271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

ゴム@ザ!鉄腕!DASH!!

2010-05-27 05:56:08 | 遊具
日曜日の19時からはNTVの「ザ!鉄腕!DASH!!」を良く見ています。「祖母」もあの年にしてはこの番組がお気に入りのようです。「よくやるねぇ!」終わってしまいましたが、ソーラーカーは日本の海岸線を一筆書きで一巡り、海なし県の住民としては羨ましいツアーでした。
時折、とんでもない物をゼロから作る企画も楽しみ、記憶に残っているのはススキからガラスを作るプロジェクトでした。こんなアイデアを捻り出すのはスタッフも大変だろうと思う。ススキの葉に珪素がこんなに含まれているとは意外でした。改めて調べると東京都立科学技術高等学校科学研究部のレポートが公開されています。

この何年か私がずっと興味を持ち続けてているゴムも、ゴムの木からラテックスを採取してスーパーボールを作った番組「 スーパーボールをスーパーキャッチ出来るか!? 」も面白く、放映されたのが2009年8月でした。ゴム工場を見学したことはありますが、最終工程だけです。ラテックスを酸で固め、加硫してゴムに仕上げる具体的なプロセスを見たのは初めてでした。
今年5月9日には「 スーパーボール スーパーキャッチできるか!? 50mリベンジ!! 」が放映され、カーボンブラックの役割も良く分かります。強度と弾性率の向上です。

天然ゴムはイソプレンを架橋して作られますが、このポリマーが含まれるのはゴムの木だけでなく、セイヨウタンポポや同じキク科のセイタカアワダチソウにも含まれています。タンポポの茎を切ると出てくる白い粘液にはイソプレンが含まれています。

この草からゴムを取り出す研究をエジソンが行っていたのを知ってびっくりしたことがありました。彼が研究所を設立して実験段階まで進めたのは場所はフロリダのフォートマイヤーズです。日本でもメジャーリーグの春季キャンプ地として知られています。
TOKIOもこのセイタカアワダチソウからゴムを取り出して欲しかったと、今は思います。

さてTV局の資金と人材を使ってやるような実験は個人では出来ないので、この「すっとびボール」のオリジナルを再現してみました。ザ!鉄腕!DASH!!で最初の放映時、物理的な内容をTOKIOに説明していた塚本浩司さんの著作にあります。このボールが発売された頃、南カリフォルニア大学の物理学の授業中、スーパーボールにボールペンを刺して遊んでいた学生がいました。これを教師が見つけ、遊びを咎めることなくクラス全員でこの現象を研究して論文にまとめた美談がきっかけです。良い話ですね。

これなら私にも出来ます。スーパーボールは100円ショップで購入、直径3cmが2個、2cmが8個一袋に入っています。使ったのは3cmのピンクのボールです。背景にはMDF、測量用の標尺も用意しました。カメラと照明を操作しなければならないので、お手伝いをYさんにお願いして撮影することが出来ました。撮影は例によってカシオのEX-F1を使い、300fpsで高速度撮影をしています。


物体の動きは分かりますが、高速度撮影すると画面が暗くなります。動画編集ソフトで少し修正は出来ましたが、やはり太陽光で撮影するべきでした。

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