271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

「遊具なのに」と「遊具だから」

2007-11-24 10:21:27 | 遊具
公園の仕事が忙しくなり始めの秋、毎年業界団体の視察旅行があります。2年連続してアメリカのNRPAを視察して来ましたが、今年はドイツのケルンで開かれたFSBです。私も出かけようと思いましたが、考え直して設計の第一線で実務を担当している中堅の職員を派遣することにしました。この方がコストパフォーマンスが良かろう、という経営判断です。その成果が現れるのはこれからです。
さて現地で撮影した静止画と動画を見せてもらって、渡独した彼が同行者から「お宅の社長は遊具なのになんであそこまで拘るのか?」と聞かれたそうです。多分、私のブログでしつこくクロソイドを滑り台に適用する方法を書いていたことを指して言ったのです。
これを聞いて直ぐに思い浮かべたのが映画『飛べ!フェニックス』でした。


この映画の主演はジェームズ・スチュアートですが、本当の主演はフェアチャイルドC-82パケットとハーディ・クリューガーではないでしょうか?そして私にとってこの映画のハイライトは改造した飛行機が飛び立つシーンではなくて、このシーンです。

「ところで、ドーフマン、オモチャの設計者だということは皆には伏せておこう」
ドーフマンの顔色が変る。「・・・オモチャ?・・・」

模型飛行機は人が操縦しないので実機以上の安定性が求められ、設計には高度な技術が要求されます。遊具も同じです。物を運ぶローラーコンベアやシューターと違って滑り降りるのは子供です。「遊具なのに」ではなくて「遊具だから」こそ持てる知識と技術を総動員して設計しなければならないと思うのですが、私は間違っているでしょうか?
この映画の底流には「英米の経験」と「大陸の理論」との対立があります。またドーフマンが常に計算尺で数値計算するシーンが沢山ありました。
余談ですが、不時着して2名が死亡しましたが、一人はブズーキを演奏するギリシャ人の青年でした。ウゾを振舞うシーンもありました。

この記事を書く気になったのは偶然YAMADA電機でこのDVDと『ウッドストック』2枚を2千円以下で買えたことが切欠です。お陰さまでこの映画のオープニングでセイタカアワダチソウが揺れていることも確認出来ました。

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