ヒト遺伝子想定的生活様式実践法

2023年8月にテーマ・タイトルを変更(旧は外国語関連)
2015年4月にテーマ・タイトルを変更(旧は健康関連)

子供のいびきが増えているのか?

2013年08月22日 |  症例(報道ベース)

 福島の甲状腺検査の話の続きはサボっていたのでキャッチアップに時間がかかるので、元の流れに戻ろう。前々回記事(ココ)で二重あごについて触れたので、その関連で今回は、次のツイートで知った、いびきについて。

@tomotan2012 8月1日
@onodekita 今トクダネで最近いびきをかく子供が増えてるってやってます。


 放送はみていないので放送内容をググッてみると、サイト「TVログサーチ」から、

要注意!子供のいびき徹底調査 - 情報プレゼンター とくダネ!
放送日2013年8月1日
http://www.kuunel.jp/content.html?t=7578160

いびきに悩む3人の子供たち 原因は?専門医と徹底検査 - 情報プレゼンター とくダネ!
放送日2013年8月1日
http://www.kuunel.jp/content.html?t=7578174

いびきの原因は小さいあご? 現代の子供に増殖中 対策も - 情報プレゼンター とくダネ!
放送日2013年8月1日
http://www.kuunel.jp/content.html?t=7578205


 詳しい内容は上記URLをみてもらうとして、放送ではいびきをかく3人の子供(5歳男子、女子9歳、6歳男子)が出てきたようだ。大場俊彦氏(慶友銀座クリニック院長)の見立てをまとめておくと、

(1) 5歳男子(鈴木さん)
 内視鏡チェックを受けたところ、扁桃腺が非常に大きくなっており気道が確保されていない状態だった。そもそもいびきとは睡眠時に空気の通り道が狭められ鼻の奥や喉の粘膜が振動することで、扁桃腺が肥大していることが原因の1つとなっている。

(2) 女子9歳(小林さん)
 扁桃腺が大きくなっており、さらに鼻のアデノイドという扁桃腺の一種も肥大化している。これもいびきの原因の1つになっている。・・・口と鼻の両方で扁桃腺が大きくなって気道が塞がれている・・・

(3) 6歳男子(山本さん)
 舌の付け根についた脂肪により寝ると重みで舌が落ち込み喉を塞いでしまうという。・・・顎が小さく舌が収まりきらないため喉に落ち込みやすくなっていた。この小さな顎が子どものいびきの大きな要因の1つとなっていた。


 先ず(1)と(2)については、その原因が扁桃腺の肥大とされている。この点の解説については、gooヘルスケアから、

扁桃肥大<のどの病気>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10F30100.html

扁桃肥大とはどんな病気か

 一般的に扁桃腺と呼ばれているのは、のどちんこ(口蓋垂(こうがいすい))の両側に見える口蓋扁桃(こうがいへんとう)(図12)が代表的なものですが、そのほか鼻の奥にある咽頭扁桃(いんとうへんとう)(アデノイド)、耳管扁桃(じかんへんとう)、舌根扁桃(ぜつこんへんとう)などがあります(図13)。
 これらの扁桃が、通常よりも大きくなった状態を扁桃肥大といいます。 ・・・

原因は何か

 扁桃は、生まれた時には痕跡(こんせき)程度ですが、さまざまな外からの刺激により活発な免疫反応が起こって肥大すると考えられています。
 口蓋扁桃、咽頭扁桃は、母体からの免疫が薄れる1歳すぎから相前後して生理的に大きさを増します。口蓋扁桃は2~3歳ころより肥大が始まり、7~8歳で最大になり、9~10歳ころには自然に小さくなります。咽頭扁桃は、口蓋扁桃より1~2年先行して大きくなり、6~7歳ころに肥大のピークがあります。 ・・・


 3.11後は、どうも東北・関東地方を中心に空気中に「何か」が舞っているようで、集団でみれば、口鼻腔・喉咽頭で活発な免疫反応が惹起されている人々がいつもより多いはずで、肥大化している子供の割合も多くなっているのではないだろうか。

 肥大化だけなら手に負える範囲とみられかもしれないが(いびきも困りものだが・・・)、手に負えずに病気になってしまう人も多いようだ。他力本願でいくと、ブログ「院長の独り言」から、

扁桃炎の増加は、亜急性の被曝症状ではないか。
2013年05月31日
http://onodekita.sblo.jp/article/68664396.html

 芸能人の扁桃炎、扁桃周囲炎の報道を非常に多く見ます。フクシマ以前であれば、このような病気でタレントが活動を対しすることなど、あり得なかった-と言うよりも、表に出せない病気のいいわけとしても使えなかったでしょう。扁桃炎で1週間入院だってよ。なんてことは、嘘だとばれるので、だいたい虫垂炎になっていたはずです。ところが、・・・


 このあたりの発症のメカニズムについては、個人的意見を上記記事のコメント欄に投稿しておいたので、興味があればどうぞ(上から3番目)。
 

 そう言えば、直接の関連はないけど、チェルノブイリの例によれば、最も多い疾病群は呼吸器系の疾患だったような記憶がある。


 残りの(3)については、原因は舌が大きいか、あるいはあごが小さいということだろう。子供のことなのでこの子の場合は単なる肥満が原因かもしれないが、この点については、前者は前々回の記事 二重あごが増えているのか?  2013/8/13、後者については、過去の記事 子供の成長遅れの原因は何か? 2012/10/15 などが関連している可能性もあるのではないだろうか(要は、舌の肥大は甲状腺の異常?、小さいあごは骨の成長障害?)。


 最後に、ググッた際に放送内容へのもっともな批判の記事をみつけたので、参考までに置いておこう。ブログ「コーチング歯医者」から、

フジテレビとくダネ!「こどものいびき急増!」
2013年8月 1日 (木)
http://ideshika.cocolog-wbs.com/coach/2013/08/post-e6d5.html

取材が甘いですね。
  [中略] 
残念。


 なんとなくだが、空気中を舞ってるものは強烈なものらしいので、口呼吸を直した位では改善がみられないかもしれないと思われる。

 
 こうしてみると怪しい放送内容だったようだが、いずれにしろ、子供のいびきが増加している点は間違いがなさそうだ。


コメント    この記事についてブログを書く
« 福島の健康調査 (10-1) 甲状... | トップ | とある香港の謎は解けたのか? »

 症例(報道ベース)」カテゴリの最新記事