幸せの深呼吸

幸せは自分の中にある。
幸せは自分が決める。

マンモグラフィー検診には廃止勧告も、スイス医療委員会「有益な効果認めず」

2014-09-28 | 医療、健康

http://www.mededge.jp/a/canc/2682から

マンモグラフィー検診には廃止勧告も、スイス医療委員会「有益な効果認めず」
がんでもない人を掘り起こし有害性が目立つ

 乳がん発見のためのマンモグラフィーによる定期健診の有用性に今疑問符が付いている。この5月には、有力医学誌で、スイス医療委員会が「マンモグラフィー健診は乳がんによる全死亡率を低下させない」と結論付けて、廃止勧告している。

 これはスイス医療委員会の委員からなる研究グループが、今年、世界でもトップクラスの医学誌であるニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌で報告したもの。日本ではほとんど知られていないだろう。

マンモ検診の死亡率低下の効果はない

 研究グループはいくつかの研究の結果を検討した。25年間の追跡調査を伴うカナダの定期健診の研究によれば、生検を伴うマンモグラフィー検診は過剰診断をもたらし、不要な手術、放射線療法、化学療法などの過剰診療を招いているとして問題視した。がんでもない人をがんであると疑って、かえって検診を受けた人のデメリットになるというわけだ。

 さらに、合計60万人以上の女性を対象に検証している10報の試験について統合的に検証した、世界的な臨床研究の評価誌である「コクランレビュー」によれば、乳がんによる死亡率を下げる効果はないと指摘。やはりマンモグラフィー検診の有益性は認められないと指摘している。

 スイス医療委員会はマンモグラフィー検診の段階的廃止に加えて、情報提供を順にしていきながら、女性に選択を委ねるよう勧告した。

 日本では乳がん予防にマンモグラフィーを受けるよう進める動きもあるが、国際的に問題視する声が高まっている。超音波や触診などの他の方法も含めて、再検証が必要になるだろう。

 

文献情報 

Biller-Andorno N et al. Abolishing mammography screening programs? A view from the Swiss Medical Board. N Engl J Med. 2014;370:1965-7.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24738641

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 麒麟地震研究所が巨大地震の... | トップ | 御嶽山噴火から1日 31人の心... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。