ゴールデンウィークも終わり、いよいよ本格的に今年度が始まろうとしている時、また、震度6強の地震が石川県に起きました。水道はまもなく復旧し始めたようで少しほっとしましたが、雨の悪天候もあり、そして地震も頻発し、かたずけは思うように進まないとのこと。心が痛みます。
忘れた頃にやってきたかどうかわかりませんが、間もなく別の地方でも震度マグニチュード5以上の地震がいくつか起き、本当にいつどこでまた、大きな地震が起こるか油断ができません。
地震のたびに防災リュックを思い浮かべますが、実際は必要なものを全部詰めることができずにいることを感じます。なにしろ、背負って避難することも考えなければなりませんから。
何年か前に前の家の老夫婦のおばあちゃんに避難の話をした時、「その時はあきらめるのっしゃ。」とおっしゃって笑ったことがあります。
さて、あの東日本大震災で甚大な被害を被った福島の方々のその後の一端を知ることのできるかもしれない福島県人会主催の講演会が東久留米市にて行われたそうです。
どんぐりさんが参加してその様子を伝えてくれました。
以下に紹介いたします。
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福島県人会主催の講演会(東久留米市にて)
地域新聞に目を通していて、「発酵食品と免疫力」という講演会のお知らせを見つけた。隣町東久留米市の福島県人会主催だという。結成10周年の会だから、震災後の結成で、その記念の講演会だという。
問い合わせ先に電話したら、福島人でなくてもいいというので、隣町まで出かけて講演会の券を買った。講師は免疫学者として有名な東京農業大学名誉教授の小泉武夫先生。先生は福島県いわき市の出身だという。だからあの日以来、講演会などで被災地を支援しているのだという。
4月22日(土)午後、会場は300人くらい入ると思われた。早く着いて、福島の方のお話を少しでも聞けるかと思ったが、お隣に座った方は、亡くなったご主人が福島のいわき出身だったという方だった。15年も前にご主人はなくなられたという。お住まいも東久留米市ではなく東村山市とのこと。今回は私のように、県人会に入ってないけど、免疫の話が聞きたくて来たとのこと。
その方とは、東村山市にある国立ハンセン病資料館の話になった。1907(明治40)年からハンセン病療養所の多磨全生園があった場所である。私は周りは何度か通っているが、中に入ったことはない。緑の多い、広い敷地のところだ。
講演会が始まる前の会場は、知り合いとにぎやかに話をかわしている人たちが目立ったが、福島のなまりが飛び交うわけではない。若い方はいなく、皆さん70~80代。福島県人だけではなく、県人会の人が身近な習い事とかの仲間を誘って来ているという感じだ。西東京市や小平市の福島県人会の方たちもいるはずだったが、会場で紹介されるわけではなく、講演のほかに特別な話があるわけでもなかった。
小泉先生の講演は、話慣れしている方のしゃべりで、とてもわかりやすかった。
お忙しいらしく、4時にはここを出なければならないからと、休憩をとらずに話された。
いわきのつくり酒屋の出身で、今は親戚の方が郡山でその酒蔵を継いでいるとのこと。
家業を継がないで研究に夢中になるとは、なんだか今テレビで始まったばかりの朝の連続ドラマの牧野富太郎に似ているなあと思った。
先生があわただしく帰られたあとは、観客がゆっくりと動き出した。仲間同士で会場を出た人の中には、打ち上げに出席するとかしないとか言っていた方たちもいたので、その方たちは県人会の人たちだったのだろう。震災から12年もたてば、東京の県人会の人たちも、普通の生活の中でゆったりとしているようだ。
受付の方にうかがったら、被災して福島から東京に移った人もいらっしゃるそうだから、もう東京の生活が出来上がっていることだろう。
この会の現在の会員数は240名、新年会、春の花見、まろにえ祭り出店、福島県内に1泊2日の応援バスツアー、市民祭り出店、講演会、各種サークル活動など、会員の親睦・交流と福島県への応援活動をしているとのことだった。福島のためになることが生きがいだという。
久しぶりの東久留米駅北口は、以前とはすっかり変わって、駅もりっぱな建物になって、にぎやかになっていた。以前は狭い路地に、小さい商店が個々に営業しているというふうだったが、その旧商店街の東側に新しい駅広場ができていた。
黒目川のタヌキを見に来た20年前とは全然違う。神社の神藤像を見に来た10年前とも違う。あの時は工事中だった。こうして街って変わっていくのだなあとしみじみ思った。
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どんぐりさん、ありがとうございます。
読ませていただいて、時の移り変わりを感じさせられました。そして、今後この世の中がどのように変わっていくのか?どのように変えていかなければいけないのか?と考えさせられました。
それにしても、福島の方々が土地を離れても、新たな場所で集まって活動をしている姿に少しほっとしました。
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