StrawberryとErdbeeren

イチゴ農家のハウスでは高設栽培でも土耕栽培でも培地は黒いポリエチレンのフィルムでマルチされています。そのフィルムの上には白いストロースノコが敷いてあってイチゴの果実を守っているのを見ていました。わずかばかりのプランターで育てるイチゴにはこんな大げさな仕掛けは荷が重過ぎます。農家向けの資材店に行けば売っているでしょうが、ロットがでかい。
苺は英語でStrawberryなんだから、稲わら(Straw)を使うことを思いつきました。丁度、お米の在庫が切れたのでいつも玄米を頂いている農家に電話して30kgを注文し、藁も少しばかり分けてくださいとお願いしました。普通は奥さんから玄米を受けろ取るのですが、今回はご主人が対応してくれました。まず藁を一抱え持ってきてくれたので、その用途を伝えるとご主人が「ドイツ語で苺はErdbeerenで・・・」と話し始めたので、私はびっくりしました。
聞けば彼は若い頃にドイツで農業研修をして、北から南まで各地の農家にご厄介になったことがあるそうです。1年と少しの期間で日常会話には困らない位の語学力も身に付いたのです。あちらでは日本名は発音しにくいのでPeterで通っていました。前橋市内よりもミュンヘン市内の地理のほうが明るいらしい。県内に住んでいるドイツ人は皆知ってるいので、ヨハンナさんのことを聞くと、最近は会っていないけれど面識があるそうです。世間は狭い。
こんな国際派農民の家にはホームステイも受け入れたことがあり、やって来たのはドイツに留学中のギリシャ人学生でした。留学や就労にためにドイツに向かうギリシャ人が多いことは前から知っていましたが、身近にその事例があったこともこれまた驚きです。ヨーロッパの話題で大いに盛り上がって帰宅。

65cmのプランターに合わせて藁を鋏で切り並べました。やはり専用の資材に比べると美しくないし、腕が悪いので風や雨で乱れないかと心配です。なるようにしかなりません。後ろを振り返ると猫が２匹。

トラは左の後ろ足を負傷、それが化膿し倍くらい晴れ上がりまともに歩けない状態になり、本当に心配でした。３日続けて抗生物質の注射をして回復しました。怪我が回復したのを待って検便。肛門に異物を突っ込まれて死ぬような大騒ぎをしましたが、結果は寄生虫なしで安心しました。体重は4.6kg、食欲もあるのでまた増えることでしょう。寝ているトラを上から意地悪そうに見ているのがエレニでした。

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