2年前雲ノ平に行った時、折立から太郎平へ向かいその時に見た日本百名山のひとつ薬師岳が今回の目標の山。
富山駅まで夜行バスでその後折立まで路線バス、そして2年前と同様に太郎平小屋まで4時間の登り。
急坂の樹林帯を喘ぎながら登ると、途中有峰湖が見えたり、薬師岳の一部が見えたりして、さらに石畳の広い道を登り2196mの5光岩まで来たら展望が開けて、2年前よりはお天気に恵まれました。
太郎平小屋に到着後、駅で購入した富山名物のますの押しずしをいただいて、睡眠不足であっても元気もりもり。
学生の頃4年間寮生活だったのですが、夏休みが終わるとみんなが田舎から戻ってきて、富山出身のYちゃんがいつもますの押し寿司を持って帰ってきてくれて、分け合って食べた懐かしの味は少しも変っていませんでした。
太郎平小屋からは前回と比べて北アルプスの名だたる山々の峰が見えて、雄大な景色を堪能しながらのランチタイムは最高の気分でした。
太郎平小屋からは木道歩きで、槍の穂先が少し見えたりで、薬師峠まではルンルン気分でした。
ところがその先からは大岩の沢みたいな道の急な登りの連続で、「この急登どこまで続いているのですか?」と下って来る人に聞いたら「ずっと」という答えにガッカリ。
小一時間でやっと愛知大学の学生13人が遭難したケルンのある薬師平に到着。
さらにまた急な登りが続きましが、右手に重量感のあるどっしりとした薬師岳が見えて、頑張る気になれました。
長い道のりでも山頂にかかる変わった雲、見たこともない雲が気を紛らわせてくれました。
小屋まで15分という道標を見つけた時は、ほんと嬉しかったのでした。
8時半から歩き始めて薬師岳山荘到着が午後3時。
明日から天気が悪くなり朝から雨が降りそうだという情報を得て、宿泊手続きを済ませてすぐに山頂めざしました。
往復約2時間なので5時の夕食頃にはギリギリ戻れるだろうと踏んで、疲れもなんのそのでまたまた急なざらざらした登りを山頂向けて歩き続けました。
やっと着いたと思ったら山頂はまだ稜線の先の先で、だんだんと怪しい雲が出てきて槍ケ岳や穂高岳周辺ではもう雨になっているような模様でした。
薬師岳山頂には祠があり、さらに五色が原方面へと延々と続く尾根道が。
怪しい雲と同時に空が暗くなってきて、小屋までの下山中にいつ降るかと気が気でなかったのでした。
5時ちょっと過ぎに無事雨に遭わずに小屋に到着し、すぐに夕食。
薬師岳山荘は天水なので、顔も洗えずトイレの水もバケツに汲んである少量のみでしたが、小屋は3年前にリフォームできれいでした。