夏目漱石といえば“坊ちゃん”。
“坊ちゃん”といえば、四国は愛媛の“道後温泉”、と相場は決まっているのですが、ココ熊本にも漱石ゆかりの温泉地があるのです。
漱石は1896年(明治29年)~1900年(明治33年)の4年間、熊本にあった第五高等学校(現、熊本大学)で英語教師として教鞭をとりました。
その熊本滞在中の1897年(明治30年)に、友人と熊本市西部にある金峰山の麓の温泉地“小天温泉”に宿泊しました。
この旅での実話を元に書かれたのが小説“草枕”です。
小説“草枕”に登場する那古井温泉は、この小天温泉を指し、そこにある前田家別邸には当時、漱石が入ったとされる温泉の湯船が保存されています。
【参考URL:http://www.kusamakura.jp/web/maedake/kusamakura_bettei_top.html】
前田家別邸については、また別の機会に譲る事にして、今回はこの小天温泉のすぐそばにある“草枕温泉てんすい”をご紹介します。
この“草枕温泉てんすい”は、玉名市天水町(旧天水町)にある温泉施設です。厳密に言えば、漱石ゆかりの小天温泉よりも少し入り込んだ小高い蜜柑山の中腹にあります。
ただ、地元天水の人たちは漱石が疲れを癒したとされる小天温泉と、この地を舞台に書かれた小説“草枕”を大変誇りにしており、この温泉施設の名前も“草枕温泉てんすい”と命名したのでしょう。
残念ながら、この温泉施設は結構人気が高く、訪れた日もたくさんのお客さんが来られていたので施設外観の写真しかありません。
ただ、ココの露天風呂から眺める有明海とその対岸の雲仙岳の景色は素晴らしいものがありました。残念ながら、この日は曇り空だったので見る事が出来なかったのですが、ここからの夕陽は絶景なのだそうです。
この写真からも見晴らしの良さが少しお解り頂けるでしょうか?
遠方の海が有明海、手前が玉名平野の干拓地になります。
ところで今回の記事には秘密があるのです。
実を言うと、これらの写真を撮ったのは今年の一月なんです。
昨日、写真の整理をしていたら未だ使っていなかったこれらの写真が出てきて、消費期限切れになる前にアップした次第なんですよ。。。
温泉の泉質は単純アルカリ泉で入浴後にはお肌がすべすべになります。
湯温はやや高めで真冬に露天風呂に浸かっていても体はポカポカになりました。
温泉施設としては、露天風呂、大浴場、天水町の特産品である蜜柑を使ったみかんの湯、ステンドグラスがお洒落な草枕の湯、サウナなどが完備していますよ。
また、温泉施設に付随して、地元天水町の特産物販売コーナーや、休憩室、有明海と島原半島を一望できる展望台や、地元の野菜と近海で獲れた魚介類を使った料理を出してくれるレストランも併設されています。
特に天水町出身の俳優“笠智衆”さんゆかりの展示コーナーも面白いですよ。
温泉施設のすぐ傍には低料金で利用できる宿泊施設(ログハウス)もありますから、冬の日の一日を、漱石ゆかりの温泉を楽しみながら本を片手にゆっくりと過ごす。。。なんていうのも悪くないかもしれませんね。
小春日和の中、静かな蜜柑山から有明海と雲仙普賢岳を眺めつつ、ゆっくりと温泉に浸かれば、気分はもう漱石。。。
そういえば、“坊ちゃん”にしても“草枕”にしても、漱石の小説って温泉の中でヒロインとの“未知との遭遇”シーンが必ず出てくるんですよね。
これって、漱石の願望だったのかもしれませんね。
えっ?それはお前の願望だろう!ってですか?
・・・やっぱりバレました?
【草枕温泉てんすい】
〒861-5401
熊本県玉名市天水町小天511-1
TEL:0968-82-4500
FAX:0968-82-4502」
HP:http://www.kusamakura.jp/kusa_on/index.html
コメント
- デコちゃん [2010年11月30日 9:56]
- こんにちは!
本当だ!確かにまだ注連縄がしてありますね^^
そして、写真からも十分海に面していることが伝わりますよ!
きっと露天風呂からの景色は最高なんでしょうね~♪ - ゆきchan [2010年11月30日 13:00]
- こんにちわ。こんないい温泉があるんですねぇ。雲仙の温泉は何度か行ったことあるんですが。。有明海の夕日が見たいです~。
- まめ八 [2010年11月30日 18:32]
- デコちゃんさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
>本当だ!確かにまだ注連縄がしてありますね
いやぁ~。。。やっぱり気が付かれました?
この写真が無かったらネタバラシせずに使えるかな~なんて悪どい事考えていたのですが。。。(;^_^A
>きっと露天風呂からの景色は最高なんでしょうね
はい、素晴らしい景色でしたよo(^▽^)o
この日は曇っていたので、“草枕温泉”自慢の夕陽を拝む事は出来ませんでしたが、次の機会のでも晴れた日を狙ってリベンジしたいと思います。 - まめ八 [2010年11月30日 18:40]
- ゆきchanさん、こんばんわ。
連コメ有難うございます。o(^▽^)o
この“草枕温泉てんすい”なら、多比良港から出ているフェリーを使えば長崎から日帰りでも十分にゆっくり出来ますよ。
雲仙の温泉もとても良いですよね~。
白濁したお湯が本当に温泉って雰囲気がします。
今年の冬には雲仙に行こうか!なんて今から家族で話し合っています。
でも、島原半島に沈む夕陽を観るなら対岸の熊本県に渡らないと無理ですよね。o(^▽^)o
是非一度お出で下さいませ。 - 宮ちゃんNO1 [2010年11月30日 21:00]
- こんばんは 宮ちゃんで~す!
随分立派な温泉施設ですね~
12月前なのに・・早くも門松が飾って有りネ!
それもかなり大きな門松(><)
露天風呂から見える有明海も綺麗なんでしょう! - EP82-SW20 [2010年11月30日 23:31]
- こんばんは。
おお、私もこの手の写真、ありますよ。
アップしようと思って撮影しておきながら、アップせずに2年以上経ってしまっている写真も(苦笑)
願望・・・。
男なら誰でも持っているのでは(笑) - ねねこムーン [2010年12月1日 20:34]
- まめ八さん、こんばんは (^-^)/
ブログ放棄中のねねこです。とりあえず生きてました (^^ゞ
夏の暑さにバテ、秋に転職し、心落ち着かず毎日をなんとか過ごしています。
新しい環境に飛びこむって、体力いりますね…
まめ八さん、いままでありがとうございました。
一言、感謝の気持ちを伝えたくまいりました。
また、どこかで?♪ (*^o^*)/~~ - まめ八 [2010年12月2日 9:30]
- 宮ちゃん、おはようございます。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
この写真は今年の1月に撮影したものなので門松が移っているんですよ。撮り貯めた写真を消費期限切れ前に在庫一掃処分しました。
“草枕温泉”は熊本市内からも近く、結構いい温泉でしたよ。(笑) - まめ八 [2010年12月2日 11:20]
- EP82-SW20さん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き有難うございます。
EP82-SW20さんもそうなんですか?
EP82-SW20さんはブログ歴が長いので熟成中の写真もたくさんあるのかもしれませんね。(笑)
願望。。。所帯持ちの私としてはちょっとやばいかも。。。(笑) - まめ八 [2010年12月2日 11:27]
- ねねこムーンさん、こんにちわ。
コメントを頂き、有難うございます。
お久しぶりですね~。
新しい生活を始められたご様子ですね。
順風満帆に新生活が進むことをお祈り申し上げます。。。とは言ってもなかなかそうは行かないのが人生ですが・・・(笑)頑張ってくださいね。
>まめ八さん、いままでありがとうございました。
いえいえ、とんでもない!私の方こそねねこムーンさんの記事を拝見してあったかい気持ちになることが出来ました。有難うございました!
今は余裕が無いかもしれませんが、落ち着いて時間が出来たら戻って来て下さいね。
その日までアディオス!!
あなたのブログにコメント投稿されたものです。