日向の夢

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月見月理解の探偵殺人

2010年10月06日 06時05分46秒 | 
■今日の探偵モノ■

 久しぶりにラノベを買ったので、テキトーに感想など。
 



 先々週、実家に戻った際に暇だったので古本屋を見に行ってきまして。BOOK OFFなんかは東京でもよく行きますが、そこは違う系列のお店で、値段のつけ方なんかもBOOK OFFと違うのか、たまに掘り出し物があったりするので機会を見つけては通ってたところ。

 そこで買ってきたのがコレ。「月見月理解の探偵殺人シリーズ」
 Amazonで偶然見つけて気になってたのが、なんか200円で売ってたのでお迎えしてきたものです。1巻は東京に戻ってくる新幹線の中で読みきり、それが思ったよりおもしろかったので、次の日には2巻を読み終わっちゃいました。

 まず一言。1巻の挿絵がちょっと不満。2巻は「普通」でしたが、1巻のほうはやけに理解(1巻の表紙の女の子)が化け物じみてるイラストが多くてなんとも。好き嫌いの問題なので、あくまでも私の感覚ですが。
# 2巻の表紙を見ると、なんか腕が長いような(ry

 さて中身。キーワードは「推理モノ」「人狼」「異能」といったところ。
 特筆すべきは「人狼」で、一般的な知名度は低いですがコアなファンも多いゲームです。詳細はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9D%E3%81%AF%E4%BA%BA%E7%8B%BC%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%82%84%3Fをどうぞ。

 Wikiにもあるように元はパーティーゲームで、今だとネット上でチャットや掲示板を用いて行われている例が多いと思います。この人狼に似た「探偵殺人ゲーム」というゲームが作中に登場するのが興味を持ったそもそもの理由です。実際のところ作中で詳細な「プレイ」が語られることはないのですが、疑い騙すことが肝のこのゲームの特性が、キャラクターの心情を描写するために使われています。



 表紙のキャラクターは、タイトルにもなっている「月見月 理解(つきみつき りかい)」。探偵。主人公は都築 初(つづき うい)。高校生。
 読んだ感想は「戯言シリーズに通じる何かがあるような・・・」というもので、すなわち嫌いではないむしろ好き、ということになります。車椅子で移動する理解はその実安楽椅子探偵ではなく、主人公たる初も、根本をひっくりかえしてみると割と真っ黒な部分があり、僕みたいにひねくれた物語が好きな人にはぴったりではないかと。

 


 表紙のキャラクターは星霧 交喙(ほしぎり いすか)。例によって主人公は都築 初。当然理解も登場します。推理要素はこちらの2巻の方が強く、探偵殺人ゲームとは違いますが独自のルールを持つ別の脱出ゲーム(システム)が物語のメインと言えます。ただ、異能の突拍子のなさも2巻のほうが上なので、その点はけっこう好き嫌いが出そうです。

 特筆すべきは新キャラの交喙で、率直に言ってかわいい。明らかに理解よりも人気が出そうなキャラクターで、物語的にも、あとはキャラクター単体としても見せ場というかアピールがあり、僕のようにまんまと嵌った読者が多いであろうと予想。


 さて、現在3巻まで出てるこのシリーズ。3巻も安いの見付けたら買ってきます。あと、実は1回しかプレイしたことの無い人狼ですが、やっぱり久しぶりにやってみたくなっちゃいました。ネットで出来るところ探すか、あるいはプレイ記録を漁るか・・・。


月見月理解の探偵殺人 (GA文庫)
明月 千里
ソフトバンククリエイティブ

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