読了・「格付け」市場を読む
岩崎博允、2004、「格付け」市場を読む:いったい誰がトクをするのか、光文社新書
昨今話題の大学の「格付け」という帯につられて、読んでみた。結局分かったのは、格付け会社が相当強引な営業で、つまり、勝手格付け(無料)をして、格付けの上げ下げをして(それは、調査の結果に基づいているわけであろうが)、当該会社に売り込み、そして、「格付け」料を稼ぐという側面と、もう一つは、第三者評価という流れの中で、統一的な基準で審査をおこなう格付け機関の社会的必要の中で生まれてきたという点、また、ソブリン(国家の基準通貨のこと)の格付けが、一国の経済を左右するというグローバリズムそのものが、格付けシステムと金融資本であるということが分かった。
結局のところ、現実的にはだから何、なのだけれど、少なくともグローバリズムの流れに乗るためには、「格付け」は避けて通れない事であり、同時に、グローバリズムの波を受けずにすませることは、これまた、とてつもなく困難なことで、結論的には、「とりあえず」、流れに棹さすわけには行かないと言うことが何となく理解できた。
昨今話題の大学の「格付け」という帯につられて、読んでみた。結局分かったのは、格付け会社が相当強引な営業で、つまり、勝手格付け(無料)をして、格付けの上げ下げをして(それは、調査の結果に基づいているわけであろうが)、当該会社に売り込み、そして、「格付け」料を稼ぐという側面と、もう一つは、第三者評価という流れの中で、統一的な基準で審査をおこなう格付け機関の社会的必要の中で生まれてきたという点、また、ソブリン(国家の基準通貨のこと)の格付けが、一国の経済を左右するというグローバリズムそのものが、格付けシステムと金融資本であるということが分かった。
結局のところ、現実的にはだから何、なのだけれど、少なくともグローバリズムの流れに乗るためには、「格付け」は避けて通れない事であり、同時に、グローバリズムの波を受けずにすませることは、これまた、とてつもなく困難なことで、結論的には、「とりあえず」、流れに棹さすわけには行かないと言うことが何となく理解できた。