幸せの深呼吸

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ツイートから4月25日の1 ロシアで固有の変異株が2種検出&大阪「救える命が救えなくなる」&6府県で過去最多&ブラジル若年死亡数急増 他

2021-04-25 | 医療、健康

1) B.1.1.7(イギリス変異株)は従来株と比較し鼻咽頭でのウイルス量は多いが、入院例での重症度は変わらなかった?
2) 大阪市松井市長:「救える命が救えなくなる」
3) 本日の感染者数は6府県で過去最多
4) 世論調査:内閣支持率上昇、オリンピック開催賛成が反対を上回る
5) ロシアで固有の変異株が2種検出
6) タイの第3波:患者急増で医療が逼迫。あと1週間で病床不足の見通し
7) ブラジルは若年者の死亡者数が急増
8) WHOとフランス大統領がワクチンの不平等配分を非難
9) 米国CDC:妊婦へのmRNAワクチン接種を推奨、J &Jワクチン接種再開勧告
10) インド:首都の主要病院で新規患者の受け入れが出来ない事態
11) ドイツ:全国一律の夜間外出禁止令導入

<医療体制の逼迫で救急搬送が滞っている状況>
「即時搬送がままならない。
救える命が救えなくなる恐れがある」
(大阪市 松井一郎市長)

●B.1.1.7は従来株と比較し鼻咽頭でのウイルス量は多いが、入院例での重症度は変わらなかった
→上気道サンプルのCt値の差は平均で3.2であり、B.1.1.7は従来株に比べ単純計算で約9.2倍ウイルス量が高いという事になります。
一方で、入院例ではその後の重症度や死亡に差は認めていません

ただ、この解釈は注意が必要な気がします。
遺伝子配列を決定できた群を対象に解析するというデザイン上、恐らくはウイルス量が少なかったために配列決定できなかった群が解析母集団から除外されている点が重要かと。

この中に非B.1.1.7が多く含まれる可能性はあるわけで、この結果をもってB.1.1.7の病原性は従来株と変わらないと結論する事はできないでしょう。
実際に本検討でも、配列決定できた群 vs できなった群で解析すると前者(ウイルス量が多い)で予後不良であるという結果になっています。

Genomic characteristics and clinical effect of the emergent SARS-CoV-2 B.1.1.7 lineage in London, UK: a whole-genome sequencing and hospital-based cohort study
https://t.co/Q1SRxohxE3?amp=1
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・SARS-CoV-2のspike protein上の主要エピトープに特異的な変異もつ複数の変異株の出現は、ワクチン戦略やモノクローナル抗体の有効性に関連する懸念事項になってきている。

・今回、B.1.1.7VOC(variant of concern:懸念される変異株)について、ウイルス学的特徴および、その出現前後の患者の臨床的重症度を含めて明確にすることを試みた。

・本コホート研究では、2020年12月以前にイギリス・ロンドンの2つの病院のいずれかに急性疾患で入院した患者のPCR陽性サンプルを対象に遺伝子配列を調べ、VOCを定義する変異の有無を分析した。

・ポアソン回帰モデルを用いて、B.1.1.7感染と重症化および感染判明から28日以内死亡との関連を検討した。さらにウイルス排泄が遷延している患者とレムデシビル治療を受けた患者においては、ゲノム解析を実施した。ウイルス量の比較はPCRのCt値とsequencing read depthsにより行った。

(結果)
・PCR陽性の基準を満たした496人の患者のうち、341人のサンプルで遺伝子配列が決定できた。このうち198人(58%)がB.1.1.7感染、143人が非B.1.1.7感染だった。
患者の年齢中央値は60歳(IQR47~75)、49%が男性、民族データが得られた374人中157人(42%)が少数民族だった。

・遺伝子配列が決定できた群(n=339)は出来なかった群(n=154)よりも、重症化または死亡するリスクが高かった(37% vs 24%, p=0.0049)。死亡だけで解析しても同様だった(16% vs 9%, p=0.039)。

・遺伝子配列が決定できた群では、B.1.1.7群は非B.1.1.7群に比べて、全体的に若く、基礎疾患保有率が低く、少数民族の割合が高かった。

非調整解析における重症度と死亡はB.1.1.7および非B.1.1.7感染の間で関連は見られなかった(PR 0.97, 0.72- 1.31)。病院、性別、年齢、基礎疾患、民族で調整した後でも同様だった(PR 1.02, 0.76- 1.38)。

・ウイルスを慢性排泄(>21日)している34例からの経時的123サンプル、および32例のレムデシビル投与患者からは、B.1.1.7は検出されなかった

・B.1.1.7感染サンプルのウイルス量は、非B.1.1.7感染サンプルよりも高かった。Ct値の比較では28.8±4.7 vs 32.0±4.8( p=0.0085)、sequencing read depthsでは1280±1004 vs 831±682(p=0.0011)だった。
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・年齢層別の重症度の違い
VOCがB.1.1.7を表しています。
上段が実数表示、下段は100%積み上げ表示になっています。
他の年齢層では差はなさそうですが、59歳以下ではB.1.1.7群で重症度が高いようにも見えます・・・

画像

●日本の状況
→東京都の推移
東京都 新型コロナ 876人感染確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210424/k10012995221000.html
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都内で新たに876人が新型コロナウイルスに感染していることを確認
都の基準で集計した24日時点の重症の患者は23日より1人減って51人
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 本日の全国の感染数・推移
大阪1097人、兵庫635人、愛知339人、福岡321人、埼玉229人、神奈川216人、
京都174人、北海道160人、千葉147人、沖縄117人、奈良104人、
岡山89人、茨城82人、大分76人、三重72人、滋賀67人、岐阜57人、群馬49人、徳島47人、広島47人、長野40人、熊本38人、新潟37人、石川37人、長崎36人、宮城36人、宮崎35人、福島33人、愛媛32人、和歌山31人、
4月24日 新たに確認された感染者数
https://t.co/90gSdETBQF?amp=1

1日の死者数報告の推移
4/23までの累計死亡者数は9872人
直近7日の平均死亡数は40.0人/日。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

→「大阪の医療が危機的な状況にある」
この言葉で、大阪および全国民が同じ理解を共有できているのかは甚だ疑問です。
言葉そのものはコミュニケーションにおける単なる記号に過ぎない事を思い知ります。
それはCOVD-19の脅威の理解についても同様の事が言えるでしょう。

大阪はこれから非常に深刻な状況になることを覚悟しなければならないかと。
「救える命が救えなくなる」と松井市長
https://t.co/WT0L1iBeZV?amp=1

→本日の感染者数は6府県で過去最多
第四波はまだ始まったばかりだというのに、すでに6府県が最多記録を更新しています。
第三波のピークを軽々と超えていくのはほぼ確実だと思います。
新型コロナ感染者 6府県で過去最多を更新
https://t.co/p6U6tpSRbB?amp=1

→菅内閣支持率上昇、オリンピック開催賛成が反対を上回る
NHKの世論調査の結果です。
固定電話と携帯電話に無作為に電話かけるRDDという手法で調査。
対象2092人で58%が回答。
私にはどちらの結果も理解不能ですが・・・これが世論!
https://t.co/Hx1t8PCQ36?amp=1

・内閣支持率
支持率は44%で上昇傾向です。

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・東京五輪、パラをどうするか?
観客制限、無観客を含んだ開催支持が59%
中止するが32%

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・ちなみに五輪開催には医療従事者の動員が必要になります。
昨年末までは無償協力の予定でしたが、協力金支給に方針転換しています。
競技会場および選手村に1日あたり医師300人、看護師400人が必要と

開催法によって必要な人数が異なると思いますが、この状況で本当に確保できるのか?
「医療の協力なければ…」あと100日の東京五輪 コロナ禍の不安
https://t.co/RBxuTPdv1O?amp=1

→ロシアで固有の変異株が2種検出されたという報道
詳細は不明です。
ロシアで固有のコロナ変異株の2種検出、シベリア型など
https://t.co/BZrDzUag9q?amp=1

→タイの第3波は1か月で累計患者数が7割増加
患者急増で医療が逼迫。
あと1週間ほどで病床が不足する見通しと。
タイでコロナ「第3波」
https://t.co/3hAmraRzYW?amp=1

・タイの新規感染者数の推移です。

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→ブラジルは若年者の死亡者数が急増
今年に入り4月までのコロナによる死亡者数は20代1000%、30代819%、40代933%増加。
つまりそれぞれ11倍、9倍、10倍の増加という事です。
ブラジル、若年層でコロナ感染拡大 死者数急増=報告書
https://t.co/9FpZ5RgcXD?amp=1

→WHOとフランス大統領がワクチンの不平等配分を非難
ワクチンの配分が低所得国では0.3%にとどまっているとして、高所得国を非難しています。
9月までに日本はファイザーワクチンとモデルナワクチンで全国民分を確保できる事になっています。

約束通り供給されることを祈りますが、それによる国際社会からの批判は免れないのでしょう。
WHOと仏大統領、コロナワクチンの不平等な配分を非難
https://t.co/EJfVZ3q4t6?amp=1

→米国CDCが妊婦へのmRNAワクチン接種を推奨
妊婦35000人以上での有害事象や3900人以上の妊娠経過の研究結果を受けての推奨です。
ただし「接種は本当に個人の判断だ」と。
J & Jワクチンについても、メリットがデメリットを上回るとして使用再開を勧告。
https://t.co/nTB7j2gHK4?amp=1

→感染拡大が止まらないインドの医療状況
21日に公立病院でタンクからの漏出事故で、酸素供給が途絶えて22人が死亡する事例あり。
首都の主要病院では新規患者の受け入れが出来ないという告知。
酸素供給を確保するために警察が出動している事態。
https://t.co/dYiDRATmds?amp=1

→ドイツで全国一律の強い規制導入
4/22に可決された法改正が早速施行されました。
夜間外出禁止令で写真でも本当に人一人見当たりません。
フランス、オランダ、ベルギーでも夜間外出禁止が導入されたと。
ドイツ、コロナで夜間外出禁止
https://this.kiji.is/758481964258967552?c=39546741839462401


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