心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

雨の景色

2022-08-13 22:40:39 | 美術

雨の絵は何枚か描いているけれど、いつも雨粒に悩まされる。

落ちる雨の雨粒って、実際にはほとんど見えない。

何かに当たったりして初めてそれと認識できる。

動体視力のいい人だと見えるのだろうか。

絵はそれが見えなくても大丈夫。見えたつもりで描ける。

が、写真にして雨だった水滴が雨の雰囲気を存分に見せるのはなぜか。

きっと、雨の時はこうなる という記憶や認識によるものだろう。

それも立派な雨の景色。

自分の中で雨であれば 雨。

音だけでもいい。波紋でもいい。

それが雨と見えるのは、共通しているものがあるから。

絵を描く人と 絵を見る人の間に同じ認識があればそれは「通じる」。

びっくりしたり拒否反応を示すのは、その認識がないから。

まだ ない という方が正しいかもしれない。

いつか、その共通認識は会話を生み、理解を深める。

同じものに感動しあえる相手に出会うことほど嬉しいことはない。