Kind of Good 2

日々の暮らしをつぶやいています

父の手紙

2021-05-06 13:21:11 | 日記
55年前の父の手紙が見つかった。
屋根裏部屋を整理しようと何年も登ったことのない屋根裏の段ボールの中。
二人の子供の母子手帳も見つかった。
何を直していたかも忘れてしまって、子供たちの文集や絵なども懐かしく眺めた。
見覚えのある父の達筆は生まれた長男のことを心配する有難い文面。
貰ったことも忘れていたが封筒に貼ってある10円切手も懐かしく年月を感じて感慨深い。
窪田空穂の短歌に「今にして思う親の恩」と有るが、本当に今にして思う親の恩。
生きていたら122歳の父は戌年で小さな犬のガラス細工や瀬戸物が随分集められて今ケースに入れて私が大切にしている。
旅行先で犬を見つけると買い足してきた。海外でも見つけるとつい買ってケースがいっぱいになって。
今回の引っ越しの際にはこの機会に息子に託そうと思う。
はがきのスタンプもこまめに集めていた。誕生日のお祝いはいつもその日のスタンプをおしたもので、
今日の日は今日しかないと毎日を大切に生きるようにという教えだと。
今年の令和3年3月3日のスタンプをすっかり忘れてしまい昭和33年3月3日、平成3年3月3日と続けることはできなかった。
本当に残念なことで今日の日は今日しかないと実感したことであった。

今年の連休も何をするということもなくどこへも出かけることもなく何がゴールデンなのかと。
でも医療関係の方々の大変さを思うと古い書類を整理しながら昔を懐かしむ穏やかな日に感謝しなければ。

連れ合いの描いたデザインの布切れが山ほどあってどう整理しようかとなかなか捨てられず衣装ケース一杯だけに何とかまとめた。
テキスタイルデザイナー一筋で私たち家族、兄弟姉妹の面倒を見てきたその仕事のすごさを今更ながら有難く思う。
あなたは偉かった、本当に偉かった。
たくさんの図案の下書きやスクラップをごみにするのは忍びないけれ感謝の気持ち一杯で処分します。
コメント
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