幸せの深呼吸

幸せは自分の中にある。
幸せは自分が決める。

【漢字トリビア】「芸(藝)」の成り立ち物語

2017-10-30 | 音楽 Art

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171029-00010004-tokyofm-life


「芸」という字は草かんむりに「云」と書きますが、これは略字。
旧字体の「藝」には草かんむりと「云」の間に、「執行」「執筆」の「執」という字がはさまれています。
この旧字体の「藝」は、樹木や草を植えることを示しています。
「執」という字には、手にもつ、執り行う、という意味があるからです。
つまり、私たちが使っている「芸」という字が表しているのは「草木を植えること」。
では、なぜその「芸」という字が、「芸術」「学芸」「芸能」ということばに使われているのでしょう。

たとえば、いにしえの誰かが松明を手にして、洞窟の岩壁に絵を描き始めたとき。
その人は、ことばにできない想いを、夢中になって形にしていきます。
美しいものを見て幸せな気持ちになった、大切なものを失ってひどく悲しかった。
楽しかったこと、苦しかったこと、信じるべきもの、愛するもの。
時にやすらぎを覚えながら、時に怒りにふるえながら、先人たちはさまざまな芸術を生み出してきました。
そこにこめられた想いに向き合ったとき、観る者の心に何かが芽生え、新たな景色が広がってゆく。
その様子から、草木を植えることを意味する漢字「芸」が使われるようになったのです。

ではここで、もう一度「芸(藝)」という字を感じてみてください。

日本画家の千住博氏は、『他人と仲良くやるための知恵』が芸術であると定義し、さらにこう、付け加えます。
「芸術というのは人間の人間に対する問いかけ、伝達不可能と思える内容のコミュニケーションなのだ。」
私はこう思う、あなたはどう感じる?
時空を超えた問いかけに、答えを導きだそうとするあなた。
分かり合えればうれしいし、分からなければ面白い。思いもよらない感情の芽生えを楽しむ、芸術の秋がやってきました。

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