全国に数十あるが、これからは数百以上になる。
一体科学技術高校がどういう状況かというと、今までは大体工業高校という名称で呼ばれていた高校が名称変更し、校舎の場所替えを行うということになる。
つまり新設するための敷地まであらたに提供するのである。
名前だけ変えても、優秀な生徒は集まらないであろう。
昔からの名門校が優秀な生徒を集めるという現象は今後も変わらない。
特別に科学に秀でた学生を集めなくとも自動的に集まって来る。
科学離れを食い止めようとすることよりも、今は低学年からお国がやっているお仕着せ教育では子供たちはついて来れなくなっている。
優秀な子供や経済的に多少でもゆとりのある過程では、私立の有名な中高一貫校を狙うのである。
公立では中学から授業は破たんし、痴的な親と同類の子供が授業を破壊する状態である。
智的な親たちは名ばかりの科学技術高校などというところへ子供をやることに慎重になる。
新設高校に優秀な人材が集まるのは極めてまれなことである。
ものづくり大学などという大学ができなくとも、日本には芸大でもものづくりを考え、東大でも先端研が存在し、慶應でも早稲田でもものづくりに日夜を問わず励んでいる。
行田あたりの田舎に新設大学を設けたところでどれほどのエリートが集まって来るというのだろうか?
得するのは学長となって高い給料を貰える梅原猛だけである。
教育に大事なのはあくまでも低学年における教師の質である。
質の高い教師を日本では低学年に据えることがない。
家を作るときには基礎に金をかける。
科学でも基礎科学が重要である。
新設校に分散しても効果はない。
昔は民・百姓にしても親がしっかりしていたから、子供は何らかの良い影響を受けていたが、今は親が完全なバカであるから、そして学校の教師も親に劣らずバカであるから、教育を受ければ受けるほどに子供はバカになって行く。悪循環としか言いようがない。