Snowmint

Ca m'est reste dans l'esprit.

「 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ 」 リリー・フランキー

2005-12-02 | BOOK
お母さんの物語だった。
読み始め、これはリリーさんの半生、又は家族の物語なのかと思っていたのだが、リリーさんを愛しんで育ててくれたお母さんの半生記だった。

母とはこういうものだ。
親が子を思う以上の想いはない。
求めているうちはそれがわからないのだが、親が自分になにを想っていたのかは、与える立場になって初めてわかる。
そうなんだよね。
自分はこんなにも愛されていたのだと、大人になってから気づくもの。

大切な人のことを想って何が悪い?
好きな人のことを話して、なんで気持ち悪いとか言われなければいけないのか?

まったくそのとおりです。
これはマザコンなんかじゃない。

りりーさんといえばエロなイメージであったが、この本を読んで少し見る目が変わった。
しかし遅刻やサボリを繰り返す学生時代や、美大を卒業しても就職もせずサラ金の借金で首が回らず親や恋人に金をせびる姿は期待を裏切らない。
わたしはこういうダメな人がとても好きなので、
こういう人が実在するということが、読んでいて本当に楽しかった。



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