幸せの深呼吸

幸せは自分の中にある。
幸せは自分が決める。

時間が逆行する聴覚

2014-03-13 | Music

http://makino.exblog.jp/106860/から

音楽CDをMP3に変換して、iPodなどで楽しんでいる人も多いだろう。MP3は、元の音楽データから、人間の耳には聞こえないデータをどんどん取り除いていくために、CDデータの1/10以下にまでデータ量を小さくできる。いわば、音のハリボテを作ってしまうわけである。
人間の耳には聞こえない部分というのは、マスキング効果があらわれている場所だ。たとえば、大きな音がひとつドンシャーンと鳴ると、その後0.1秒ほどは、小さな音は人間の耳には聞こえない。こういう音のデータは、どうせ聞こえないのだからと削除してしまうわけだ。
ところで、マスキング効果にはもうひとつあって、大きな音の直前0.02秒ほどに鳴った小さな音も聞こえない。大きな音が鳴る前なのに、なぜか聞こえなくなってしまうのだ。まるで三半規管の中に小さなタイムマシンが仕込まれているかのような話だ。
これは、大きな音を耳が感じると、聴覚神経に大きなパルスが生まれる。どうも、人間は大きなパルスは神経系を早く伝える仕組みが備わっているらしい。大きな音の方が、人間の生命にとって影響を与える確率が高いのだから、なかなかうまい仕組みだ。つまり、大きな音は早く脳に到達する。小さな音はゆっくりと脳に到達する。大きな音のパルスは、先に耳から脳に向かった小さな音のパルスを、神経系の途中で追い越してしまうのだと考えられている。
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