原油安が日本に巨富を齎した 2/08
2015年度に於ける日本の国際収支が原油安を背景に16兆6413億円となった。
16兆円の経常黒字とは、日本国民一人あたり14万円、50年も連続すれば一人あたり700万円となる。
一ドル120円の円安でこの金額である。
これが一ドル80円の円高であれば30兆円程度の経常黒字になっていたのだろうか。
2パーセントのインフレターゲットを狙った日銀の経済政策は全く機能せず、
更なる経済低迷と所得差の拡大、貧困層の増加しか齎さなかったことを考えれば、
この原油安による大幅な黒字は、日本の経済政策失敗の教訓として、
つかのまのご褒美となるのだろうか。
15年経常黒字、16.6兆円=原油安で5年ぶり増―財務省
時事通信 2月8日(月)9時7分配信
財務省が8日発表した2015年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス取引、投資収益状況などを示す経常収支の黒字額は、原油安を背景に前年比約6.3倍の16兆6413億円へ大幅拡大した。
黒字額の増加は10年以来5年ぶりで、東日本大震災以降初めて。
原油の輸入額減少を受け、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字額は約9割減の6434億円に縮小した。輸入が10.3%減と6年ぶりに減少に転じた。輸出は1.5%増加と3年連続で拡大した。
サービス収支は赤字額が約半分に縮小。このうち旅行収支は、訪日外国人の増加で黒字に転換した。また知的財産権等使用料の黒字額は過去最大となった。
海外からの配当・利子収入などを示す第1次所得収支の黒字額も過去最大。
15年12月の経常収支は9607億円の黒字となった。黒字は18カ月連続。
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