石巻白梅ししの会便り

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サンファンバウテスタ号の夢~~その4  

2022年02月03日 | お便り

  

ひつじあかねさんからのお便り「サンファンバウテスタ号の夢」3回にわたって紹介しましたが、今回が最終回です。

 

今までのお話に関係する年表と参考文献のお知らせです。

忘れてたことも改めてより詳しく知ることができ興味深く読ませていただきましたが、それには様々な文献を調べての裏付けがあってのことだったのですね。

ありがとうございました。

 

 

ところで、今日から北京オリンピック開催という現在。オミクロン株の不安の中ではありますが。テレビでは連日盛んに見どころが紹介されています。

その紹介の中で注目されている選手の一人が仙台出身の羽生結弦選手です。

今回も新たなチャレンジ(4回転半ジャンプ)を目指し世界の注目を集めています。何度か怪我をしての挑戦でありながらの素晴らしい結果には常人とは違った心の強さを感じさせられます。そしてその都度羽生選手の言葉の中に自分が頑張ることによって皆に元気を感じてほしいし、災害に見舞われた人たちにも勇気と力を持ってほしいと願っている気持ちが感じられます。

金メダルをとったらもう競技生活をやめるフィギアスケートの選手も多い中、稀有の存在かもしれません。

そんな羽生選手を応援したり幸せを願う場として有名(?)な神社が宮城県にあるそうなのでついでに(サンファンバウテスタ号の話)紹介させてください。

その一つは大郷町羽生地区にある羽生天神社。「羽生」姓ゆかりの地と言われています。

社務所に置かれた芳名帳には羽生選手の回復を願う思いなどが記されているそうです。

 

もう一つあります。

秋保神社です。世界中から参拝に訪れるとのことで羽生選手を応援するのぼりの申し込みが700件を超えるそうです。体調の回復を願うのぼりも増えたそうです。

今度のオリンピックで金メダルがとれてもとれなくても彼の偉大さは変わらないと思うので、ケガをせず力を出し切ることを祈らずにはいられません。

ちょうど冬季オリンピックの時期と支倉常長のお墓があるという話のある大郷の話題が偶然繋がりました。

世界のオリンピック! 世界に羽ばたいたサンファンバウテスタ号! やっぱり繋がりを感じます。

 

遅くなりましたが、以下にサンファンバウテスタ号関連の年表と参考文献を掲載します。

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〇年表

1600年 

   オランダ船リーフデ号が豊後に漂着する   地元民に助けられた  

   水先案内人のウィリアム・アダムスは航海士のヤン=ヨーステンと共にすぐに家康公に招かれて立派なお城で謁見する。

 

1609年 

   スペイン領フィリピン総監ドン・ロドリゴ含め373名(スペイン人とメキシコ人)が乗ったガレオン船サンフランシスコ号が台風に遭遇し漂流後、千葉房総岩和田海岸に座礁。  地元民は317名を救助した。

 

1610年 

   家康が三浦按針(ウィリアム・アダムス)に建造させた新しい船でドン・ロドリゴ含め317名は無事にメキシコに帰国した。

1611年 

   メキシコの聘礼使ビスカイノが来日。 仙台藩を巨大な津波が襲う。

1613年 

   500t級のサンファン・バウテスタ号が完成。支倉常長のメキシコ、スペイン、ローマ派遣。

1614年 

   常長がメキシコのアカプルコに到着。 常長他30名がスペイン艦隊に便乗して大西洋を渡りスペインに上陸

1615年 

   スペイン国王に会い政宗公の手紙を渡す。  常長、国王列席の元キリスト教の洗礼を受ける。国王から政宗へ  の返書を得られないままローマへ向かう。 ローマ市入市式の行進を行う。

同年  バチカンのパウロ5世に政宗公の手紙を渡す。ローマで貴族の位を与えられ、ローマ市民権を授与される。  ローマ教皇から返事を得た後、スペインのマドリードに戻ったがセビリアへ移される。 ソテロと共にスペイン国王に良い返事を求める。

 

1617年 

   スペイン国王からの返書を得られないまま、ヨーロッパを離れメキシコへ向かう。

   アカプルコからサンファン・バウテスタ号でフィリピンのマニラに行く。

  そのままマニラに2年間 滞在する。

1620年 

   常長が仙台に帰る  三浦按針が死去する

1622年 

   支倉常長が死去。

1993年 サンファン・バウ テスタ号が復元され、石  巻の観光地となる。

2021年 秋、観光地サンフ  ァン・バウテスタ号の  解体工事に着手。何らかの理由により

  縮小される。

 

 

〇参考文献

 1、ジュニア版 伊達政宗 仙台市博物館発行

 2、ジュニア版 支倉常長 仙台市博物館発行

 3、千葉県いすみ市 千葉県指定重要史跡 ドン・ロドリゴ上陸の地 日・西・墨(日本、スペイン、メキシコ)交通発祥記念の碑

 4、改訂版 新詳説 日本史(株)山川出版社

 5、新詳 日本史図説(株)浜島書店

 6、他、ネット情報、NHKプレミアム番組参考

 

 

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご苦労様でした (どんぐり)
2022-02-04 14:26:23
年表の最後の「(サンファン・バウ テスタ号が)なんらかの事情により縮小される」に笑いがとまらなかった!
3.11の津波も乗り切ったのにねえ。
スペインに今もいるという「ハポン」は常長一行の、現地に残った侍の子孫なのかしら。当時のこととはいえ、いろいろ謎の多い遣欧使節ですね。
ひつじあかねさんご苦労様でした。
歴史の中の世界と日本の繋がり (まつぼっくり)
2022-02-10 11:57:13
スペインのハポンさんのエピソードには夢を感じます
私たちの知らない歴史がまだまだあるのではないかと思うと、ちょっとワクワクドキドキします

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