『東西ベルリン動物園大戦争(電子書籍)』
ベルリンにある2つの動物園、西ベルリンの「ベルリン動物園」と東ベルリンの「ティアパルク」をめぐる、第2次対戦以前から東西冷戦、ドイツ統一、そして現在に至るまで、ドイツ国内の動物園の相互関係と大勢の登場人物の相互関係とを政治的な背景にして描く。動物園についての環境問題や動物福祉などさまざまな現在的な問題だけでなく、東西ベルリンの人々にとっての両動物園への思いや、両動物園の園長やキューレーター、飼育員たちの思いが伝わってくる。登場人物が多くて覚えきれないが、それでも、各章の冒頭にはその章に登場する人物が紹介され、また、章末には、関連するトピックがまとめられていて、読みやすく工夫されている。