過去記事
岩手における高血圧 2011.11月調査 2012/4/23
に関連しているものをみかけたので、追加でメモしておこう。
先ず、みかけたものは、ツイッターから、
@jrmmnisi 1月25日
NHK被災地の高血圧「当初は震災直後のショックによるものと思われていたが、予想に反して高血圧患者は増加。仮設住宅で震災後まったく検査を受けていない人たちが多いことが原因」っていう医師の話。アナウンサーは「運動不足になったり食事が偏ったりしていることも原因に」だって。
ツイートの元となった放送内容については多分、サイト「TVでた蔵」から、
NHKニュース おはよう日本
2013年1月25日放送 5:00 - 6:00 NHK総合
http://datazoo.jp/tv/NHK%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9+%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%82%88%E3%81%86%E6%97%A5%E6%9C%AC/618818/2
(リポート) 増える被災者の高血圧 その対策は―
被災地の岩手県では東日本大震災以降高血圧の患者が増え続けその40%以上が必要な治療を受けていない。そこでこうした患者に対して被災地から離れた病院からインターネットを使って血圧を管理する試みが始まっている。そのうち陸前高田市の仮設住宅に住む男性のもと訪ね、感想を聞いた。そしてその男性が測定した血圧の情報は盛岡の岩手医科大学に転送される。またこのシステムを運営しているのはこの大学の寺山靖夫教授らのチームだ。
これでは内容が余り良くわからないけど、ググッた感じだと新しいネタということではなく、多分同じ研究チーム(岩手医科大の寺山氏のチーム。冒頭の過去記事もこのチーム)による少し古い話題のおさらいのような感じだろうか。昨年11月の読売新聞から、
高血圧 岩手沿岸で増
2012年11月17日
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=68226
東日本大震災で被災した岩手県沿岸部で、震災前に比べて高血圧の治療者が増加していることが、岩手医大の調査で分かった。
県内3病院を調べたところ、今年3月から約半年間で、脳梗塞と脳出血の患者が4人から34人に急増したことも判明した。・・・
同大神経内科・老年科の寺山靖夫教授らの調査で判明した。陸前高田、大槌、山田の3市町で、住民が2010年度に受診した健康診断の結果と、震災1年後の今年3月に行った診断の結果について計3993人分を比較した。その結果、高血圧の治療者が陸前高田市で33・4%から37・3%と3・9ポイント増。大槌町も3・7ポイント、山田町も3・1ポイント増えていた。・・・
また、この3市町にある三つの病院で患者を調べたところ、震災1年後の今年3月時点で脳梗塞と脳出血を発症したのは4人だったが、8月末は34人(速報値)に増えていた。 (強調は引用者)
陸前高田、大槌、山田の3市町の住民約4千人を調査してみたところ、高血圧治療者が1割ほど増えていたらしい。また、同3市町にある三つの病院において、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血)の患者が急増していたらしい(4人→34人)。
チェルノブイリの経験では、高血圧も脳血管疾患も増加したらしいのだが・・・。
寺山氏の分析によれば、これらの増加は次のような理由のためとされているが、果たしてどうだろうか。上記記事から、
寺山教授によると、震災直後、避難所生活を余儀なくされた被災者は、心的ストレスや弁当などの味付けの濃い食事、薬不足、運動不足などが原因で高血圧が続いたとみられる。
また、仮設住宅に移って薬不足は解消されたが、運動不足や、人とのつながりが薄れたことによる精神的なストレスで、脳梗塞などを発症した可能性が高いという。
ついでに、岩手医科大の寺山氏のチームに関連した記事を日経BPから、
【遠隔医療学会】被災地での定期的な血圧測定、携帯回線でデータ自動収集
2012/10/29 19:24
http://www.nikkeibp.co.jp/article/dho/20121029/328544/?ST=print
ついでに別件のツイートをメモしておくと、こちらは、NHKの盛岡ローカルで紹介されたとみられる盛岡市立病院による調査。高血圧患者が2割ほど増加したということだろうか。
@motonosuke0328 1月21日
NNHK盛岡の報告、テレビニュース「被災地高血圧患者の割合」。~3カ月後48.7、6カ月後55.1、1年後58.6。盛岡市立病院佐々木診療部長調べ。関西や新潟の震災では見られなかった傾向であり、この増加は当初、予測できず、と。福島県ではどうなのか。ストレスか被曝か。因果関係は?