三重）長ネギの効能は葉にあり 野菜茶業研究所が解明

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三重）長ネギの効能は葉にあり　野菜茶業研究所が解明

2015年2月25日<iframe class="hatena-bookmark-button-frame" style="height: 20px; width: 50px;" title="このエントリーをはてなブックマークに追加" src="javascript:false" frameborder="0" scrolling="no" width="50" height="20"></iframe>

 

長ネギの効能は葉の粘液にあり――。民間療法で風邪の予防などに効くといわれる長ネギについて、津市にある農業・食品産業技術総合研究機構「野菜茶業研究所」の上田浩史主任研究員（４８）らが研究したところ、緑色の葉の部分にある粘液に免疫系を高める物質が含まれていることがわかった。熱を加えても効能がなくならないのが強み、という。

　長ネギの葉は、低温になったり降水量が増えたりすると粘液を多くため込む。だが、粘液が垂れた長ネギは印象が悪く、農家も雨が降った後の収穫を制限することもある。スーパーなどでは、緑色の部分のほとんどを切って販売する例もあり、食べずに捨てられることが多いという。

　国内の専門雑誌に掲載された上田研究員らの論文によると、長ネギの葉から粘液だけを取り出し、その粘液を加えて免疫細胞のマクロファージを培養すると、マクロファージが活性化していた。また、マウスを使って口から粘液を与えたところ、腹腔（ふくくう）のマクロファージで活性が高まっていることもわかった。