銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

梅の湯(東京・小台)

2021-08-21 06:10:00 | 銭湯
#梅の湯







都電荒川線
#小台駅

▲都電荒川線の小台駅


▲都電荒川線は、実際に乗るは今回が初めてだった。江ノ電のような要素もあり、エンターテイメント性のある乗り物だ。町屋駅前から乗車したのだが、乗った直後になぜか年配のお婆ちゃんに席を譲られた。おばちゃんありがとう


▲駅にある地図を見ると、まっすぐ上(南)方向に行くだけだ


▲駅を降りて


▲横断歩道をみつけたら


▲右に進む


▲分かれ道がある。
左が大通りで、右が裏通りになるが、どっちを選んでも同じ時間に到着する。
ただ間違いないのは右なので、右の裏道を進もう


▲後はままっすぐ行くだけだ














▲小台銀座のアーチがみえてきたら、もう近い




▲右に梅の湯が見えてくる


▲ここの燃料はガスだろうか


▲右が居酒屋さんで、真ん中がコインランドリー


▲そして左が入り口。到着








▲中に入ると、右に下足箱があり


▲真ん中のエレベーターか階段でのぼる


▲サウナイキタイのポスター




上りきると、最初に見えてくるのはかなり広めのロビーだ。
右側にテレビがあって、そのテレビ方向に椅子が並ぶ。
漫画本や雑誌などもあり、ご当地サイダーも目に飛び込んでくる。様々なアイテムに彩られ、見れば見るほど発見の多い空間。
そしてロビーの見所は、なによりも壁に飾られたカルタだろう。こちらは創業当時から飾られていたものらしく、梅の湯の記憶を今に伝えている。


出典:東京銭湯ホームページ引用


右手前には券売機があり、入浴料は470円にタオルセット(フェイスタオルとバスタオル)が100円だった。
フロントは入り口の左にあって、座るのは60代ぐらいの女性。終始笑顔で対応してくれて、プロ意識を感じた。
チケットを差し出すと、タオルは浴室入り口前にあると教えてくれる。
男湯は左側で、女湯は右側だった。
積み重なったタオルケットを手にして左ののれんをくぐる。


脱衣場に入ると、広さはふつうであるが、やはりリニューアルしたということでとても綺麗だった。浴室からあがる際は受付にいた女性が雑巾掛けをしていていたので、こまめに清掃してるようだ。
ロッカーは手前と右側にあり、洗面台のドライヤーはコンセントが直差しだったので無料と思われる。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉を開けると、目の前に島カランがあり、右壁にもカランが並ぶ。ただ、島カランの左側はなにもないので、カランの数はそんなに多くない。
面白いのは、カランのシャワーヘッドは3つに1つぐらいの割合でジェットを出すことができることだ。
ヘッドの先端を1/4ほど回すとジェットに変わる仕組みになっている。ただ使い勝手は微妙で、正直必要な機能だろうかと疑問に思った。


出典:東京銭湯ホームページ引用


手前右側にはオープンスペースの立ちシャワーが1つだけある。
左にはサウナ。サウナイキタイの広告が貼ってあったので、タイアップしてるのだろう。
浴槽は、浴室左側に並ぶ。
サウナに隣接した手前側が水風呂。詰めれば3人は入れるぐらいの広さで、水温は16℃前後だった。その奥隣がここの主浴槽で、かなり広めだ。
10人は入れるぐらいで、一応白濁の湯なっているが、それにしても濃度が薄い。
温度は41℃とマイルドだった。
その奥が寝湯とハイパージェットの湯船で、こちらは少し熱くなっていて、43℃ぐらい。水枕はあったが、やはり冷たくなかった。
そこから右側にあるのが薬湯で、この日はハッカ(薄荷)が入っていた。温度は43~44℃といったところだろうか。
ラミネートされた予定のカレンダーには薬湯の予定が写真付きで表示されてある。こうした細部へのこだわりは素晴らしい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の奥には扉があり、開けると露天風呂になっている。
露天風呂だと大抵は湯船が1つなのだが、ここは露天スペース全体に広がっていて2つに分かれている。
左は、深浴槽と寝湯に分かれており、ジェットバスなどはなかった。
水面がまったく揺れておらず、もしかして熱いのだろうかと思ったが(誰も入っていない湯船はめちゃくちゃ熱いことがある)、実際は通常の温度で42℃ぐらい。
入り口手前の右側は、ジャグジーでこちらも42℃ほど。露天風呂にしては若干熱いかなと思うが、個人的にはちょうどいい案配だった。
外気浴のできる椅子も用意されており、来たのは夏だったのであまり涼しくはないものの、休憩するにはもってこいである。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は高齢者がやはり多いが、若い人もかなり目立った。親子連れも数組見かけた。
驚いたのは、刺青を入れた高齢男性を甲斐甲斐しくお世話する人がいたことだ。
ただ親分と子分という感じではなく、親しい男性が手伝ってる雰囲気だった。


ここは昨今リニューアルした銭湯らしく壁絵はなかったものの細部へのこだわりはしっかりしたところだった。
梅の湯はかなり有名で随分前から知っていたのだが、実際に訪れてみると設備そのものは驚くほどではなかった。
ただ企画力、タイアップ、ホスピタリティといった点では非常に洗練されており、そうしたソフト面の可能性を存分に感じさせてくれる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小台
経路 南にまっすぐ下る
周辺の環境 住宅地

●空間演出
建物外観 きれいな建物
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 特になし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 使いやすい
浴槽の種類 白濁湯、寝湯、ハイパージェット、露天風呂
サウナ あり
温度 41~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(100円)
備え付け あり

◆人
受付 60代と30代ぐらいの女性
客層 高齢者や若者


【案内】

住所
〒116-0011
荒川区西尾久4−13−2

電話番号
03-3893-1695

アクセス
山手線「田端」駅より徒歩15分
都電荒川線「小台」駅より徒歩6分

休日
月曜

営業時間
15:00−25:00
日曜は8:00~12:00も営業

※東京銭湯ホームページ転載


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4 コメント

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Unknown (southandnorthface)
2021-08-21 20:47:30
@batasyan batasyanさんへ

こんばんは

梅の湯の建物はたしかに言われてみると駅舎にみえる形状ですね。

自分もどちらかというと40℃前後あたりがホッとします。最近はスーパー銭湯に行く機会があって、やっぱりこれぐらいがちょうどいいなぁと思いました。
一時期チャレンジしてた時は47℃あたりも気持ちいい(たぶん脳内麻薬が出てたのかも)と思いましたが、後々無理してることに気がつきました笑

東京は坂道が多いんですよねぇ。良くも悪くも。歴史的に見たら大阪の方が栄えてたのは、平地の広さや港湾の近さなど地形的に理にかなってたのかなと思います。
ただ、東京の坂道は歩いていて面白いです。特に文京区は個人的にお気に入りの散歩道です。
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Unknown (batasyan)
2021-08-21 19:29:36
こんばんは。
このお風呂、駅舎に見えたのは私だけだろうか?その後も地上を走っている都電の写真が有ったので、いつもと違うと思ってしまった。
私の場合は体温より少し熱い程度の超ぬる風呂が好きなのでココは良さそうな気がします。
都営荒川線。山あり谷ありで。大阪の阪堺電車は平な所が多いので違和感がありましたね。
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Unknown (southandnorthface)
2021-08-21 17:39:14
sun-sunさんへ

こんにちは。

おぉ、春先にこちらに来てたんですね。
とてもきれいだし清潔感があって、それとお店の歴史もおしゃれに演出してたりと、空間の作り方が上手だなぁーと思いました。

薬湯が梅の香りはいいですね。そっちに入りたかったです。
カランの配置は人それぞれ好みがあるから作る側もむずかしいでしょうね。
別の銭湯ですがカランでスネをぶつけて痛い思いをしたり、背中を深く曲げないと使えなかったり、いくつか悪戦苦闘した記憶があります。

ドライヤーはパナソニックだったんですね。使わなかったから確認しそびれたのですが、最近のリニューアルする銭湯はむかしの古いダメダメドライヤーと違って機能性が高いし、あと無料が多いからやっぱりこの辺でも若い人は新しい銭湯を選ぶだろうなと思ってしまいます。

都電の終電を逃してしまったら大変でしたね。都電は初めて乗りましたが楽しかったです。機会があればまた乗りたいと思いました。
じつは最近、飛鳥山駅そばの銭湯に行ってきたので、あのカーブのことかとすぐに想像できました笑
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Unknown (sun-sun)
2021-08-21 14:39:10
こんにちは。

そうなんですよ。ここは私も以前から気になっていて、春に初めて行ってきました。

看板ものれんもかわいいです🌸
キレイで気持ちよかったです。
白濁の湯はマイルドすぎて永遠に入っていられそうだったし、露天の浴槽2つは嬉しいですね。
私が行ったときは薬湯が梅の香りのものでいい匂いでした。同じものが缶入りで売られていたので買いました。

シャワーがジェットなのは気がつきませんでした。
カランが随分高い位置にあるなーとは思いました。鏡は顔しか映らないし。使い勝手は慣れでしょうね。
ドライヤーは無料でPanasonicでしたよ。嬉しいです!

長湯しすぎて、帰りに都電荒川線の終電を逃してしまいました笑。
ちなみに都電荒川線は公共交通機関でいちばん好きな乗り物です。
王子から飛鳥山は道路を走るのが楽しいのでぜひ!
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