![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/b4/3a5e599b52dd4ee80643f206717d7826.jpg)
回旋塔と並んで「ふさわしくない遊具」として急速に撤去が進んでいるのが「箱ブランコ」です。この箱ブランコという名称は通称で、メーカーでは「椅子ブランコ」等の名称で図面集に記載されていました。現在ではこの遊具で頻発した事故のために新たに製造されることはありません。
古い図面集を見るとこのブランコは2種類あることが分かります。一つは4リンク機構を使ったもので、これが一般的なタイプです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/88/473e1a20cfda623df63107a456132810.jpg)
もう一つはブランコに円筒形の座席を吊り下げたタイプです。二つの図面で重要な寸法は最低地上高です。多くの事故はこのクリアランスが小さい場合、ここに体が挟まって重傷や死亡事故に至っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/2a/777d33e154330473ce1d1785c88801ec.jpg)
私の会社では作っているところを見たことが無かったのですが、古い職人さんに聞くと、創業間もない頃は製造していたようです。しかし30年以上製造していなかったことは古い図面集にも掲載されていないことから分かります。
遊具の歴史的な資料としてこの遊具も画像として記録しておきたいと思い、社員の皆さんに声をかけました。冒頭の画像は東北地区の営業担当者が送ってくれたものです。この箱ブランコの床下には振れ過ぎを制御するために仕掛けが施してありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/af/3d6d87d863780fc96506011ca3e7848f.jpg)
画像から判断して、ワイヤーロープに合成繊維を被覆したロープが2本取り付けられています。担当者によればこのロープの消耗が激しく、毎年交換する必要があるそうです。私の感覚では「美しくない」の一言です。形態的に美しくないばかりでなく、メカ的に美しくないのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ff/82ece775c71efd3eca38e4dfb9b81f99.jpg)
このブランコ事故に関連する書籍を読み進めています。左端の本はそのものズバリ『危ない箱ブランコはかたづけて』(現代書館、2004年)です。残りの二冊は畑村洋太郎さんの著作です。こちらは六本木ヒルズで起こった回転ドアによる死亡事故を取り扱っていますが、力学的な内容は同じです。
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(07/12/15追記)実際の箱ブランコを使って衝突時の力等を測定したデータが公開されています。子どもの事故予防工学カウンシル(CIPEC)の「遊具プロジェクトの研究の内容と成果」です。
古い図面集を見るとこのブランコは2種類あることが分かります。一つは4リンク機構を使ったもので、これが一般的なタイプです。
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もう一つはブランコに円筒形の座席を吊り下げたタイプです。二つの図面で重要な寸法は最低地上高です。多くの事故はこのクリアランスが小さい場合、ここに体が挟まって重傷や死亡事故に至っています。
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私の会社では作っているところを見たことが無かったのですが、古い職人さんに聞くと、創業間もない頃は製造していたようです。しかし30年以上製造していなかったことは古い図面集にも掲載されていないことから分かります。
遊具の歴史的な資料としてこの遊具も画像として記録しておきたいと思い、社員の皆さんに声をかけました。冒頭の画像は東北地区の営業担当者が送ってくれたものです。この箱ブランコの床下には振れ過ぎを制御するために仕掛けが施してありました。
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画像から判断して、ワイヤーロープに合成繊維を被覆したロープが2本取り付けられています。担当者によればこのロープの消耗が激しく、毎年交換する必要があるそうです。私の感覚では「美しくない」の一言です。形態的に美しくないばかりでなく、メカ的に美しくないのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ff/82ece775c71efd3eca38e4dfb9b81f99.jpg)
このブランコ事故に関連する書籍を読み進めています。左端の本はそのものズバリ『危ない箱ブランコはかたづけて』(現代書館、2004年)です。残りの二冊は畑村洋太郎さんの著作です。こちらは六本木ヒルズで起こった回転ドアによる死亡事故を取り扱っていますが、力学的な内容は同じです。
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(07/12/15追記)実際の箱ブランコを使って衝突時の力等を測定したデータが公開されています。子どもの事故予防工学カウンシル(CIPEC)の「遊具プロジェクトの研究の内容と成果」です。
遊具ではないけど、スタイリー(?)とかいうフィットネス器具でもよく遊んでたのを思い出します。今思うと、危ないですよね...。
アテネとは時差七時間、素早いコメントで驚きました。
箱ブランコで遊んだ経験の無いのはお若い証拠です。
家庭用のブランコは華奢ですが、大抵一人しか遊べません。軽いのでそれ程の危険は無いでしょう。
スタイリー懐かしいですね。これも健康器具の絶滅危惧種です。危険かどうか私には判断は出来ません。
http://www.shonan-rockets.com/column/2004/11/14.html