心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

街の月

2020-01-10 23:08:25 | 日記

今年初めての満月がうれしくてカメラを持ち出した。

でも、どう構えても、ビルとクレーンの間に入る。

そうなんだ。やっぱりこうなるな。やっぱりね。

いいか。どこに見えようと、どこから見ようと、奇麗なんだから。

月は、高くなるとただの月になる。周囲にあるもので、特別なものになる。

だから、低い月の方が物語になる。

クレーンの横から上っていくのも、風情になるに違いない。

理想は、針葉樹の中から見える月。そんな絵は何枚も描いた。

今、なぜクレーンに風情を感じないのか、不思議に思えた。

クレーンには人々のいろんな暮らしや思いがあるはず。

これからは、そんな世界ももっと気にしていかなくちゃ。

だって、そんな世界に自分も生きているのだから。