年に数回は訪れる場所。この光景も初めてではない。
とはいえ、毎回同じに見えるということもない。
傘をさしていたら周りを見ることもなくいそいそと通り過ぎる。
日差しが強すぎれば明るい方は見ない。
風が強ければ水面は波立って樹形を見せない。
こちらの心境も左右することは言うまでもない。
となると、この出会いも奇跡になる。
何より、この場所がこのままであり続けるかどうかも分からない。
自分がここに立つつことが可能かどうかも分からない。
当たり前の出会いも、ひとつずつの奇跡。再会は喜び。