
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の男女
客層 高齢者から子どもまで


【案内】

住所
〒142-0064
品川区旗の台4−5−18

電話番号
03-3781-3476

アクセス
東急大井町線・池上線「旗の台」駅下車、徒歩5分
東急大井町線「荏原町」駅下車、徒歩5分

休日
月曜
祝日月曜は営業営業時間15:30−24:30
土曜は15~24時半、日曜は11~24時、祝日月曜は13~24時

※東京銭湯ホームページ転載

星乃湯(川崎・川崎)

2021-06-05 07:14:00 | 銭湯
#星乃湯

・川崎駅から遠くにある銭湯
・サウナが脱衣場にある
・ホテルのように紳士な対応







JR京浜東北線
#川崎駅

▲JRの川崎駅


▲ここは南武線や東海道線も停車するハブ駅である




▲中央改札口がある方面の階段を登り




▲改札口にむかう


▲改札口を抜けたところ


▲左に向けばラゾーナで


▲今回向かうのは、その反対方向(改札口でて右側)である


▲今回は距離があるのでバスを利用する


▲エスカレーターか階段で降りて






▲まっすぐ地下に潜ればアゼリアに行くが、


▲奥に行きたいため、その左側(右でもいいけど)に回り込む






▲奥に案内板がみえてくる


▲現在地の川崎駅から、降りるのは大島三丁目というバス停


▲乗るのは、22系統の三井埠頭行きだ


▲8番を目指そう


▲のりば案内をみると、右上あたり




▲案内板を正面に見て右斜めにある


▲進んだ先の横断歩道を渡り


▲渡ってすぐ目の前にあった




▲時刻表をみる。本数はそんなに多くない


▲バスに乗り込む


そして揺られること10分ほど。



▲大島三丁目で降りる


▲ローソンまで進み


▲右側の横断歩道を渡る


▲そのまま進んで


▲分かれ道は左側(この時点で星乃湯がみえている)


▲左に向いたところ


▲すると右側に星乃湯がみえてくる。みんなソーシャルディスタンスを守っていた


▲コインランドリーの看板もおしゃれ


▲星乃湯という名前にちなんで星座の絵が描かれている


▲この日は子どもの日だったので、菖蒲湯に入ることができた


▲到着


中に入ると、右側が下足箱で、開店直後ということもありちょっと混んでた。
自動扉を開けると、手前側はロビーで、軽食も食べられるようなテーブルが並ぶ。
奥に受付のフロントがあり、50代から60代前半ぐらいの男女2人が立っていた。
今回対応してくれたのは男性の方。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「小と大がございますが?」と聞かれた。
銭湯を巡っていて、ここまで丁寧な口調で対応してくれたのは初めて! 終始穏やかで、まさに紳士的な対応である。
「じつは下足箱の鍵をお預かりしております」と言われて、下足箱の鍵とロッカーの鍵を交換する。
入浴料は、490円で、貸しタオルが40円。合計で530円だった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用
▲実際はここまで明るい感じではなかった


男湯は左側で、のれんをくぐると脱衣場全体のスペースは広めである。
ただ、ロッカーは真ん中から右側に集中してるので、混んでる時は少し脱ぎづらい。
左側は、トイレとマッサージチェア。マッサージチェアは2つあって、古いのと新しいものがある。古いのはおそらくほとんど使われてないと思うのだが、お店の古い歴史を示す象徴として残しているのかもしれない。
隣接してドレッサーがあり、ティッシュとドライヤー(有料)もある。
洗面台は別個で、出入り口横にあった。
ロッカーは大きめなので、多少の荷物があっても押し込むことができるだろう。


ここはちょっと変わった作りで、サウナが脱衣場の中にある。
浴室室内への入り口は2つ。
左側が半露天風呂の出入り口で、右側が通常のカランと浴槽がある出入り口。
ということで脱衣場が、サウナ、露天風呂、浴室へと出入りするための起点になっている。行き来するには必ず一度脱衣場を経由しなければならない。
脱衣場の出入り口は足元が濡れても大丈夫なように、水切りユニットの床になっていた。
サウナは別料金で、200円。コロナ渦ということで、黙浴が推奨されていた。


右側にある通常の浴室扉を開けると、こちらは手前右側に立ちシャワーが2つあり、とても使いやすい。
真ん中に島カラン(洗い場)と左右の壁にもカランが並び、右の間仕切り側のみハンドシャワーだ。
ハンドシャワーのヘッドはずしりと重いが、実際に使ってみると使いやすいと感じた。シャワーに勢いがあると通常はヘッドがのけ反るが、重たければ安定して使うことができる。使い込まれた物のようで、よくよく見ると無数の傷があるが、とても綺麗だった。
椅子や桶はスーパー銭湯と同じでそのまま置いてあるので、戻したりする必要がないのも便利。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用



湯船は全体に3つあって、浴室の奥にある通常の湯船(主浴槽)と薬湯、先ほどの露天風呂(半露天)である。
さらに露天風呂の裏側にはパーティションで隔てられた水風呂がある。水風呂は3人ほどが入れるスペースで、水温は16℃あたりと思われる。


お湯の浴槽は、左右に分かれてて、右側が草津湯と命名された白濁の湯。湯の花が入ってるのかと思ったら、匂いからするとどうもそうではないらしい。
電気風呂も併設した作りなので、手すりにつかまったら電気が流れてきた。手すりまで通電してるとは前代未聞だ。
壁にはやや熱めと表示され、たしかに少し熱いかなと思ったが、43℃あたりと思われる。


左側にあるのが一般的な主浴槽で、ほぼジェット関連の湯船。
主浴槽の右側が浅めの座湯で、2つある。水枕があって、しっかり機能してる。
真ん中はなにもなくて、左側は深浴槽。こちらにも座湯があって、一番奥がハイパージェットである。
温度は43℃ほど。最初に足を入れた時は熱いと感じたが、小さな子どもは平然と入っていた。


最後は、先ほども紹介した脱衣場の左側にある露天風呂で、扉を開けると手前に外気浴用の椅子が3つ並び、奥にシルク風呂の湯船が高めに作られていた。
タイルは木目調なのでパッとみ木で作られているのかと思ったが、全部タイル。
お湯はシルク風呂で、少しぬるめだった。壁のところにもやはりややぬるめと書かれてあり、子どもの日だったので、菖蒲が投入されていた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


このように、ちょっと珍しい作りなので最初は戸惑ったけれども、設備はみんなしっかり機能してて、やはり川崎はレベルが高いなと再確認した。東京の先駆的な銭湯と比べても遜色はない。
こうしたところなので当然人気店で、お客さんはかなり多く、入店した直後はカランがほぼ埋まるほどだった。
少し経ったらお客さんがハケてきたので、訪れるなら開店から少し経った頃の方がいいだろう。
駅から遠く、正直アクセスは不便なところではあるが、それでも訪れる価値がある銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 川崎
経路 バスで「大島3丁目バス停」「四ツ角バス停」より徒歩2分。
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 モザイクタイル、広い中庭
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 電気風呂、ジャグジー、露天風呂、水風呂
サウナ なし
温度 41~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 すごく丁寧
清潔さ すごくきれい
貸しタオル あり(40円)
備え付け なし

◆人
受付 50代の男女
客層 高齢者中心ながら親子連れ

【案内】

住所
〒210-0835 
川崎市川崎区追分町15-2

電話
044-333-2800

営業時間
15:00〜24:00(毎週日曜日は7:00〜11:00も営業)

定休日
不定休

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ転載