ストロークフォントで文字を彫る

昨年の秋に導入したCNCルーターは順調に稼動して稼いでいますが、仕事の切れ目には担当者と二人で実験的な作業に取り組んでいます。今回は「祖母ログ」の依頼で文字を彫る、これをストロークフォントでやってみることにしました。この機械が入るまでフォントなど関心が無かったのですが、出来栄えに影響するので関心を向けざるを得ません。
アウトラインフォントを浮き彫りで削る場合、文字の外形を丁寧にエンドミルでなぞるのでどうしても加工時間が長くなります。これに対してストロークフォントは文字の中心線だけのをエンドミルで移動すれば彫り込み文字を加工できます。鉛筆や筆を使って人間が字を書くのと同じです。CADの画面に表示されるのもストロークフォントです。
しかしフリーのアウトラインフォントは沢山ありますが、ストロークフォントは用途が限られるためでしょうか、私の探した範囲にはありませんでした。
仕方なしに、丸ゴシックでやろうと思いましたが、文字の大きさが最低35mm程度になってしまいます。担当のＴ君は試行錯誤してアウトラインフォントから手作業でストロークフォントを捻り出したのです。ＣＮＣルーター付属の簡易ＣＡＤの画面でその手法を見せてもらい、なるほど！と納得しました。ナッちゃんのお父さんの言うように「出来るように考える！」です。

文字数が少ない場合はこんなことで出来ますが、文章を彫るような仕事が来たら専門メーカーからストロークフォントを購入する必要があります。

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