日課の早朝ウォーキングをしていたら、今日は月がひときわ明るく冴えていた。
「日本のムーンプリンセスの話、知ってるよ」
と夫が言う。
「ムーンプリンセス?どういうの?」
「竹を割ると、中にコインと一緒に女の子がいてさ」
「ああ! かぐや姫 ね。竹の中にコインも入ってたっけ?」
「そうだよ」
「そうだったっけ?まあいいや。 で、月から迎えが来るんだよね」
「そうそう。それでお姫様が針で鬼の目を突くんだよね」
「・・・・・・かぐや姫はそんなことしないよ」
「するってば。読んだもん。悪い鬼をやっつけるんだよ?」
「それってピーチボーイ(桃太郎)じゃない?」
「・・・・・・あ、ピーチボーイだったかも。川から流れてきたピーチの中にコインが詰まってて・・」
「ねえ、桃の中にはコインはないよ、絶対」
「ん?だってそのあと、猿とか連れて鬼の島に行って、 針で鬼の目を突くんだよね」
どうしても、コインと、針で鬼の目を突く場面が入ってくる。
「ピーチボーイってそんなことしたっけ?」
「あれ、じゃあ・・・亀に乗ってハーレムに行った人 だったかな」
「そりゃ浦島太郎だよ・・・」
「え、誰?」
「タロウ・ウラシマ」
「タロウは針で鬼の目を突いた?」
「突かない。突かないし、ハーレムにも行かない。あれは海の底のお城だよ。針って何の話よ?覚え間違いじゃない?」
「そんなことない!読んだもん。おばあさんが針で剣を作ってくれるんだ」
「あっ! いっすんぼうし !」
「なんて名前?」
「名前じゃなくて、小さい人って意味だよ。ああ、わかった。いっすんぼうし だったら針で鬼の目を突いたかもしれない」
「ほーーら、やっぱり正しかったでしょう?僕は何度も読んだんだ」(どや顔)
かぐや姫が鬼の目を針で突いた、って言ってたくせに。
セーラームーンじゃないんだから。
これじゃあまるで、シンデレラが毒リンゴを食べて眠ってしまい、助けに来た王子様が魔女の魔法でカエルに変身してしまったので、赤い頭巾をかぶった少女が魔女と闘うようなもんだ。
夫がこの話をよそで披露する前に訂正できてよかったかも。
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と夫が言う。
「ムーンプリンセス?どういうの?」
「竹を割ると、中にコインと一緒に女の子がいてさ」
「ああ! かぐや姫 ね。竹の中にコインも入ってたっけ?」
「そうだよ」
「そうだったっけ?まあいいや。 で、月から迎えが来るんだよね」
「そうそう。それでお姫様が針で鬼の目を突くんだよね」
「・・・・・・かぐや姫はそんなことしないよ」
「するってば。読んだもん。悪い鬼をやっつけるんだよ?」
「それってピーチボーイ(桃太郎)じゃない?」
「・・・・・・あ、ピーチボーイだったかも。川から流れてきたピーチの中にコインが詰まってて・・」
「ねえ、桃の中にはコインはないよ、絶対」
「ん?だってそのあと、猿とか連れて鬼の島に行って、 針で鬼の目を突くんだよね」
どうしても、コインと、針で鬼の目を突く場面が入ってくる。
「ピーチボーイってそんなことしたっけ?」
「あれ、じゃあ・・・亀に乗ってハーレムに行った人 だったかな」
「そりゃ浦島太郎だよ・・・」
「え、誰?」
「タロウ・ウラシマ」
「タロウは針で鬼の目を突いた?」
「突かない。突かないし、ハーレムにも行かない。あれは海の底のお城だよ。針って何の話よ?覚え間違いじゃない?」
「そんなことない!読んだもん。おばあさんが針で剣を作ってくれるんだ」
「あっ! いっすんぼうし !」
「なんて名前?」
「名前じゃなくて、小さい人って意味だよ。ああ、わかった。いっすんぼうし だったら針で鬼の目を突いたかもしれない」
「ほーーら、やっぱり正しかったでしょう?僕は何度も読んだんだ」(どや顔)
かぐや姫が鬼の目を針で突いた、って言ってたくせに。
セーラームーンじゃないんだから。
これじゃあまるで、シンデレラが毒リンゴを食べて眠ってしまい、助けに来た王子様が魔女の魔法でカエルに変身してしまったので、赤い頭巾をかぶった少女が魔女と闘うようなもんだ。
夫がこの話をよそで披露する前に訂正できてよかったかも。
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