http://www.epochtimes.jp/2016/10/26307.html
児童人身売買グループ 子どもを「職業」物乞いにさせる
最近、マレーシア英字紙「The Star」は、スクープ記事として、中国の児童人身売買グループの手口を報じた。犯罪者は、誘拐した子どもの身体を著しく損傷させ、しばらく拘禁して精神的に服従させる。同国で、中国人観光客が多く訪れる観光スポットで「職業」物乞いとして働かせていると報じた。
誘拐された子どもは、こうして職業物乞いになるほか、路上パフォーマー、売春、また臓器を奪取されて売却されることもあるという。
また、子どものいない海外の夫婦向けに、国際的な養子縁組プログラムに回されることもある。ロシア国営ラジオ「ロシアの声」は2013年7月、闇取引のなかで、中国の養子縁組組織には誘拐児童があてがわれており、これには当局が関与している可能性を指摘した。
中国国内メディア「九派新聞」は1月、概算統計で、毎年およそ20万人の子どもが誘拐され行方不明となり、発見されるのは数人だと伝えた。
中国には、戸籍を持たない人口が2.6億人いる。正規の職業に就くことは難しく、社会保障も受けられない。都市部へでかせぎに行く流動人口であり、多くは農民工だ。彼らから生まれた子どももまた戸籍がないため、失踪した場合、捜査は困難を極める。