昨日の日曜日、熊本を中心に活動されている飛行機模型サークル“熊本トムキャッツ”の作品展示会が熊本市伝統工芸会館で行われていたので見学に行ってきました。
ここが会場の熊本市伝統工芸会館です。
熊本市の川尻町にあります。
でも、プラモっていつから伝統工芸になったんじゃ?
入り口の案内板は少し控えめ・・・
サークル名の“トムキャット”とは、ご存知の方もおられると思いますが、アメリカ海軍が最近まで使用していた複座(二人乗りということ)の艦上戦闘機の名前です。
ほらっ!映画“トップ・ガン”でトム・クルーズが乗っていたヤツですよ。
それでも分らない人は、アニメ“超時空要塞マクロス”に出てくるヴァルキリーのデザインモデルになった戦闘機です。
会場である2階の企画展示室に向かいます。
そこには素晴らしい力作がずらりと勢ぞろい。
WW2の日本海軍機です。
名前を全て言える方は相当な“マニア”ですね。
まめ八はト~ゼン・・・言えるかな?
手前はWW2の爆撃機です。
解り難いのですが、一番手前のジオラマは、1945年に熊本の健軍飛行場から、米軍占領下の沖縄県読谷飛行場に飛行機で強襲着陸して米軍の航空機を破壊しようとした“義烈空挺隊”の出撃シーンを再現されています。この特攻の際に、高校生だったまめ八の親父は日の丸の旗を持って見送りに行ったそうです。
こいつが日本の都市を焼き払い、広島と長崎に原爆を落とした憎っくきB-29です。
手前の日本の爆撃機(海軍一式陸攻)と比べてもその大きさが分ると思います。
B-29の先にあるモスグリーンの飛行機(星が付いているヤツ)が、ドイツを焼け野原にしたB-17爆撃機です。アメリカってよその国を焼け野原にするのが余程好きなんでしょうね。
しか~し、我が帝国陸軍も負けてはおられんのじゃ~・・・
B-29を攻撃する陸軍二式複戦“屠龍”のジオラマです。
スイッチを入れると、プロペラが廻ってすっごく雰囲気が出ていました。
しかも、このジオラマの場面は実際にあった戦闘に若干脚色を交えて作られたそうで、このB-29は愛知県上空で日本軍機(三式戦)の体当たりを受けて撃墜されているそうです。
こちらは、戦後の軍用機になります。
旧ソ連軍のヘリコプター“ハインド”。ランボーの映画にも出ていましたね。
向こうの大型4発機も旧ソ連の“バジャー”
航空自衛隊がスクランブルをかけていた相手です。
見て下さい!この素晴らしい出来栄え・・・
分野は違いますが、同じモデラーとして脱帽です。
本当に細かいところまで良く作りこんでありました。また塗装技術も素晴らしかったです。
出るのはただただため息ばかりです。
それもそのはず・・・
このサークルのメンバーは、飛行機模型の雑誌“スケールアヴェーション”に度々作品が掲載される程の猛者揃いなのです。
このサークルは飛行機専門のサークルなのですが、メンバーの幾人かは戦車も時々手がけておられるみたいで、かなりの腕前だそうです。(模型屋の親父談・・・)
さて、最後にこのヒコーキな~んだ?
正解者には当選番号つき宝くじを進呈致します。・・・って嘘ですからね!
会場を訪れたのが閉館間近であったことから、一部の作品は既に片付けてあり見ることが出来なかったことが残念でした。
当日は県外からの見学者も多く、会場は飛行機談義で大いに盛り上がっていたそうです。
まめ八個人としては、とてもいい目の保養をさせて頂き、技術的にも学ぶところが沢山あって、見ているだけでも凄く楽しかったですよ。
何よりモチベーションが上がり、また模型を作りたくなりました。
ヤークトティーガーの次は何作ろうかなぁ~。
コメント
- W650 [2009年8月31日 21:29]
- こんばんわ!
今にも飛び出しそうな飛行機ばかりですね!
躍動感溢れます。
たまに模型雑誌をみますが、細かい塗装技術にはただただ、圧巻します。
サークルといえども、プロモデラー顔負けですね。 プロモデラ-でしょうか? - ゆきchan [2009年8月31日 22:36]
- こんばんわぁ。もの凄い数の飛行機模型ですねぇ。精巧なものなのに結構むき出しの展示なんですね。もちろん触る方はいないのでしょうが。。
- にーなな [2009年8月31日 22:59]
- こんばんは。
うわぁ~これは凄い。。これだけの数の飛行機模型が並ぶと、圧倒されますね。塗料を塗るのも高度なテクニックが要求されるのでしょうね。
とても奥が深そうです。。 - まめ八 [2009年9月1日 19:19]
- W650さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
飛行機好きのW650さんなら楽しんで頂けるのでは・・・と思っていました。(^O^)
熊本トムキャッツのメンバーは、皆さんそれぞれに職業をお持ちのようでプロ(専業)の方はおられません。ただ、模型誌のライターをされている方はおられます。家庭持ちの方が多く、仕事をされて、しかもこれだけの作品を完成されていることに同じモデラーとして敬意を表したいと思います。 - まめ八 [2009年9月1日 19:26]
- ゆきchanさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
同好者であるモデラーの方は、作品に対して触れるどころか傍に寄るだけでも気を遣います。
ただ、一般の見学者の方の中には手にとって見ようとする人がいるようで、“作品に触れないで下さい”という注意書きがテーブルごとに貼られていました。
特に子どもは大胆に触るので保護者の監視が必須ですね。 - まめ八 [2009年9月1日 19:33]
- にーななさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
私は全てのジャンルの模型を作ったわけではないので分りませんが、ジャンルごとの難易度で言えば、一番難しいのが艦船模型、二番目が飛行機、三番目が車、そして以下、戦車やガンプラなどその他大勢と言われています。
ただ、難しいということはそれだけ“煩いマニア”が多いということで、飛行機模型は奥が深く敷居も高いジャンルではありますね。
難易度はともかく、模型は好きなものを楽しんで作るのが一番だと思いますよ。 - おぺ [2009年9月1日 23:13]
- こんばんは、おぺです。
おぉ~これは凄い作品ばかりですね。単独のサークルでこの数とクオリティは驚きです。
こういう作品をみると、知ってる技法だとしても自分の力量では到底不可能と思われる仕上がりだったりします。
>出るのはただただため息ばかりです。
ですよね~w。異次元の完成度に笑えてくるときもあります。 - まめ八 [2009年9月2日 20:22]
- おぺさん、こんばんわ。
2連投のコメント、有難うございます。
こちらのサークルの方々の飛行機模型に対する情熱は半端じゃないですよ。模型屋の親父の話では直径1㎜位の機関銃を金属パイプで自作するために、穴を開けるための工作機械をお持ちの方が居るみたいですから・・・
>異次元の完成度に笑えてくるときもあります。
本当にその通りですね。(^O^)
こんな作品見せられると、自分のテクとの格差にもう笑うしかありませんよね。 - yut666 [2009年9月3日 22:25]
- こんばんは、連投です。
とても精巧な作りですね。見ていて芸術の域を感じます。
私は、手先が不器用なのと気が短いので、プラモデルは苦手なんです。でも、見るのは楽しいですね。 - まめ八 [2009年9月4日 20:08]
- yut666さん、こんばんわ。
2連投でコメントを頂きまして有難うございます。
仰るとおり、作品はどれも芸術品の域に達していました。一つ譲ってくれないかなぁ~なんて本気で思いました。
模型は作る楽しみ、色を塗る楽しみ、そして見る楽しみがある奥の深い趣味だと思います。 - EP82-SW20 [2009年9月6日 19:30]
- こんばんは。
最後の飛行機は「震電」ですね。
最近のジェット戦闘機、特にサークル名のトムキャットは無かったのですかね?
F86Fセイバーはあるみたいですけど、その後ろの3機はちょっとわからないなぁ・・・。
にっくきB-29ですが、その前任機B-17の映画「メンフィスベル」を見ると、死線に臨む恐怖はいずこも同じ。
戦争はゲームや模型の世界だけにしておきたいですねw - まめ八 [2009年9月6日 23:31]
- EP82-SW20さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂きまして有難うございます。
>最後の飛行機は「震電」ですね。
さすが、EP82-SW20さん。正解です。九州飛行機が製造したエンテ機ですね。
>最近のジェット戦闘機、特にサークル名のトムキャットは無かったのですかね?
う~ん。残念ながら見当たりませんでした。
F-14は数あるジェット戦闘機の中でもスタイルが飛びぬけて秀逸ですよね。私は実機を宮崎の新田原基地で見ましたよ。
メンフィスベルは私も見ました。
ドイツ戦闘機に撃たれるシーンは迫力ありましたよね。もう為す術が無いというか・・・
仰る通り、戦争はゲームや模型の世界だけで十分です。どんな大義名分があろうともやってはいけない政治選択だと思います。
あなたのブログにコメント投稿されたものです。