太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

水彩画ワークショップ

2011-10-24 15:26:07 | 絵とか、いろいろ
Patrice Federspiel という画家が主催する、水彩画のワークショップに参加した。

数ヶ月前に、たまたま入ったギャラリーで彼女の作品に初めて出会った。

鮮やかな色がとても印象的だった。

ギャラリーにいた人に、彼女が人に教えていることを聞いたのだけれど、

そのときはなんとなく、そのままになっていた。


つい先日、はがきサイズのワークショップの案内が、ギャラリーとは全然関係がないところから、他のものと一緒に家に送られてきた。

それを見たとき、「行きたい、行かなきゃ!!」という思いが突然湧いてきた。



ハガキにあったPatriceの写真

彼女の後ろにあるモンステラの葉が、まるで天使の羽のように見えるじゃないか。




ワークショップの場所は、 「Waioli Tea Room」 というクラシックな建物で、

広大な庭があり、なんとも気持ちのいい所だった。


カフェの庭


店内


カフェの中にある、ワークショップの会場


実際に会ったPatriceは、2週間前に結婚したというハッピーオーラ全開で、一目で大好きになった。

参加した人達も、それぞれに個性豊かで、明るく、私たちは笑ってばかりいたような気がする。



9時半から3時半までの間に、作品を2つ。

紅茶とコーヒーと水、マフィン、スコーン、たくさんのフルーツが山のように用意してあり、

いつでも自由にそれらをつまみながら作品を作る。



ランチは、お店特製のキッシュとサラダ。この、ほうれん草ときのこのキッシュが、今まで食べたキッシュの中で一番の美味しさだった。

給仕してくれるのが、ほがらかで背の高い黒人のおじさまで、頭に黒いターバンを巻いて、長い真っ白なエプロンをきっちりつけて

すべてが絵になるカフェなのだった。



実は、私は絵画を習ったことがない。

美大での専攻はデザインだったので、絵画はすべて自己流でやってきた。

今回、初めて「描き方」というものを習ったのだが、思いもよらない日常の道具を使うとか、

色の混ぜ方とか、紙の選び方とか、自己流では知り得ないことが盛りだくさんで、発見の連続だった。





作品の一つ、ホヌ(海亀)を描いたもの。

もうひとつはハイビスカスを描いたのだけれど、まだ家で手を加えて完成させる必要があるので、今はこれだけ。

ホヌも、まだもう少し描きたいところ・・・

直感に従って参加してみて本当によかった!!

しばらく水彩画にハマりそうな予感。




庭にあったコーヒーの木。収穫できそう。


ハワイでここが一番好きなカフェになった。

おしゃべりに夢中で、庭をちゃんと見て歩く時間がなかったので、

次の週末に、朝食を食べがてら、庭を散策しようと思う。





ギャグ3発

2011-10-23 08:31:17 | 日記
人が集まった時に、誰かが夫に、「日本のギャグを教えてよ」と言い、

すかさず夫が言った。

「オッパッピー!」


一瞬その場が静まったのは言うまでもない。

そもそも、ギャグというのは、その言語をわかった人が聞いて初めてわかるもので、

日本語をまるで知らない人が、日本のギャグを知って笑おうというところに無理がある。



「で、どういう意味?」

静寂を破って一人が夫に聞いた。

「知らない」

すると説明を求めて、一斉に私に視線が集まる。

私だって知らない。仮に知っていたとしても、説明したらおもしろさが半減するのがギャグじゃないか。

それに、もうこれは古すぎる。



困った私を救うためか(結果は逆だったが)、夫は次のギャグを飛ばした。

「サーンペイデーース」



日本に住んでいた時、私たちは海外ドラマやヒストリーチャンネルなど以外のテレビ番組を見なかったので、

世間の流行にかなり疎かった。

私たちが流行のものを知るのは、夫の教え子の子供たちを通してであり、

それもかなり流行してから知るので、時期もずれていたし、発信元もわからなかった。



「サーンペイデース」は、ちゃんと手振りを付けて披露した。

みんな、オッパッピーはなかったことにして、これで笑おうと説明を求めた。

「これはね、サンペイという人の自己紹介なんだよ」

「・・・・・」

(で、それのどこがどんなふうにおもしろいの?)とみんなの顔に書いてあった。



「アメリカだって、説明したらおもしろくないこと一杯あるでしょッ!」

せっかく教えてあげたのに、という思いからか、夫がきっぱりと言った。

そうだそうだ、そのとおりだ!

だからもう聞くな。聞かないでくれ。



場の雰囲気が戻ってきたころに、夫が最後にご機嫌で言った。

「シーシー レモン♪♪」


それ、ギャグじゃないし。コマーシャルだし。(懲りないやつ)

誰かがお愛想で薄く笑ってくれたのが悲しかった。



地球人

2011-10-21 16:51:17 | 日記
「こらっ!NOよ!わんちゃん!NOよっ!」


2階の部屋でアイロンがけをしていたら、女性の声が聞こえた。

小型犬の吠える声も聞こえてくる。

さらっと聞き流して、しばらくしてそれが日本語であることに気づいた。

外国にいて、近所から日本語が聞こえてくるのは、一瞬日本にいるような錯覚に陥る。



庭の柵を隔てて隣りに、ヘレンさんという日本人が住んでいる。

椰子の木が茂っていて、よくは見えないが、向こうも庭になっているようだ。


「わんちゃん」というのは犬の名前で、同じ種類の2匹の犬に「ワン」と「ツー」という名前を付けている。


初めてヘレンに会った時、日本人だとは思わず、英語で話しかけてしまった。

どこの国の人に見えるかといわれてもわからないけれど、間違いなくアジア人なのに、日本人とは違う雰囲気。


両親とも日本人で、父親はマウイで生まれ、母親は大阪の生まれ。

軍で働いていた父親が沖縄にいたときに母親と出会い、結婚し、ヘレンは沖縄で生まれた。

父親は日本人でありながら、日本語が話せない。ヘレンは父親とは英語で、母親とは日本語で話して育った。


というような話を、ヘレンは関西なまりのある流暢な日本語で話してくれた。


ここには、いろんな人種の人達がいる。

デパートの時計売り場で話した女性は、タイ人だった。

シロアリの調査に来てくれた男性はハワイアン。

フィリピンや、インド、韓国や中国、日本、アメリカ本土やヨーロッパ、アフリカなど。

夫の高校時代の友人は、マーシャル諸島から学校に通うためにハワイに来ていたそうだ。



日本では外国人は目立つ。

「ああ、あの外国の人?」なんて個人の特定に使える。

ここでは、誰がガイジンなのかわからない。

だから、相手がどこの国の人なのかということは、だんだん気にならなくなってくる。

言われてみれば、あの人はタイの人だったとかいう程度。



「この近所に他にも日本人の方がおりますよ」

ヘレンがそう言った。

顔だけでは日本人かわからないことが多いし、もうなに人でも関係ないかもね、と私が言うと

ヘレンはけらけらと笑って

「そうやねー、地球人やね。私たち」


いい言葉だなと思った。

肌の色も文化も違っても、同じ地球に住む仲間。

幕末に、坂本竜馬が「藩」ではなく「日本国」として、日本の未来を見据えていたように、

もうボーダーラインはいらないのかもしれない。





チューリップフェスティバル

2011-10-21 13:07:34 | 旅行
2011年4月から6月にかけて、アメリカ本土をロードトリップした際のあれやこれやを、ときどき載せてゆくかも。
(どれだけ続くか自信がない)


シアトルから車で数時間のところにある、 SKAGIT VALLEY TULIP FESTIVAL に行った。

ROOZEN GAARDE という名の花畑。




折りしも、その日が最終日の前日(4月29日)。



この見渡す限りのチューリップが、あさってには全部刈り取られてしまうのだそうだ。

もったいないじゃないか・・・・・

刈った花はどこへゆく・・・・



ムスカリの青とのコントラストが素敵。



寒そうな甥1と夫。  気温13度

雨が降り出しそうだったので、CONNER という近隣の町に行き、

バジルのピザ、クラブケーキ、パニー二などを食べて温まった。


コナーの町。ゴッホの絵に出てきそうな風景。


叔母のキッチン

2011-10-20 15:36:56 | 絵とか、いろいろ
製作意欲が湧くときは、忙しくても1日に何時間でも何かを作る。

なんの意欲も湧かないときは、時間が腐るほどあっても何も作れない。

だから、定期的に作品を仕上げなくてはならない人は、どれほどのストレスかと思う。

「サザエさん」の作者、長谷川町子さんが、新聞に毎日4コマ漫画を描いていた時代に、

アイデアが浮かばないのに締め切りが迫るストレスで、するめイカを食べ過ぎて入院したという。

私のようなグータラ人間は、とてもじゃないけどプロなんて無理なんじゃなかろうか。




さて、これは、シアトルに住む、夫の叔母の家のキッチン。




何日か叔母の家に滞在していたときに、暇だったので、ノートにキッチンをスケッチした。

叔父と叔母がいたくそれを気に入り、あまりに褒めてくれるので、これを清書してクリスマスにあげると約束してしまった。


叔父が無類の料理好きで、腕はプロ並み。

朝食のパンケーキも、パンケーキミックスなどは使わず、一から手作りしてくれる。

そんな叔父のこだわりが詰まったキッチンは、使いやすく、居心地が良い。




これは、庭のスケッチ。

ノートの罫線がしっかり映ってるのが素敵・・・

キッチンの絵の正面のドアを開けると、この庭がある。


写真に撮るのもいいけれど、スケッチをすると細かいところまで観察するので、

見逃していた庭の草や、いい感じに塗料があせたラティスなどに気づくことができる。