https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171108-00010004-bazaar-hlth
この夏、日本消費者連盟(東京・新宿)が「香害110番」という相談窓口を2日間限定で設けた。その結果、想像を超える相談件数が集まったという。ここでいう“香害”とは、公害になぞらえ、香りに関係する健康被害を指している。香水や芳香剤、そしてこのところ急増しているのが、洗剤や柔軟剤の香りによるものだ。
「最近、香りの強い洗剤や芳香剤がブームです。いい香りと思う方もいるのでしょうが、強い香りが刺激になり、体にさまざまな症状が出る方が少なくありません。そういう方の多くは、まさか洗剤、まさか柔軟剤と思わずに使い続けています。病院で受診しても原因がわからず、自律神経失調症やうつなど、ほかの診断をされてしまうこともあります。症状は人によってさまざまですが、頭痛、吐き気、咳、くしゃみ、かゆみ、イライラ、呼吸しにくい、下痢、気分の落ち込みなど、挙げたらキリがありませんね」と説明してくれたのは、香害を含めてさまざまな化学物質による身体トラブルを支援している化学物質過敏症支援センター代表の広田しのぶさんだ。