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細川家菩提寺泰勝寺跡(立田自然公園)を訪ねて

2008-12-23 18:52:15 | 熊本の歴史遺構を訪ねて

今回は、熊本の歴史のお話です。

 

江戸時代の極初期を除いて肥後熊本を治めていたのが細川藩です。

無責任だった元首相、細川護煕氏の祖先です。o(^▽^)o

その細川家の菩提寺であったのが泰勝寺です。

江戸期には藩主の菩提寺として隆盛を極めていたそうですが、明治3年の神仏分離令により廃寺となり、さらに第二次大戦時に荒廃がすすんで、その後長く放置されていたそうです。

その後、熊本市が自然公園に指定して現在に至ります。

 

この泰勝寺には、子どもの頃に行ったっきり一度も訪れていませんでしたが、奥さんが一回も行った事がないと言うので、家から近い事もあって出かける事にしました。

 

まず泰勝寺入り口(細川家私邸)です。でも公園内への入り口は別のところにあります。入場料200円取られました。

 

 

入り口傍にある手洗い鉢です。凄く大きなものです。一体何人の人がここで手を洗ったのでしょう。!(^O^)

 

 

有名な細川ガラシャのお墓です。第二代当主細川忠興の妻であった玉子は明智光秀の三女で、洗礼名をガラシャといいます。織田信長の仲立ちで忠興と結婚、幸福な生活を送っていたそうですが、本能寺の変により幽閉されてしまいます。

のちに秀吉のはからいで再び忠興との同居が許されますが、秀吉の死後、夫忠興が徳川方についたため、関が原の合戦直前に石田三成によって人質にされそうになり、これを拒んで自害しました。享年38歳。戦国時代に生きた女性の悲しい物語です。

 

辞世の句 “散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ”

 

ちなみに、ガラシャは大変な美人だったそうで、忠興はガラシャを寵愛し、人前に出す事を嫌がったそうです。

 

 

そのガラシャが愛用した手水鉢。

 

 

ガラシャの墓の隣りには夫忠興の墓があります。

 

 

この場所には、さらに初代細川家当主藤孝夫妻の墓もあり、“四つ御廟”と呼ばれています。

 

 

公園内には、細川家歴代当主をはじめその縁者の墓が祭られています。

 

 

大きな石灯籠にも細川家の家紋が残っています。

 

 

園内は街中とは思えない程の静寂が広がっています。

 

 

ひっそりと山茶花が咲いていました。訪れたのは昼過ぎですが、人気も殆ど無く、怖い位の静寂が辺りを包み込んでいます。(実際、ここは色々な不思議な話が伝わっています・・・)

ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!!!

 

 

泰勝寺を出て、立田山を少し登ると遠くに熊本城が見えました。

歴代藩主は、今もここからお城と城下を見守っているのでしょう。

 

 

お城の右手に花崗山の仏舎利塔も見えました。

 

 

久しぶりに熊本城に行ってみたくなりました。


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

一生 島原人 [2008年12月23日 19:06]
加藤家の後は細川家 そして現代まで細川家の流れは途切れませんね あの総理をされた細川総理、そして歴史的にも有名なクリスチャンの細川ガラシャ婦人 やはり熊本は歴史の街ですね

私も良く漱石の足跡を訪ねて天水に行きました
さんじ18 [2008年12月23日 20:19]
冬は九州や沖縄への旅行が解かります。
(新聞に1月から3月の間にツアーが多くあります。
暖かい場所でぬくぬくしたい(北海道から見たら かなり暖かい)
LUXEL [2008年12月23日 22:46]
こんばんは。
細川家のゆかりがあるお寺、菩提寺泰勝寺跡まで足を運ばれたようで、境内には細川家の当主のお墓などが祀られていて、熊本の歴史の鏡を映すお寺というイメージが湧いてきました。
そして、界隈には奥深い竹林などがあるみたいで、竹の長さを見ると、圧巻しますね。
そして、このお寺は、熊本の歴史を伝えるための役目をいつまでも担ってほしいと願っています。
まめ八 [2008年12月24日 16:17]
一生島原人さん、こんばんわ。
まめ八は歴史が好きなもので、史跡などを色々と見て回ったり調べたりしています。!(^O^)
どんな所にも人が住んでいたからにはその土地の歴史があるはずです。
最近は、そういったマイナーな歴史を調べる事にはまっています。
まめ八 [2008年12月24日 16:22]
さんじ18さん、こんにちは。
一昨日、昨日とこちらも結構寒かったですよ。
北海道に比べると数値上は暖かいのですが、家の造りなどの違いから数値以上に寒く感じるようです。
“暖かい”と思って来られると期待はずれになってしまいます。
まめ八の知った県外の方も「九州って意外に寒いんですね」なんて言われますよ。!(^O^)
まめ八 [2008年12月24日 16:28]
LUXELさん、こんにちわ。
泰勝寺は、熊本市の北部、立田山の中腹にあります。熊本大学のすぐ傍です。
現在はお寺は全く残っていません。
ただ、細川家のお墓やそれに付随していた庭園等が残っているだけです。
市が管理する公園になっていますが、訪れる人の数も少なく、財政難のためか、保存状態も余り良いとは言えません。
おぺ [2008年12月28日 0:30]
こんばんは、おぺです。
自分もこういう歴史を訪ねるの好きですよ。30歳過ぎころから良さがわかってきました。
でもこういうところ行くのって基本的に1人の方がいいですね。熊本は数回行きましたが友人と一緒だとちょっと趣味が違い、誘えませんw。
一生 島原人 [2008年12月28日 9:43]
夏目漱石の市内での史跡は残念ながら回っていません地元の利を生かしてのレポートをお願いします 天水は行きましたが、彼の文学の元は熊本にあると思います
まめ八 [2008年12月28日 17:31]
おぺさん、こんにちは。
趣味が違う友達と旅行に行って、遠慮して行きたい所に行けなかった経験ってありますよね。o(^▽^)o
でも、40歳半ばのオヤジが一人旅っていう絵も何か寂しいような気がします。
自殺前の死に場所探しみたいで、不審者扱いされそうで・・・!(^O^)
まめ八 [2008年12月28日 17:34]
一生島原人さん、こんにちは。
漱石に関心を持たれているようですね。
実は、先日、漱石の小説「草枕」に出てくる「峠の茶屋」まで行ったのですが、うっかりしてカメラ忘れてしまったもので、ブログに出来ませんでした。
近く必ずレポートをお届けしたいと思います。
離れて20年 [2008年12月30日 16:01]
いやぁ、懐かしいですね。大学時代はお金がなくて、泰勝寺跡を訪れることもありませんでした。黒髪4丁目に住んでいましたので、すぐ近くだったのに。熊本、行きたいです。
まめ八 [2008年12月30日 23:07]
離れて20年さん、初めまして。
察するに熊大の御卒業ですか?
泰勝寺界隈は今でも学生街です。
この辺りは20年前と余り変わっていませんよ。
ん~。多少マンションが増えたかな?
きっと青春時代の面影が残っているはずです。
また、是非遊びに来て下さい。!(^O^)


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