中国の張大千が最高落札額だって。以前から中国のアート界は異様だったけれど。
中国の趣味趣向で、経済も変わって来ている。これから国の台頭が変われば、作品に対する評価額も違ってくるのだろう。
贋作者としても知られているって。中国には贋作ばかり描いている贋作村があるくらいだから、贋作なんて平気なんだろう。他の国だったら国際手配で捕まったり大変なのに。
12年前ぐらいから、中国の画廊とかで発表とか話を頂いて、オリンピックはあるし、万博もあるし、お金持ちは十分の一でも日本の人口とかで万博までは大丈夫かと思って、ギャラリーや上海アートフェアーで発表してきたが。と言っても、その頃はほとんど欧米からの購買者だった。
7、8年前からもう既に 美術館の学芸員の人や画廊の人が中国は異常だと話しいていた。現代アートの中国人作家が描く前から5000万とかで売れていたり、賄賂は当たり前だし、価格の急激な高騰ぶりや、日本のようにバブルが弾けておかしくならないかとか懸念していた。価格破壊から、住宅の投機から金や宝石に変わって、金の高騰や何がどうなって行くかわからない。北京オリンピックの時に展覧会で北京に行ったが、晴れていてもスモックで空が黒くくもり、マスクをずっとはめていたり、素敵な建物で一杯なのに、人が住んでいなくて明かりがなくて真っ暗だったり、見える場所だけ綺麗で後は寂れていたり、何とも異様な雰囲気だった。住宅価格は下がって、日本みたいになるんじゃないかとは思った。
ボーっとしている人は、殆ど気付かなかったみたいだけれど、行くとどういうところかどういう人々かよーく分かる。観光地へ行くと、地方から観光客が沢山来ているので、日本語を喋って日本人と分かると、教育のせいか、いやな目でじろじろ見られる。只、友達になった大学院の学生とかポーリンボー?世代と言う人達は、日本のアニメとか日本文化が好きでとっても好意的だった。
よっぽど売れているところは別だけれど、日本人画廊の中には、もう中国でやるのを手を引いているところもある。中国人のつてがないと駄目で最初から入り込むのも大変だったが、今も大変。
アートフェアーでいうなら、巨大市場になって、主催者側が強気、ブース料の高騰、審査が難しくなって、お金を払えばOKだが。そういうのも嫌で、手を引くところも多い。
今、中国富裕層が仏像を好むことから、10円だったものが、今では数百万で沢山売れているってやっていた。中国の古美術なんかも高値で取引されるのだろう。
アートも東南アジア、アフリカ、インドなど情報収集して、先を見定めて、目まぐるしい変化についていかないと、今まで通りではやっていけない。ぼーっとして安心していたら駄目だろうし、高値だと思っていてもいつ暴落するかはわからない。
只言えることは、やる方は、自分のやりたいことを、目先を考えずにやることだ。それしかない。音楽は、支持する人がいなくてもいいとは言えないが、アートなんて、万人に支持されるからやるものでもないし。
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