https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170712-18400000-cbn-soci
厚生労働省は12日、B型慢性肝疾患治療薬「ベムリディ錠25mg」の偽造品が中国で確認されたと発表した。今のところ、日本国内では確認されていないが、偽造品の外箱などは日本語で表記されていることから、医療機関や薬局、患者に注意するよう呼び掛けている。
■偽造品の外箱は空白が多く、ふたはオレンジ色
ギリアド・サイエンシズでは、正規品と偽造品の違いをホームページで公表している。具体的には、外箱について、正規品は封緘シールが付いており、側面に製品名が記載されているが、偽造品にはそのシールが付いておらず、側面にあるはずの製品名の記載がなく、空白の部分が多い。また、ボトルのキャップは、正規品が青色で、子どもが開けにくい仕様になっているのに対し、偽造品はそうした仕様ではなく、オレンジ色だった。錠剤に関しても、正規品は丸い黄色のフィルムコーティング錠であるのに対し、偽造品は白色といった違いがある。
医薬品の偽造品をめぐっては、今年1月に同社のC型慢性肝炎治療薬ハーボニー配合錠の偽造品が奈良県内の薬局チェーンの店舗から患者に渡っていたことが発覚。これまで、同錠の偽造品が入ったボトル計15本が見つかっている。