ＣＲＯＳＳ ＣＨＡＮＮＥＬ 二十四発目

・屋上


―――謝りに―――

普通コンプレックス。自傷。脱税。横領。刑務所。裏切り。部活。

そんな言葉に彩られた先輩との過去回想。なるほどね。
以前からの、先輩と友貴の確執。きっと、友貴が信じようとするたびに先輩は自分を傷つけてきた。だから、「裏切られるぞ」と言う警告を、太一に向かって言う。でもそれは、ひいては自分がもう裏切られないように、傷つかないように、自ら姉を遠ざける言葉だったのだろう。

気になるか、気にならないか、それだけ。普通の人は、好きになった人と適切な距離で接しあって行く。でも、ここにいるものは少しだけ壊れてしまっているから、好きになった相手をこそ傷つけてしまう。

そして、二人は還る。元居た場所へ。楽になんかなれない。他人のいる世界で、苦しみながら生きていく―――。


―――また、来週。




・学食


―――親友―――

いきなり、「こいつはちょろいだろう」て。まぁ、そうだろうけど・・・。
桜庭、とくになにもなく、「日曜日の朝に俺の家に集合」だけで水曜。
それなのに、「旅に出ることにした！」じゃあねっつのな！　お前さっき「この街から出ちゃダメ」って言われたばっかだろ！

危なっかしくて仕方ないってんで日曜まで囲うことに。
「つるむのは、もうおしまいなのか？」って、なんかよくわかんあいけど気づいてるぅぅぅぅぅ！？　さ、さすがメンバー１分からない奴！！

太一が追い詰められているのに、なにもできないことがショックだと、桜庭は言った。そうして、また一人還って行く。おそらく、唯一太一の身を案じながら―――。


―――また、来週。