スプリングとリンク（その４）

響きの森公園にも定番のスプリング遊具が設置されています。この日はお客様が多かったので撮影対象を見つけるのに苦労しませんでした。


ビデオを編集しながらまず行うのは周期の測定です。子供が揺らした場合、その周期は3人とも約1秒でした。私も乗り、当社の「大供」が乗った周期は2.6秒です。物理学によれば、周期は質量の平方根に比例するのですが、単純なバネと質点のモデルより伸びます。これはこの系が地上に立てたバネと質量が起こす振動として扱え、大人の場合は回転の中心からの距離が大きくなる。だから大人の「慣性モーメント」を計算する必要があるのです。慣性モーメントは微小な質量を距離の２乗で物体全体について積分するので影響は大きいと思います。
もう一つ気がつくことは、スプリング遊具が撤去された痕跡です。何故撤去されたのでしょうか？会社の近くのスプリング遊具の周期を測定するために出かけても多くのスプリング遊具が使用できない状態になっています。スプリングの素線が破断する前にスプリングとそれを固定する金具が緩んでガタガタになっているのです。
電車の台車や車のサスペンションでは伸び縮みする方向しか効かないような構造になっていますが、コイルスプリングを屈曲させて使うには並々ならぬ工夫とコストが必要です。

帰り際に「大人は使わないで下さい」という注意看板に気がつきました。管理者様、遊具のプロでありながら申し訳ありませんでした。これも安全な遊具を提供するためです。

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